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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

スウィングガールズ

2006-08-17 | ふつう
「ウォーターボーイズ」の二番煎じ。としての本作。誰がどう見てもそうでしょうな。映画とは別に「出演者本人に努力させてその成果を発表」的な手法がなんともフジテレビ。楽しくなけりゃ、テレビじゃないじゃん。

いきなり自分語りすると、俺も青春の全てを器楽につぎこんだクチなんで、「器楽」はそれなりの視点で見ます。ていうか聞きます。

感想とすると、「音楽は記憶媒体に載せる以上、うまくいくまで何度でも撮りなおせるし、補正も効くからいいよね」ってところでしょうか。確かにTVで生バンドで演奏したりしてたし、あの演奏にリアリティを求めるためのプロモーションはしてたようで、その努力は素晴らしいと思う。彼女達の努力は尊敬に値すると思う。
ただ、それが全てじゃないだろう、と疑わせる余地がありすぎるんです。だから残念。

管楽器を始めて持った人間が、どれほどの期間でどれほどの力量を得られるか、というのは、それを体感したことある人間ならば手に取るように分かるのですよ。そうなだけに、この映画の素晴らしさは分かるけれど、その全てに大拍手するわけにはいかない心境でした。

でも、この映画をきっかけに管楽器に興味を持った少年少女がいるのだとしたら、それって素晴らしい。むしろそうであって欲しいと心から願わずにいられないのです。音楽は「創作」「演奏」「鑑賞」という、楽しむ角度を最も数多く持った芸術です。その可能性が1本の映画で広がるのだとしたら、カテゴリ「ふつう」とか言ってる場合じゃないぞ俺。

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