野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

神代植物公園ー大温室の花

2016-09-24 16:44:03 | 散歩

 土砂降りの雨の日、神代植物公園に出かけてきた。

今年の雨の多さは尋常ではない。9月に入ってすっきり晴れた日は

数えるほどだ。それも休みの日に限って一日中雨になるとはどういうわけか。

何かの祟りなのかとあらぬことを勘ぐってしまう。

 さて駐車場についたのは午前10時過ぎ。広い駐車場に止まっているのは3台だけ。

昨日(15日~21日)までは老人習慣、老人収監、いや老人終刊、うん?老人集患。おふざけはここまで。

老人週間ということで60歳以上は無料だったらしい。

そのせいかこの日はやけに閑散としていた。

  雨の中、なんとか着いた大温室は今年の4月にリニューアルオープンしたばかり。

ラン科植物のコーナーが新たに設けられてこれが結構楽しい。

  ファレノプシス・ツェイ・ユー・ビューティーという舌をかみそうな学名に更に「マトウ」という名がついていた。

 

  デンドロビウム・ラウェシィ。さっきの花に比べたら、こっちの方がまだ覚えられそうな気がする。それにしても

花の学名といいうものは何と覚えにくいのだろう。

 

沖縄原産のダイサギソウは絶滅危惧種に指定されている。よく見かけるサギソウに比べると

花の形は似ているが、随分と大ぶりな花だ。

 

通り名は「象の耳ラン」という世界最大の葉(大きくなると1m)を

もつ胡蝶蘭の仲間。

 以下はよく知らないので名前だけ。

 ロドリゲチア・デコラ

 

 オンシディオダ・モーニング・メロディー「サクラ」

 

 この花の禍々しさには驚いた、ドラクラ・ポリフェムスという名のラン。南米エクアドルが

原産地らしい。

 

 吸血鬼ドラキュラの名がついているだけあって結構な不気味さだ。

 

ランコーナーを抜けると前からあったベコニアのコーナーになる。

 ベコニアはあまり好みの花でないので組み写真でさらりと済まそう。

 好きになれない理由は花の形がいろいろでとても一つの花には思えないからだ。

 

温室の中にはまだ見ごろの花が沢山咲いていた。

英名でブルーバタフライフラワーという花。花の形をチョウに似せて集めようというのだろうか。

日本で自生しているカリガネソウにも似ている。

 

 赤い風鈴のように垂れ下がって咲くのはフウリンブッソウゲ。アオイ科でハイビスカスの仲間。

原産地は東アフリカ。因みにブッソウゲ(仏桑花)はハイビスカスのことで、沖縄ではアカバナーだ。

 

 これもハイビスカスのなかま「アランスー」。何とも独特の色合いの花だ。

 

 熱帯スイレン。すぐ近くにはブルーギガンティアの種名があったが??

 

サガリバナの花が一輪だけ残っていた。

 

 敷石の上にも

 

これはパパイヤの花

 

ドラクラ属の花にも似て不気味な「アリストロキア・サルバドレンシス」は

ウマノスズクサ科の花。中南米エルサルバドル原産。さっきのドラクラはエクアドル原産。

エクアドルとエルサルバドルの区別がつかなかったのでついでに調べてみた。エクアドルは南米でペルーの北

エルサルバドルは中米でメキシコの南と分かった。昔は知ってたような気がするが老人になると微妙な記憶には

ぼかしが入ってしまうようだ。

 

花ではないが、特徴的な葉を持つ「ヒコウキソウ」はマメ科の植物。

 

 この葉の色や形にも意味があるのだろうか。

 

大温室の終わりはサボテンコーナー(正式名ではない)。

夕方になると芳香を放ち咲く月下美人も昼間はお休み中。

 

 サボテンにはあまり興味がない、しかも余計な事を書きすぎて疲れたのでここからは名前だけ。

白刺金鯱

 

 アザラシ

 

 青乱雲

 

 嬉しいことに温室を徘徊している間に雨が小降りになってくれた。そこで

隣接している水生園にも足を延ばしてみた。彼岸花が咲き出したばかり。

 

 右端の白花は同じく咲き始めのタマスダレ。赤い網は稲を虫や鳥から守るためのものか。

プロの農家じゃないんだから、少しは食べさせてやってもいいだろうに。

 

 

欲を出して反対側にある多様性センターも訪ねた。

ナンバンギセルが雨に打たれている。

 

今年は雨が多かったせいかマヤランの二番花まで咲いていた。

 

 

たくさんの花たちに出会えた大変幸せな一日だった。


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