
前回に引き続き尾道空き家再生プロジェクト(建築塾)第3回目の「再生事例と路地裏建築ー商店街と海岸通りエリア」に先週7月5日(土)に参加してきました、当日朝方は相当の雨 上がると気温も真夏日という天候の中でした・・・(翌日 蕎麦打ち初段検定の私としては体力の温存が課題でした!?)
今回のコースは尾道の商店街と海岸通りを中心に歩きながらその間を結ぶ小路の由来も含め学ぶという設定です、講師の方は今回も尾道の人でなく岡山市のココロエ1級建築士事務所を運営される片岡八重子さんでした。
大まかなコースは尾道駅前をスタートし旧尾道松竹ーガンギ跡ー商工会議所記念館ー小路奥の漁師の住まいー荒神堂通りー住吉神社前の海岸通りでの昭和初期の建物ー浜の小路ー西山本館ー旧住友銀行尾道支店(市分庁舎)ー旧尾道銀行本店(おのみち歴史博物館)-本通りー尾道帆布ー旧大和湯ー本通入り口のpharaisoです。
私の印象に残ったいくつかを紹介しますと「尾道に映画館をつくる会」が再建中の旧尾道松竹の真っ暗な館内を見学し代表の川本女史からの挨拶を聞いた時、各ジャンルで若い方が頑張っているのだなーヒマな団塊世代は応援しなくてはと感じ恐縮した次第です、なにしろこちらは銀幕全盛期が少年・青年でしたから・・・
海岸通りのガンキ跡 今はコンクリートのただの石段となっていますが私の記憶ではほんの15年前までは昔のままのガンギの船付き場の後があり、その前には飯屋、一杯や、テンプラ屋等々が狭い軒先を連ねていたと思いますが すっかり整理され石段ときれいな船付き場となっています。
そのガンギの向かい側の商店・住宅街が昭和初期の市場であったことは全く知りませんでした、商店街・海岸通りは一応尾道に住んでいたことになっていますのでだいだい分かりますが小路の奥に行くと全く知らない世界が随所にありその歴史たるや知る由もありませんでした。


今では古い建物ですが明治から昭和初期の近代建築の多いことが講師の方の説明でよくわかります、更に幕末の豪商が建てた家は窓口は狭く南北の奥行きが長い尾道独特の立て方等がよく分かります、公開されている「ほっと蔵」は奥行きが60メートルあり中に2つの坪庭、蔵があるという規模で中に入ると何かほっとさせられます。

小路と路地ついて解説を聞きましたが、小路とは中世の尾道町と呼ばれる港を中心にして東西に伸びる旧西国街道(山陽道)から南北に技分かれしていく路地だけが小路と呼ばれるそうです、西寺小路(西国寺)、水尾小路等々で千光寺斜面の住宅密集地(今は空き家が多い)の路地は「小路」とはいわないのだそうです。
ついでに言いますと観光者に知られている、うずしお小路、石畳小路は近年の観光プロモーションとして新たに付けられたものだそうです.
書けば切りがないくらい今回も勉強になりました、多くの尾道市民の方が参加し自分の住む街の近代史を学んでほしいものです。
今回の歩数7900歩でした。