野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

 初秋の笹尾根を歩く

2017-09-15 10:41:26 | トレッキング

 今朝がた、Jアラートが鳴ったというのでつれあいに起こされた。休日の朝、

布団の中でのんびり寝坊を楽しんでいたのに……。

私は未だにスマホを持っていない(Ipodは持っている)し、携帯も持ち歩かない。

おまけに東京(の外れ)に住んでいるのにディズニーランドにも行ったことがない。

スマホに関しては興味はあるが、今のところはWifiで何とかなっているので

大して不便は感じてない。尤もディズニーどころか人込みを避けて

最近は都心にもほとんどでなくなってしまった。

 

 さて今回の笹尾根は奥多摩と山梨県・神奈川県との境にある分水嶺で

1000m前後の山々が連なっている。

バスを数馬で下りて槇寄山の登山口を目指す。

 集落を抜けたところから、登山道が始まる。

 

  早速、信号三原色の花がお出迎えだ。

 ツユクサ

 

ヤブツルアズキ

 

 赤(というより橙色)はフシグロセンノウで我慢してもらおう

 

 少し花の落ちかけたアキノタムラソウ

 

 日差しを浴びてカノコガが盛んに飛び回っている。

 

 おっと緑色の葉っぱの上に緑色のカメムシがいる。図鑑を見た限りでは

エゾアオカメムシに似てはいる。

 

 山道に分け入っていく。標高1000mを越えた辺りから花の数が増えてきた。

ヤマジノホトトギス

 

 ツリフネソウは平地でも見かける。

 

 だが、山で見かけるツリフネソウの方が色が鮮やかなように見える。。

 

 キバナアキギリ

 

 カシワバハグマ

 

大きな実をつけたツクバネソウ

 ちょっと虫食いのあるのが残念だ。

 

 登り始めて一時間半、槇寄山直下の西原(さいはら)峠に着いた。

 

古い道標石には「右数馬 左西原」とある。

 

 ここからほんの少しの登りで槇寄山頂上。少し休んで軽食をとった。

 

笹尾根ハイクの楽しみは登り下りの少ない尾根道から時折覗く富士山。

が、この日は残念ながらガスが出始めて見晴らしが全くきかなかった。

 それでも秋の爽やかな風の吹き過ぎる尾根歩きは何とも気持ちが良い。

この登山道はバスを使わないと歩けないので、登山者も少なく更に私好みだ。

 

 じっくりと味わいながら一時間半、笛吹(うずしき)峠に着いた。

 

 ここから更に2時間ばかり歩いた先にある浅間峠までが笹尾根。予定ではそこまで

行くつもりだったのだが、天候が崩れそうなのでここからは笛吹バス停に下山することに決めた。

 

  咲き始めたヤマハギ

 

地味なモミジグサの花

 

オトコエシ

 

  暗い林を抜け、杉の伐採された跡地の広い斜面に出た。雨が降ることはなく

天気は次第に良くなってきたようだ。

 

 ススキが秋の風に揺れている。。

 

日当たりのよい斜面ではソバナの花も見られた。

 

 羊歯の上には ラミーカミキリ

 

 そして人の背丈ほど伸びたシラヤマギク

 

  山仕事の人たちが昼餉に戻る後に従いながらバス停まで山道を降りた。

 この日は登り一時間半、尾根歩き一時間半、下り一時間半と

 きっちりと等分された山歩きになった。

この辺で。

 


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