ハリケーン被災

ニューオーリンズでのハリケーン被災後の「強奪」「略奪」「銃撃戦」「レイプ」など、人間が壊れていく感じが、トム・クルーズの『宇宙戦争』を観ているかのようです。

ハリケーンが来ることがわかっていながら、お金がなく移動手段を確保できず地元を離れられなかった黒人を中心とする貧困層が存在しました。さらに、そうした貧困層が多くいることがわかっていながら州政府などは何もしませんでした。

貧困層の人たちは、９月１日に生活保護のお金をもらえるので、地元を離れる選択をしませんでした。

被災後に職務を放棄する警官などがでてきたりと、米国の暗い面が顕著に出てきてしまっています。

私が仕事で出会う米国人はＮＹやナスダックに上場している企業の人たちばかりですので、米国人全体の平均では決してないアッパークラスなのですね。一方、彼らが接する日本企業の人たちは、日本人の平均と言っていいひとたちばかりです。

米国の貧富の差がいかに大きいかを今回のハリケーン被災で実感できました。東京に天変地異があったとして、たとえば山梨県に避難しないといけないような状況があったとしたら、交通費がなくて避難できない人は稀だと思います。

ニューオーリンズの被災からの回復が少しでも早まることを祈ります。