傍題 光風(こうふう) 風やわらか
句 浄土寺の磯のにほいや風ひかる
じょうどじのいそのにほひやかぜひかる
季語 麗かな春の日に風がきらきらと輝いているように見える
句意等 尾道水道の近くにある、真言宗泉涌寺派大本山の浄土寺
広ブロの勉強会では、「野地蔵の赤い前掛け風光る」の方
が評価が良く、この元句「風光る磯のにほひの浄土寺かな」
佳いを糧に推鼓し直し語順を入れ替えて見ました。
俳句生活 よ句もわる句も 10月の結果が出た。
兼題 秋の暮 時候 三秋
傍題 秋の夕暮れ、秋の夕、秋の夕べ
結果 佳作
句 旅帰りポストを覗く秋の暮
たびがえりぽすとをのぞくあきのくれ
季語 秋の一日の夕暮れのことで、秋の終わりは暮の秋
解説 (時候・晩秋)という別の季語があり、混同しないよう
に。本意は藤原の定家の「見渡せば花も紅葉もなかり
けり裏の苫家秋の夕暮れ」から、もののあわれの極み
と云う本意が定まったそうだ。
句意等 二カ月続けての「佳作」となりました、俳句ポスト
と比較したら甘いと言われている俳句生活、これで佳
作続きにはガックリ。
広ブロの勉強会に投句したのは「旅帰りポストを探る
秋の暮」、句意はそのまんまで、短い旅から夕方帰って
一番に探るのは玄関横のポスト・・・
その句の「探る」を「覗く」に修正したものですが、
そのまんま「探る」としたのが良かったか迷いありで
した。いずれにしても寂しさはあっても、季語の本意に
は距離がありました。
俳句ポスト365 9月の結果が出た。
兼題 色鳥 動物 晩秋
傍題 なし
結果 中級以上の部 並選
句 色鳥や異国訛りのやうな聲
いろどりやいこくなまりのようなこえ
季語 主に秋に渡ってくる小鳥たちのことをいい、「色々の
解説 鳥が渡って来るから」とも「彩の美しい鳥が多いから」
とも。春に渡って来る夏鳥は、その囀りが美しいが、秋
に渡って来る冬鳥は姿が美しいと詠まれてきた。
句意等 いゃー改めて、俳句ポストの中級以上の部の難しさ痛
感しています。今日も「並」に取って貰っていればいいが
・・・と完全弱気、幸いにも「並」でした。目指すは明日
の「佳作」(人相当)なのですが、気持ちで負けてます。
この句、広ブロの勉強会では「色鳥の異国訛りに染まり
をり」で投句、皆さんの鳴くのは季語「囀り」なのでは、
季語「色鳥」は鳥の美しさ・・・ではとの指摘も頂きまし
たが、ロシアや中国から渡って来る鳥は鳴き声が訛ってい
るのでは・・・にこだわり、修正して投句したものです。
「並」に取って貰ってホッとしてます・・・