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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

僕はラジオ

2007-10-10 | ふつう
GOAL!のときに書いたとおり、アメフトが好きです。今年はNFCもカウボーイズが元気なので、NFL全体が面白いですね。AFCばかりが強くてもね。

それはそうと、実在する知的障害を持ったハイスクールのアメフトコーチの話を映画化したという、感動ヒューマンドラマ。アメフトを通じて人と人とが理解し、信頼し合うまでのその過程が、とても心温まるものでした。

主演のキューバ・グッディング・Jrはすごい演技でした。アイ・アム・サムのショーン・ペンに勝るとも劣らない。
本編終わってエンドロールの際に、この映画のモデルになった"ラジオ"本人が登場するんですが、全く映画で演じられていた"ラジオ"まさにそのもの。いかになりきり演技であったかが伺えます。

しかしこれを観ると、日曜日のNFL、土曜日のカレッジフットボールと共に、金曜日のハイスクールフットボールもアメリカの文化の一端であることが伺えます。そういうことが伺えるところが、結構面白いです。こういう面白さは洋画を観る醍醐味の一つなのかな、と思うのです。


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フラガール

2007-10-08 | ふつう
そもそも蒼井優がとっても好きです。それが何か。

大体、リリィ・シュシュ花とアリスを取り扱ってるんです。彼女の事が嫌いなワケがないでしょう。え?好きな女優が多すぎないかって?うるせーな、だから忙しいんだろ。

これも、スウィングガールズと同じ、俗に言う「できちゃった映画」ですな。もうこの手法には日本中が食傷気味の感すらあります。俺もそう思ってました。

しかし、優たんがそれをやるとなると、話は変わるのだ!誰だ!二番煎じ、三番煎じとかぬかしてやがるのは、謝れ!優たんに謝れ!そしてお前がフラダンス踊りやがれ!(←怒りすぎ)

ということで、えこひいきの限りを尽くした視点で楽しんだこの映画。蒼井優の魅力に酔いしれた2時間でした。はーおもしろかった。

でも、一応カテゴリを「映画として実際のところどう?」と、冷静に考えるくらいの余裕があったあたり、俺もまだまだだな。


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NOEL

2007-10-04 | ふつう
ペネロペ・クルスが出るって言うから観てみた程度でした。どんな話かも知らなかったし。

観てみると、いわゆる群像劇。クリスマスの夜に様々な悩みを抱える様々な人々に訪れるほんの少しの奇跡と、結構大きな幸せ。分かりやすく言えば、ニューヨークを舞台にした、大変ロマンチックな「有頂天ホテル」です。

しかし、座椅子的にはそんなストーリーなんか二の次だった。始まってから数分、画面に映った「Music by Alan Menken」の字に釘付け。もはやそこからこの「映画」は「PV」と化してしまいました。

一応説明しておくと、アラン・メンケンは作曲家。ディズニー映画「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」「ポカホンタス」でアカデミー賞を四度制した大天才で、「ディズニーの至宝」とまで呼ばれていた人です。

そんな人が曲を出しているってので、当然聴きます。観るっていうか、聴きます。


で、当然いい。すごくいい。


エンディング間際から大いに映画のメインテーマで場を盛り上げ、エンディングを迎えたところで、エンドロールに入るや否やそのメインテーマのボーカルバージョンを流して感動を引きずっていくあたり、まさにディズニー手法。笑えるくらいです。

とりあえず、この映画のサントラが欲しいです。


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皇帝ペンギン

2007-02-08 | ふつう
ディープ・ブルー(これについて書いているつもりでいたが、読み返してみたら書いてなかった)で海洋ドキュメンタリーが一躍脚光を浴びて、それを超える感動、みたいな売り文句で公開されてたっけな、と思いながらCSで観ました。

動物ってのは、厳しい環境の中でたくましく立派に生きていくもんだな、と「すばらしき世界紀行」でも見たときとまるで同じような感想(歳がバレるな)でしたが、やはりそこは舞台が南極、映像の美しさ、ペンギンの生命力、あふれる愛情(本人達にとったら本能でしかないんだろうが)、どれも良かったです。

確かにどのペンギンも必ず幸せになれるワケじゃないから、中には不幸な目にあう奴もいて、目を覆いたくなるようなシーンもありますが、ただ、そういうことがあるからこそ、力強く生き、命をつないでいくペンギン達が美しいのですな。
とりあえず、おせっかいにもペンギンの感情を代弁するかのようなあのナレーションなどあろうがなかろうが、十分楽しめます。

しかし思ったのは、水族館にいるようなペンギン達は、南極連れてかれちゃったらどーすんだろ。きっと3日もたんな。アイツら、恵まれすぎ。

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三丁目の夕日

2007-01-07 | ふつう
俺の少年時代にも、近所に駄菓子屋があって、そこに何かというと皆でたむろして、それに飽きたら公園やら空き地やら河原やらに行ってただひたすらに石を投げ続けて遊んだりしたもんだ、、、。と開始20分くらいで思い起こしました。一応言っておくと、シネマ座椅子は12歳を1回目の年男とすると、まだ3回目のそれを迎えていません。迎えてないぞこのクソヤロー!

というワケで、昭和30年代の話などされてもよく分からない(もう遅い)のですが、日本映画にしては珍しくCGとセットの融合が見事で、昭和の古き良き日本の風景を再現することに、見事に成功している気がします。

空想科学小説とか、話を展開させるネタとしていいよね。男子ならば読んでてしかるべきというか。俺も結構夢中にあれこれ読んだクチです。昔読んだ本、まだ本屋に売ってるのかな。

テレビの話もあったね、家にテレビが来て、近所に皆が集まる。ジャパネットのCMでも似たような光景(液晶大画面のテレビを買った人の家に近所の人が集まって拍手)があったが、アレってこーゆー古き良き昔の日本の光景を再現したのか。

はー、なるほど。

と満喫したように見えてもこのカテゴリ。いや、思い返して満喫したのは俺の思い出であって映画じゃないというか。まぁ、トリガーになってくれたという意味ではこの映画は良かったんだけれどもな。

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NANA

2007-01-07 | ふつう
NANAですよ、あぁNANAですとも。

中島美嘉はシングルが出るたびにPVは必ずチェックしてます。
宮崎あおいが連続テレビ小説の主役になり、毎朝あの笑顔を見せてくれていたときには、NHKの受信料を払うことに何のためらいもなかったです。
NANAの原作はちゃんと読んでます。案外性に合いました。いかにも女向けと言わんがばかりの恋愛にゆれる女心とハッキリしない度胸と信念と思い切りのない男どもが織り成すあの話も、意外と面白かったのです。

そんな俺が観た「NANA」。

(´・ω・`)超普通

なんて言えばいいのか。なんか、まんまだった。
それは映画として成功なのか?失敗なのか?もわからぬほどに。
そして「これ、映画館で観た人大丈夫だったのか?」と思わずにいられぬほど中途半端に終わるエンディング。これ、納得できねーだろ。エヴァの「シト新生」以来のぶった切り具合。続きを気にする人は現在公開中の「NANA2」で納得するしかないワケだな。でもそれならせめてデスノートくらいのインターバルで公開しろよ。そしてキャスト変わりすぎ。宮崎あおいたんがハチでないならさ、ハチでないならば、そんな世界滅んじまえばいいんだ。

しかし、俺だけではないだろう、これを観ると思わずにいられなかった。

( ゜д゜)パンクって、、、なんなんだろう、、、、。

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スウィングガールズ

2006-08-17 | ふつう
「ウォーターボーイズ」の二番煎じ。としての本作。誰がどう見てもそうでしょうな。映画とは別に「出演者本人に努力させてその成果を発表」的な手法がなんともフジテレビ。楽しくなけりゃ、テレビじゃないじゃん。

いきなり自分語りすると、俺も青春の全てを器楽につぎこんだクチなんで、「器楽」はそれなりの視点で見ます。ていうか聞きます。

感想とすると、「音楽は記憶媒体に載せる以上、うまくいくまで何度でも撮りなおせるし、補正も効くからいいよね」ってところでしょうか。確かにTVで生バンドで演奏したりしてたし、あの演奏にリアリティを求めるためのプロモーションはしてたようで、その努力は素晴らしいと思う。彼女達の努力は尊敬に値すると思う。
ただ、それが全てじゃないだろう、と疑わせる余地がありすぎるんです。だから残念。

管楽器を始めて持った人間が、どれほどの期間でどれほどの力量を得られるか、というのは、それを体感したことある人間ならば手に取るように分かるのですよ。そうなだけに、この映画の素晴らしさは分かるけれど、その全てに大拍手するわけにはいかない心境でした。

でも、この映画をきっかけに管楽器に興味を持った少年少女がいるのだとしたら、それって素晴らしい。むしろそうであって欲しいと心から願わずにいられないのです。音楽は「創作」「演奏」「鑑賞」という、楽しむ角度を最も数多く持った芸術です。その可能性が1本の映画で広がるのだとしたら、カテゴリ「ふつう」とか言ってる場合じゃないぞ俺。

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リリィ・シュシュのすべて

2006-08-17 | ふつう
花とアリスの岩井俊二監督。ここでもお得意?の思春期の少年少女を描ききっていますね。

主演の市原隼人くん、「偶然にも最悪な少年」やドラマの「ウォーターボーイズ」では決して見られない「思春期」の表情を見せてくれています。初々しいですなぁ、、。

では本編。
大人をタイムスリップさせる「あの失ってしまった感情が蘇る映画」的な表現がされているようですね。んー、、でも、、、孤独、友情、あこがれ、裏切り、いじめ、冒険、恋愛、レイプ、自殺、そして自己嫌悪。これだけの要素を詰め込めば、嫌でも大抵の人の記憶にどこかしらが引っかかるんじゃないですかね。10くらいの要素を上述しましたが、思春期の自分にそれのどれにも思い当たるものがない人なんか、そうそういないだろ。要は手法がデパート的なんですよね。それが悪いとは言いませんけど。

リリィというアーティストの言葉と音楽だけを心の支え、自分の進むべき灯台の光とすべき主役の心境は、思春期の少年少女が取るべき行動として、思想として、共感する人は少なくないんじゃないですかね。人の心を惹きつける技を心得てますねぇ、、監督!
そんな感じです。

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楢山節考

2006-08-02 | ふつう
今村昌平監督が先日他界した、ということで改めて脚光を浴びたこの映画。ミーハーな俺も思わず鑑賞したワケです。カンヌが認めた日本映画界が世界に誇れる傑作です。

ってことで見たのですが、、。
うーむ、、、そりゃまぁ十中八九「楢山節考」を話題にすると「姥捨て」の一言で終わってしまうのですが。なんていうのかね、「生命」をいくらなんでも強調しすぎなような気がしてしまいました。表現があまりに直線的すぎ、そして生々しすぎましたね俺としては。

規律を守れぬために根絶やしにされる家族、親の遺言を守って村の全ての男に抱かれ続ける女、そして年齢を理由として捨てられる親。その描かれる世界はあまりにリアル。これが我らの国日本。

しかし、同じ捨てられる運命を辿るとしても、子が悔やみ、惜しまれながら捨てられる人と、子に望まれ、無理やりに捨てられる人とがいる、これをしっかり描いてることが重い。人間の人生って重い。

カテゴリはこんな感じにしたけど、「楢山参り」の儀式を終えた主役(緒形拳)が帰宅したあと、エンドロールまでの数分は秀逸。人が「生きる」とはどういうことなのかを、あまりにさりげない絵であまりに力強く訴えかけられます。あ、当然親子の別れのシーンはハンカチなしでは見られませんよ。

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オープン・ウォーター

2005-11-20 | ふつう
時折、映画には低予算ながら物凄い新発想でとてつもなく面白い作品などというものが生まれたりするようですが、これもその一つでしょう。
あの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が森ならば、これは海。しかも、ブレアの森は作り話だったけれど、こっちは実話ベースだっていうからあらあら、怖いですよこれ、冗談じゃないですよ。

せっかく舞台が海なんで、足元にサメがいるんだったら、いっそのこと「ジョーズ」くらいサメたんドーン!って、どアップで出てきてくれたりすれば分かりやすいのに、それはやってくれないのな。だから怖い感じもして、ある意味消化不良な感じもして。

ただ言えるのは一つ。
スキューバなんか、やるもんじゃねぇ。

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トロイ

2005-11-19 | ふつう
ブラピ、オーリーと揃えも揃えた男ットコ前達が織り成す壮大な歴史絵巻ですね。
ブラピが演じるはギリシャ神話最強の無敵不死身の戦士アキレス、オープニングから物凄いデカい大男と1対1の勝負をして、走ってすれ違う間に倒してしまうあたり、実にハリウッド的な「つかみ」なのは、それで早々とカーッとテンション上げてしまう俺みたいな観客がいるからなのでしょう。

物語は、オーリー演じるパリス王子の勝手気ままな発情っぷりゆえに巻き起こった大戦争の話。なんて迷惑な戦争なんでしょう。特にヘンに姫連れて帰ってこられちゃったトロイ側としては心底迷惑で、きっと兵隊さん達は「おいおいヘボイモ王子、その姫みたいの返しちゃえよあっちに。そのくらいの女ならトロイにだってざらにいるって。」って気分でいっぱいだったに違いない。デモの一つも起きなかったのだろうか、でもどうせ昔は一つ文句言ったらすぐ処刑なんだろうな、不便な世の中だったのだろう。

しかし、カッコイイのはエリック・バナ。ブラピとの決闘シーンは全く素晴らしい。なんつーか、観ててブラピじゃなくてバナが勝たねーかなくらいに思いました。逆に、バナ演じるヘクトルが決闘に負けてからはちょっと消化試合気味。山場の「トロイの木馬」も「あぁ、それね、知ってる知ってる」気分でした。

しかし、アキレス腱って言葉、日本語になっても通称「アキレス腱」のままであることに若干の感動を覚えます。ギリシャ神話スゲーナ!って感じでな。
正確な日本語で言ったらなんて言うのか知らねーし。

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ミスティック・リバー

2005-10-30 | ふつう
「あの時に~~があれば、~~だったのに。」
「あの時に~~がなければ、~~ではなかったのに。」
人間の歴史も、人の人生も、きっとそれの積み重なりなのでしょう。
この映画は、25年前に起きてしまった悲惨な事件のために、運命を狂わせていく男たちの物語。

などと言ってみたはいいが、実際のところ2日に分けて観た上に、若干途中途中を
シネマ座椅子名物の寝落ちで見逃しているので、本来138分の上映時間を実質150分以上かけて見ているワケですが、まぁそれはそれで。

ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコンの3人はよくもまぁ集めたなイーストウッド!って感じで、見事に適役。特に悲劇の人生を歩むティム・ロビンスが秀逸。ショーシャンクの空へといい、この人いい役&いい演技ばっかだなー。

この映画を観た人全てにとって、「あの時に~~がなければ、~~ではなかったのに。」はあるんでしょうね。それが幸せなものであっても、不幸せなものであっても、この映画を観ることで、自らのそういう偶然を振り返るようなことをしたとするならば、映画って結構素晴らしい。

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呪怨

2005-05-08 | ふつう
和製ホラーの代表格として「リング」と双璧をなすコレ。「リング」が「心」を怖がらせるものだとしたら、コッチは「体」を怖がらせるもの、なのかなー。

ちょっとわざとらしいかな、、見せ方も聴かせ方も。とは言っても伊東美咲がらみの一下りは結構怖い。あのあたりが一番の見せ所かなー。

全体通して絶対必要とされる「怖さ」の空気ははまぁまぁ楽しめたかな。でも、肝心のあの怖がらせる役の人たちのメイクはちょっと、、。正直あまり怖くない上に、少し微笑ましいです。特に子供。

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10日間で男を上手にフル方法

2005-05-05 | ふつう
さて、ケイト・ハドソンです。
カワイイです。もうそれだけ。

一応あらすじみたいの書く?
「10日間で男を上手にフル方法」をテーマに雑誌の記事を書くことになった女記者と、「10日間で女を落とせば商談成立」という条件を突きつけられた男が恋をする、という物語。
はー、いいですね、こんなのハリウッドラブコメでもなけりゃありえねー。もう好き勝手やってこっちをどんどん苦笑させて欲しいね。

マシュー・マコノヒーは思いの他カッコいい。喜んだり、困り果てたり、怒ったり、優しくなってみたり、やっぱラブコメは男もカッコよくないとな。

とか言ってもそんなのどうでもいいからケイト・ハドソンの笑顔に癒されておけば間違いない。

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オーシャン・オブ・ファイヤー

2005-05-05 | ふつう
「指輪物語」での世界と仲間を護るために剣を抜くそのあまりのパラディンっぷりに世界を魅了しまくりのアラゴルンことヴィゴ様の初主演作。
しかしカッコいいよヴィゴ様、帽子被って馬に乗っかってるだけでカッコいい。人間国宝ものだ。男が惚れる男ってのは、こーゆーものなのだよ。

で、映画は主役のその愛馬「ヒダルゴ」とが挑む過酷なレースと、その1人と1頭との絆を中心に物語を展開、途中無駄に女がからんできたりして寄り道しつつ、人馬の熱い主従関係に動物好きなら涙なしでは観られぬ後半戦へ。

物語はわかりやすくて、あたかもテレビゲームのシナリオのよう。なので、肩肘張らずに観るには面白いよね。気楽に観て、ちょっと興奮したり、ちょっと涙したり、コンビニ感覚で観られる作品です。

そして何よりヒダルゴ、なんで鼻の先端がピンクなの?カワイイぞオマエ!!

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