もう40年以上も前になる若かりし頃の話だ。「地図の通りに生きたくなかった」 から
「なるべく人のいない道を探した」。ただ誰のものでもない私だけの人生を
生きたかった。 齢を重ねた今、「景色だけが変わり、未来は過去になる」……。
これは大瀧詠一の「1969年のドラッグレース」のワンフレーズ。
「私たちには焦らなくても 時間がある」と笑った君と「時間が無限に
なかったことを今ではよく知っている」僕と、一体どちらが正しかったのだろうか。
「瞼の裏を夢が走り去」る今になって、あのひたすら輝いた時間を思い起こす。
そこに答えはない。
「レースは終わりじゃないさ ゴールは霧の向こう」なのだから。
興味のある方は歌詞はここにある。
まるでアクセサリーのようなヤマハハコ
さて9月に入って秋の風の吹き始めた乙女高原を訪ねた。焼山峠に車を止め
そこから歩き始めることにした。
色づき始めたヤマハギ
普段は地味なノダケの花が輝いていた。
キク科の花
キンミズヒキ
しそ科のイヌゴマは至る所で見かけた
マルバタケブキも盛りは過ぎたもののたくさん見られた。
蕊の先がくるりんと輪を描いている
まだ枯れずに残っていたウツボグサ、しそ科の花だ。
展望台とあるので登ってみたが木々がおいしげり、展望はきかなかった。
頂付近に咲いていたホツツジ
ホツツジももう終わりなのだろう、花の間に実を着けている
登り下りを繰り返して湿地に入った。
ツリフネソウとキツリフネがともに咲いている。
繊細な花タニタデ
日当たりの良いとこに出るとハナイカリがたくさん見られる。
私にはアザミの仲間も判別が難しい。これはノハラアザミでいいのだろうか
それともノアザミなのか それとも別の何かか
舗装された山道でよく見かけるイケマ
びっしりと花をつけたアキノキリンソウ
これも秋の名がついたアキカラマツ
オミナエシとオトコエシも秋の花といえるだろう
ヒヨドリバナの仲間
やっと巡り合えたフシグロセンノウ、ほかの花と違って数は少ない
センニンソウ
サラシナショウマにはヒョウモンチョウが集まっていた。
針葉樹にサルオガセがついて原生林の雰囲気を醸している
ツノハシバミはヨーロッパ原産のヘーゼルナッツの仲間
子供のころ、この実を食べようと素手で触ってえらい目にあった。
一輪だけ見つけたヤマオダマキ。
歩くこと一時間半、やっと乙女高原が見えてきた。
今日はここまで。