沼尻を後にして尾瀬ヶ原方面の見晴らしに向かう。まもなく白砂田代が見えてきた。
尾瀬沼と尾瀬ヶ原を結ぶこのコースを歩くのは日帰りでは無理なので、
どうしてもというか嬉しいことに歩いている人は少なくなる。
オオバタケシマランが実を付けている。
湿原にはナガバノモウセンゴケが見られる。
この季節には白い小さな花を咲かせている。
数はそれほど多くはないがトンボもいる。ちょっと遠いのでわかりにくいが、
正面から見ると顔の一部が白いカオジロトンボ。この写真でわかるだろうか。
すぐ近くの木道に止まった。何とか廻って白い顔を写そうとしたら飛ばれてしまった。
オゼイトトンボとエゾイトトンボは非常に似ていて紛らわしいのだが、図鑑で調べると
これはどうやらオゼイトトンボのようだ。
白砂峠を越えたあたりに差し掛かると、ギョウジャニンニクやルイヨウボタンも実を付けていた。
ここからは沼尻川を左手に見て、緩い段小屋坂を下っていく。
マルバタケブキが大きな花を咲かせていた。
沼尻から一時間半思ったより早く見晴らしに着いた。今晩泊まる原の小屋で
受付を済ませ荷物を置いた。
まだ3時半前。カメラバッグだけ抱えてさっそく付近を散策することにした。
コバノギボウシが咲き始めていた。
ニョイスミレの一種ミヤマツボスミレ
ヒオウギアヤメ
付近を飛び回っているのはノビタキ
こちらは♀
アキアカネやチョウも多い。
宿に戻って5時半からの夕飯を済ませ、再び尾瀬ヶ原へでた。
中ほどのやや上あたりに三日月がかかっている。
黄昏時、イワツバメやハクセキレイが虫を求め頻りに飛び交っていた。
陽は陰り始めた。
木道脇の花たちも微かに茜色に染まりはじめた。
サワラン
キンコウカ
トキソウ
これはトンボソウ
綻びはじめたノアザミの花
山の端に陽が沈んだのは6時半過ぎ。期待していた夕焼けは
さほどのことはなく残念。
燧ケ岳、麓は見晴らしの山小屋集落。
この辺で。