goo blog サービス終了のお知らせ 

シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

クルーレス

2012-07-24 | ふつう
カルト映画的に高評価を勝ち得ている本作を観てみました。
たまにはこーゆーガールズムービーも観ないとね。



この映画、なぜ「カルト映画的に高評価」なのかというと、「ガールズムービーをモノローグにより進行させることを発明した映画」だかららしいんですよね。ホントなんですかね。


もしそーだとすると、例えばブリジット・ジョーンズ(コレ、感想書いてないね。なんでだろうね)なんかのモノローグ主体な女子向け映画に多大な影響を及ぼしたことになるよね。それってなかなかの功績だよね。



観てみると、まーなるほど女子向けだ。これ以上ない。カッコいいこと、オシャレなこと、それが世の全てと信じているヤンチャな女子が色々な人達と触れ合って色々な経験をすることで「もしかしたらそれが世の全てってワケでもないのかしら、それ以上に大切なことってjだjkまkmふぁmjふぁおjふじこ」みたいな映画。



タイトルである「クルーレス」。和訳すると「ダサい」。


この映画の的を射抜いたなかなかのタイトルですな。これは無理やりな邦題を付けなくて良かったんじゃねーですかね。



この映画を字幕を付けた人の趣味だろーか。おバカキャラであるはずの主役が発するセリフに「スノッブ」だの「実存主義」だの、馴染みがなかったり難しかったりする単語がちょいちょい登場するのがまた面白い。観ながら「ちょwwwそれどーゆー意味wwww」等とググったりしながら楽しめました。




それにしてもカルト映画として分類されている映画を観ると、やはり若干映画通になれた気がしてならぬのです。完全に自惚れなのです。こーゆーのを、「スノッブ」と言うのです。





おー、うまくまとまった。俺文章うまーい。










「俺文章うまーい。」で記事を締めようとするあたりが、座椅子の「クルーレス」なところです。





おー、うまくまとまった。俺文章うまーい。










「俺文章うまーい。」で記事を締めようとするあt(ry


作品紹介はこちら

シャッター アイランド

2012-07-23 | ふつう
レオ様の映画観るのは久しぶり。アレ、もしかして「アビエイター」以来?オイオイ7年前かよ、3年前くらいじゃなかったか?年月流れるのハエーナ。勘弁してくれよ。


コレ、実に複数回鑑賞前提の映画で、公開当時に再三「2度でも3度でも観に来いよ!」的キャンペーンをやってたのも頷ける。




大オチそのものは、観始めて15分くらいで何となく予想してたものそのものだった。

まぁそれはそうなんだけど、思いのほか繰り返して観ると色々なギミックが組み込まれてるのに、まぁ驚く。




この映画、やっぱこーゆーノリなだけに、この広大なるネットの世界では激しくネタバレされまくってる。「シャッターアイランド ネタバレ」で検索すれば、この映画の事は大体分かる。物語から真相や謎まで全部分かる。興味が湧いたならば検索すればいいさ。てかひとまず鑑賞した後にネタバレサイトを一通り見た。組み込まれていた色々なギミックがよく分かった。ネットは広大だわ。




関係あるようなないような小咄をひとつ。



あるサスペンス小説の公募を行ったところ、投稿作の8割が、「無差別猟奇殺人が発生し、主人公がそれに巻き込まれ、パニックと恐怖の中逃げ惑う主人公。でも真実が明確になると、犯人は主人公であった。」というお話だったんですって。誰でも考えるよねそれ。やっぱ大オチが大切だと思うもんね。でもマンネリ化した大オチほどつまらないもんはないよね。サスペンスに期待オチは望まれてねーんだよ。


さてここで



サスペンスとかけて、マグロと解く、その心は



どちらも、「落ち」が、重要です。










(´・ω・`)スベッチャタヨー


作品紹介はこちら

マーターズ

2012-07-20 | ふつう
びっくりするほどの予習ゼロ。何やら女子2人によるホラーっぽいものらしいとだけ認識。
女子2人ものつっても、きっと「バンディダス」とはかなり様子が違うんだろうなと思いつつ観賞。




なるほど、2部構成だねこの映画。
てかややスプラッタだねコレ。「キューブ」「ソウ」「ホステル」全て極めた今の座椅子ならばこの程度どうということないが、グロ耐性ないとダメだよこの映画。夢に出るよ。もしくは眠れなくなるよ。



前半は、幼少期に拷問を受けた女による復讐もの。

後半は、復讐の片棒持ったお人よし女が受ける拷問もの。




前半のハラハラ伴うリズムの良い復讐劇とは裏腹に、後半はやたらとリズムが悪い。そのリズムの悪さを例えるならば、昔テレ朝でやってた「大相撲ダイジェスト」よりリズムを悪くしたようなダイジェストでひたすら拷問シーンが展開される感じ。



結局のところ描かれる哲学的なテーマ、「死後の世界」について、明確な回答は示されないものの、少し考えれば結末が物語るものは大体想像はつく。


ただ、「死後の世界」知りたさのあまりに、人を半殺しにするってのはどーなんだろうね。発想として間違っちゃいないかね。「ソウ」のジグソウは様々な理由から人を「試す」ために人を殺したよね。まだジグソウのが正しい気がするね。でもジグソウ正しくないよね、人殺してるもんね。大体なんなんだよスプラッタムービーって。人が苦しむ様見て何が楽しいんだよ、バカじゃねーの?でも気づいたら座椅子も相当な数のホラーやらスプラッタ観ちゃってるよ、バカじゃねーの?



とか何とか言いながら、予習ゼロな割にはそこそこ楽しめたのかしら、などとも思ってみるのでした。


それはそうと、なんでテレ朝は大相撲ダイジェストやらなくなっちゃったんだろうな。アレ、ホント便利な番組だったのに。


作品紹介はこちら

板尾創路の脱獄王

2012-05-20 | ふつう
大日本人」を観たあたりから、いずれコレも観たいなーって思っていました。なんとなく通ずるものがあるものね。


まぁタイトルからしてなんとなくどんな雰囲気かは想像できる。実在した「昭和の脱獄王」のくだりに乗っかったような痛快作なのだろーか。


ブログ的には脱獄ものといったら「ショーシャンクの空へ」に尽きるな。脱獄ものはきっといつの時代も漢(おとこ)が抱くロマンなのだろう。逃げ出して、逃げおおせたら、そりゃ気分いいものね。



観てみると、なるほどこれは確かに「昭和の脱獄王」のオマージュのような雰囲気だ。
しかし物語は、脱獄のテクニック云々から、「何故主人公は脱獄を繰り返すのか?」というところに主眼を移していく。




終盤、明らかになる主人公の目的。そして衝撃、驚愕のラスト。いやそりゃさ、あんな雰囲気でシリアスこの上なく物語進めてきてさ、映画の99%を最後の1%の「ボケ」で片付けるのは予想してないよ。観終えた観客が観終えた5~10分後くらいにクスクス笑い出すであろう可能性に賭けた板尾さんのその勇気は賞賛されるべきかと思います。



しかし板尾さん演ずる主人公、セリフがない割には何故か歌だけは歌う。あの歌も映画観終えた5~10分後にクスクス笑ってしまうポイントだろう。板尾創路という人が、セリフ無しで映画一本主役を演じられる俳優であるか否かは別として、野心的ではありましたな。


しかしこれから吉本芸人の映画監督デビューは続くのだろうか。松本、板尾は妥当なところだろう。しかしあんまり安価に芸人風情から映画監督が続出するのもチョットなんだがね。偉そうですか?どうもすみません。


作品紹介はこちら

メメント

2012-05-06 | ふつう
カルト映画として妙に評判高い本作を果敢に観賞。

10分程度しか記憶を保てない病気になってる男が妻を殺害した犯人を追いかけるという、心底無謀としか思えないシチュエーションな物語です。てかコレ、物語始める前に、警察に任せるワケにはいかなかったのだろーか。あんな体中に「記憶の欠片」としてのタトゥーを入れてまでやることなのだろうか。んー、何度考えてもやっぱ自分で復讐するのはムリがあるよ、警察に任せようよ、絶対その方がいいよ。



なんて感じの映画です。



とか言っちゃうと身も蓋もないので、この映画の特筆すべき事項など。


やっぱり、あの時系列でしょうな。まず結末から描き、そこから少し時系列を戻してワンシーン、それからまた少し時系列を戻してワンシーン。要するに、記憶を失っている主役と同じ感覚を味わえるという。


10分程度しか記憶を保てない病気になってる主役と「記憶を共有できる」っていうあの感覚は、すげー新しい。当事者でもなく、傍観者でもないあの感じ。映画というメディアを超えかねない斬新さだ。

なるほど、故に妙に評判高いのか。と納得できる感じを体感できます。



しかし、なんつーか、難しい。この主役がやろうとしてること、難易度高いよ。何度でも言うよ、やっぱムリだよ。10分しか記憶無いのに、ずいぶん前に起きた事件の犯人見つけるのはムリだって。


最後まで、なんだか「ムリだ、そりゃムリだwwwww」的な印象拭えぬまま、結末(ていうか事の発端)までを見届けました。




とりあえず、観ておくことでやや映画通を気どれそうな一作であることは確かです。座椅子のようなにわか系に向いてます。


作品紹介はこちら

不都合な真実

2012-02-26 | ふつう
あれよあれよと2012年も2月を終わろうとしています。


一応、何かしらでこのブログもさっさと書かなきゃなと思ってはいたのだけど、まぁ人間って生き物は「やろうと思う」と「やる」の間に越えられない壁を設けたがるものなのだなと、改めて感じる次第。


なにはともあれ、今年もやるよ!シネマ座椅子2012、はじまりまーす!!




とかなんとか言って、2012年最初の映画は、まさかのドキュメンタリー映画。

てか、ドキュメンタリー映画を観たかったんですよね。で、最初はどうせドキュメンタリー映画ならば、ものすごい衝撃映像ばかり並べた、言わば「ザ・ショックス」(例えが古い)みたいな、徹底したモンド映画がいいなぁとか思っていたのだが、結局はこの実に生真面目なテーマを論ずる本作をチョイス。「まじめかっ!」としか言いようがない。





これ、本は読んでたんですよね。ゴアさんが「地球って既にオワコンwwww」ってただひたすらに嘆き続ける本だった。

映画になるとどうなるのかなと思っていたら、やはりゴアさんが「地球って既にオワコンwwww」ってただひたすらに講演する、放送大学の番組のような映画になってました。

しかし本の中で一番の胸熱エピソードだった「20世紀最大の環境破壊」と悪名高いアラル海のくだりが、思いのほかあっさりと流されてしまっていたのがちと残念。




まぁ実際映画になると、本で書かれていたあの圧倒的なデカいゴシック体の威圧感はどこへやら、ゴアさんの穏やかかつ分かりやすく丁寧な説明により、それほど地球はヤバくないんじゃないかと思えてくるから不思議。そうか、今までどおりゴミの分別とかしてればきっとどうにかなるよね!



講演の中で、ゴアさんは「人は否定から絶望にすぐ飛躍したがる」と言っていた。

偉そうに世間へ向けて持論を発信しまくる危険厨の連中に聞かせてやりたい言葉だ。
大体さ、環境だけの話じゃないけどさ、危険厨ってさ、危険の結果どんな災難が我々を襲うかばかりを論じてて、大抵はその危険の発生をどう未然に回避すべきかを論じないんだよな。なんでそこを論じてくれないんだろう。バカだからか?多分そうなんだろう。「このままじゃいつか世界滅ぶよ!!」って言うだけなら俺でもできるぞ。たいへんだ!世界滅ぶ!いつか滅ぶ!滅ばなくてもどうせ死ぬ!


要するに、否定から絶望に飛躍する前に、否定を肯定に変える知恵と努力が必要なのだということらしい。
我々にできることは、簡単に言うと省エネらしい。


「今の温暖化はCO2のせいじゃなくて、地球の長期的な周期活動の一環なんだよ、だから気にすることねーyp!」っていう安全厨の意見もあるけど、だとしたら前回の温暖期に比べると今はいくらなんでも熱すぎるので、やっぱ何かしら人間が悪さをしてるのは間違いないらしいので、四の五の言わずに省エネしてれば間違いないらしい。もし結局安全厨の言う通りCO2が温暖化に関係なかったとしても、省エネした方がいいこと多いよね。電気代だって安くなるしさ。



ゴアさんは講演の中で「学んだ知識を、行動に移せ」とも言っていた。


人間って生き物は「やろうと思う」と「やる」の間に越えられない壁を設けたがるものなのだけれど、この壁を打ち破ってこそ、未来は変わるのだとゴアさんは言っている!そうだ!その通りなんだ!!この記事、ちゃんとフラグ回収できてる!!!





という具合に座椅子は解釈し、今年も適当にやる気になったり怠けたりしながら今まで通りのペースでブログを更新しようかなと思ったのでした。


作品紹介はこちら

蛇にピアス

2011-12-24 | ふつう
金原ひとみと綿矢りさって、あの見た目の通りまったく違う人種だと思うのだが、たまたま同じ時に賞取ったからって、どうもひとまとめに見られがちだよな。雑誌の対談やら何やらで顔合わさせられるたびに、内心互いに「またおまえかwwwww」とか思っているんじゃねーかと思わずにいられない。



さて、随分前に「インストール」を観ていることもあって、ひとまとめに考えると(←ひとまとめに考えるタイプ)いずれコレも観てみたいと思っていた。他にも観ておきたいと思った理由もあったが、それはまた後ほど。



実際のところ、どんな映画なんだろうと思っていた。当然原作は読んでない。舌にピアス開けて舌を2つに割って「蛇みたいでカッケーwwww」ってやるらしいことだけは知ってた。で、一体どんな映画なんだ。



観てみると、なんてことはない、完全にドMなメンヘラ女の自暴自棄の話。こーゆー話が芥川賞取るのか最近は。ピアスとか刺青ってそんなにカッコいいもんなんだろうか。大体、刺青入れたらプールも銭湯も入れないじゃない。舌にピアスしてると、飯って食いにくくないのかな。カズノコとかタラコなんかを食べたら、ピアスの穴の中にものすごい勢いで卵がはさまりそうなもんだが、気持ち悪くないんだろうか。


こーゆー「狂った愛のかたち」ってのは、どうも共感しにくい。愛がテーマなだけに観やすい映画ではあるが、実に「別世界」を見ている感じ。例えるならば「NANA」の激しく斜め上にいったような、、、。NANAといい、コレといい、映画の中で「カッコいい」として扱われるものが、「それカッコいいか?」なところが共通している。



吉高由里子にとって現在の成功は、この映画をきっかけにしているところが大きいようで。
まぁこのようなメンヘラの異常さと、ギャルのふてぶてしさ、そして女のコのかわいさを、きちんと体現していてその後のブレイクを感じさせるものになってます。





そしてこの映画の吉高由里子と言えば、外せない話題を。




映画の世界には「日本3大がっかり」なるものが存在することを、「さよならみどりちゃん」の時に触れました。



その「3大がっかり」に、「バベル」(ブログで扱ってなかった)の菊地凛子を加えて「日本がっかりおっぱい四天王」。

更にこの映画の彼女を加えて「日本がっかりおっぱい五福星」。



と、されています。誰が考えるんだろうなこーゆー定義。



まぁその意味も含め、この映画は観て良かったなと思います。これでまた若干映画通になれた気がします。






しかしクリスマスに何書いてんだ俺。


作品紹介はこちら

300

2011-12-11 | ふつう
ギリシャというと、今は本当にユーロ危機の事しか思い浮かばない。ギリシャって、観光以外にろくな輸出産業がないという、恐るべきゆとり国家だったんだな。この期に及んでまだ「公務員の給料を、下げるなー!」「下げるなー!」ってデモやってんの見ると、メルケル首相に本気で怒られるのも仕方ないと思うんだよね。


大体スパルタ教育の「スパルタ」がまさにこの映画の舞台だろ。スパルタ教育してたんだろ?男の子は生まれた瞬間身体が大きくて、将来丈夫に育ちそうになかったら即捨てられてたんだろ?

だったらなんで今現在国がデフォルト寸前なのよ。何やってんのよスパルタ教育。ホントにやってたのかなスパルタにおけるスパルタ教育。嘘だったんじゃねーかな。



さてそれはそうと映画。スパルタの伝説的な王様、レオニダスがペルシア帝国のものすごい大群を相手にたった300人で歯向かったという、スパルタ無双的なノリの映画っぽいです。実際のところ、現在のスパルタってのはアテネ程には目立つ古代の遺跡が残っているワケではないらしいのだが、このレオニダス王の銅像は誇らしげにランドマークとして建っているようです。


↑こんな感じ



史実では、ここまでのスパルタ無双が演じられたワケではないらしく、何でもレオニダス王が早々に首取られて、それ取り返そうとして残ったスパルタ軍あえなく全滅とか、結構大変だったらしいのですが、史実と映画の関係など、どうこう言ってもあまり意味のないことなので、それはそれで置いておいて、映画を鑑賞。


レオニダス王役は、ジェラルド・バトラー。「オペラ座の怪人」で神がかり的にファントムを演じて世界中に名を売った彼が、本作では超マッチョ。腹筋が6コどころか8コに割れてる。どうなってんだ、CGか?キン肉マンだって6コじゃなかったか。


観てて思うのだが、スパルタの皆さん、なんでパンツ一枚なんだろう。もっとこう、ペルシアの皆さんみたいに、何か着た方がいいんじゃねーのかと思うのは、きっと誰もが抱く感想だろう。あの長いマントをつける余裕があるのなら、何か着るべきだ。アレじゃ冬は寒いし、夏は日焼けが大変だ。虫さされとかも対策しないとエラいことになるぞ。



作品通じて印象的なのは、空の色、山の色、海の色。色彩が実に印象的。CGいい感じ。
そして、本当に戦ってばかり。戦闘シーンばかり。戦闘シーンが半分を超えてるんじゃねーかな。
実に分かりやすい、娯楽の一点に集中した映画のように思えました。



まぁとにかく、そんなことよりギリシャは経済どうにかしろ。話はそれからだ。


作品紹介はこちら




キリング・ミー・ソフトリー

2011-11-27 | ふつう
洋画を観たいなと思う気分の勢いにまかせ、予習ゼロで観賞。


ジャケ見る以上は官能ものっぽい。官能ものってのは、観たところでまず「すげー面白い」とは思わないもんなんだ。でも大抵「すげーつまんねー」って思うこともないんだ。それが俺達の脳内なんだ。これが漢なんだ。多分そうなんだ。




などと言いつつ観賞。



平凡な幸せ噛み締めつつあった主役のオンナが、ふとした刹那的な勢いに任せて「運命の恋」みたいな奴に転がり落ちていく、どちらかというと女性向けな官能ムービーであるという印象。



てか、この程度のふとしたはずみで男女が結ばれるのなら、多分今のニッポンはここまで少子化とか言ってないと思うんだよね。自由の国アメリカではこれくらいの勢いでいちいち男女が出会ってるんだろーか。今のニッポン、独身男性25-35歳の60%以上が彼女無しらしいな。どーなってんだ。なんで彼女つくんねーんだ。やればできるって絶対。生まれてきて一人きりなんてことは絶対無いんだでデレシシシ。諦めたらそこで試合終了ですよ。今こそ火事場のクソ力。ボールはトモダチ怖くない。




しかし映画、序盤の主役が「運命の恋」に転がり落ちていく勢いは実に良い、これこそ女性向け恋愛映画だ。こんくらいの勢いがこのコンテンツには求められているんだ。多分そうなんだ。


せっかくそんな流れなのに、中盤から終盤にかけて下手なサスペンスになっていくのは何なんだろう。確かにタイトルは「キリング・ミー・ソフトリー」だけど、何ていうかこう、生物的に「キリング・ミー」して欲しがってないと思うんだよね観衆は。こーゆー映画観る女子は、「死んでもいいくらい燃えちゃう恋」みたいのを求めてるんじゃねーの?違うのか?座椅子的独りよがり始まったか?でも彼氏役のジョセフ・ファインズはフツーにカッコよかったな。そういや「エリザベス」の時も彼氏役だったな。



とゆーことで、前半は「超おもろい」。後半は「超つまらん」。総じて「ふつう」。実に惜しい映画でした。


作品紹介はこちら

アイ・アム・レジェンド

2011-10-29 | ふつう
ウィル・スミスの映画って、結構観ている気がしていたんだけど、いざ思い返してみると観たことあるのは「インデペンデンス・デイ」と「アイ,ロボット」くらいしかなかった。ブログで扱っているのは友情出演的な役回りだった「世界で一番パパが好き!」だけだったという。


これも上映時にはものすごくプロモーションやってて、さんざん宣伝やってたから、何となく話は知ってた。
何でか知らないけど、ウィル・スミスが地球上たった1人ぼっちになるというような話らしい、というぐらいに認識していた。




おそらく、ドラえもんの「どくさいスイッチ」のような話なのだろう。





あの話怖かったよな、半ば勢いで1人ぼっちになってしまった後、とりあえず1人を満喫した末に冷静になったのび太の心境考えると夜も眠れぬおっかなさ。「石ころぼうし」でもそうだったが、F先生は煩わしくもかけがえのない、他人との繋がりの大切さを説いておられる。



話がそれた。画像まで貼ってしまった。



さて映画、観進めてみると、順を追って以下の内容が明らかになっていく流れになっており、なかなか熱心に観てしまえるような話のつくりになっている。

 ・ニューヨークが荒れ果ててしまったのは何故?
 ・ウィルが昼間しか行動しないのは何故?
 ・日が暮れると過剰な程に窓閉めをするのは何故?
 ・一体世界に何が起きた?
 ・実際のところ、他に人はいるのか?



まぁこーゆー映画なので、ウィル・スミス、終始イッセー尾形顔負けの1人芝居。これほどのハリウッド大作で、これほどに1人芝居な映画も珍しいのではと思える。

しかしそんな中、ウィルの相棒として圧倒的存在感を見せる犬のサム。オスカーものの演技だ。サムは愛称で名前はサマンサらしいから、メスなのだろうか。ならアカデミー助演女優賞ノミネートものだ。

このサムの演技が素晴らしすぎるので、劇中サムが辿る運命を見送るのはなかなか辛い。犬飼ってる犬好きの人間達は、サムの忠心に自分の犬を投影して涙し、考えてみると自分の犬がサムほど強くもなければ賢くもないことに気がつき、流した涙の無駄さ加減に気づくのではないだろうか。



観れば誰でも感じると思うのだが、こんなニューヨークなのになんでライフラインは未だ健在なのかとか、なんでフツーにラジオは流せるのかとか、なんか突っ込みどころがたくさんあって、もうこれは「そこは突っ込みたければ突っ込めよ」という潔さを感じるほどだったので、もはやそれはどうでもいいもんだと思っておく。




それにしても、「どくさいスイッチ」。なんで時折ドラえもんはこーゆー恐ろしいことを言うのだろうか。



ウィンクしながら言うことかっつの。のび太もなんて顔してんだ。


作品紹介はこちら

フォーン・ブース

2011-10-02 | ふつう
電話ボックスから出ろとか出るなとか、結局電話ボックスから出ると死ぬとか死なないとか、そんな感じのサスペンス映画だったハズです。観たかったと思っていた時もあったっけ、と思い出して観賞。


冒頭で「ケータイに片手通話しながら街を歩くのは今やステータス・・・云々」といったモノローグが時代を感じさせる。上映は何年だ、2002年か。あれ、でも2002年だったらもう「ケータイに片手通話しながら街を歩くのは今やステータス」じゃないんじゃないのか?座椅子は1994年にはPHS持ってましたよ、ASTELでしたが何か。「ASTELはJRが株主なんで、駅の電波が超イイっスよ!コレ最高っスよ!!」なんていうチャラい店員のチャラいセールストークに乗せられるままに契約して喜び勇んで電話機を持ち帰ってみると自宅は圏外だったという1994年の悲劇。そして電話を持った手を窓の外に夜空へ向かってぐーっっと伸ばすと圏内になるというロマンティックな距離感。ああ電波、あなたはどうして電波なの?ホント不便だったな。



それはそうと映画。「フォーン・ブース」、つまり電話ボックス。今や公衆電話は希少価値すら生みつつあるが、2002年のニューヨークでもどうやら状況は同じだったらしい。電話ボックスという密室が生むシチュエーションスリラーです。「その電話ボックスから、、、出たら死ぬ、、、!!」



シチュエーション的にはなかなかいいな。緊張感あって楽しめます。しかしコレ、これだけ終始この電話ボックスでのシーンが続くと、ハリウッド映画な割には撮影期間短めでコストパフォーマンス高めの作品だったんじゃねーのかと思わぬでもない。ロケ的にも手間かからない撮影だったとするならば、ある意味発想の勝利というものだろう。経費節減はどの業界でも喫緊の課題のハズだ。





つまるところ、これも「火サス系」だった。レインディア・ゲーム以来のカテゴリ「火サス」です。「火サス」でこのブログ内検索をすると、メリケン的な「火サス」な映画がいくつか出てきます。是非ともお試しくだしあ。いや試さなくてもいいけど。


作品紹介はこちら

GOAL!2

2011-09-24 | ふつう
GOAL!を観たのはつい先日な気がしていたが、振り返ってみると約4年前という衝撃の事実。なるほどこうやって親父はジジイになっていくんだ。今や己の身がどうこうなどどうでもよく、子孫が育てばそれでいいという、植物ばりの境地に達している座椅子にとっては、それはそれでいいのかも知れないと思うばかりなのであります。



そんなことより映画。サンティ君、レアルに移籍しやがったな。希望としてはサンティ君にはニューカッスルに残留して、「降格はしない、チャンピオンズリーグにも出ない」というあの万年事なかれ主義なクラブを栄光に導いて欲しかった気もする。


そしてそんな想いも空しく残念ながらサンティ君レアルに移籍。そりゃ世の中金だよな。移籍交渉の場はトーキョーです。あのクラブワールドカップでレアルが所謂「銀河系軍団」として来日した時の話ですな。あの頃はやれベッカムそれベッカム様で大変だったな。あの時に、サンティ君はトーキョーに来ていたらしい。



レアルに移籍したサンティくん、前作からおなじみのイケメンスター、ガバン・ハリス(座椅子イチオシキャラ)のスーパーサブとして、残り5分で結果を出し続ける。もの凄く都合がいい。残り5分ではそんなに点は決まらないもんだ。フツー残り5分で出た選手は、評点対象外となるのがサッカーだ。



さてサンティ君、彼女との結婚を控えつつ、TV局のオンナからの誘惑という、にわかセレブにありがちなトラブルや、父違いの弟との出会い、そして家族を捨てて他の男へ走った母との再会、などという別に必要ねーんじゃねーかというエピソードを交えつつ、UEFAチャンピオンズリーグへの舞台へ挑む。


つまるところ実にご都合的にサンティ君は活躍し、レアルはヨーロッパを制した。てかなんでチャンピオンズリーグ決勝のやられ役がアーセナルなんだyp!むしろアーセナルに移籍しろよサンティ。



しかしサンティ君がレアルに移籍したのは、きっと大空翼がバルセロナに入団した事による対抗の意思表示からなんだろうなと思ってみるテスト。翼をバルセロナに入団させたおかげで、高橋先生は完全にバルサのオーナーからVIP扱いされ、レアルのオーナーは高橋先生に「どうしてツバサをレアルに入れてくれなかったんだ!」って苦情を言ったくらいだからな。


それはそうと今の日本では「銀河系軍団」と言うと、アンパンマンの声優陣だと思えてしまう今日このごろ。
だってビックリするほどのビックネームばっかが出てるんだよアンパンマン。嘘だと思ったら見てみなよアンパンマン。


作品紹介はこちら

シャイニング

2011-09-10 | ふつう
再びキューブリック作品を鑑賞。

最近洋画というとキューブリックしか観ていないことに気づく。



さて、本作「シャイニング」。
シャイニングと言ったらコレだよね、ジャック・ニコルソンのこのジャケ写真。一度見たら忘れられぬインパクト。


一体何がどうなってこーなったんだニコルソン。ホラーらしいということ以外何も知らずに見るこの予習ゼロっぷりを誇る座椅子的に、これは期待大。

開始5分くらいのところ、ニコルソンは極めて理性的な紳士の役である。
なるほどここから何かの理由でトチ狂ってあのジャケ写真の様相にまで辿りつく、恐らくそーゆー映画なのだなコレは。





などと勝手な解釈のもと、映画を観てみる。





そしたらホントに色々な理由でトチ狂ってあの様相に辿りついたニコルソン。おいおいホントにそうだったのかよ。
当たるはずないだろうと思っていた予想が当たってしまったバツの悪さを感じつつ、最後まで観賞。


何とも含みを持たせた映画です。
「果たしてあのシーンは何の意味があったのか・・・?」と考えさせる観衆に解釈するためのバッファが大きいとでも言うか。


しかしさすがキューブリック、映像美がすさまじい。どんだけ作り込んでんだよ。
こんなカッコ良すぎるホテル、絶対冬場に閉鎖しない方がいいぞ。ロビーがステキなのは当たり前、部屋もステキ、部屋の風呂もステキ、バーもステキ、バーの近くの便所の中までステキ。


しかし、序盤~中盤においては、映像がのどかなのに音ばっか緊張感煽ってくる感じで、そりゃ確かにこれからおっかない事が起きるのだろうが、いささか映像と音楽のアンマッチが先立っているような感じがしてならなかった。やや観てて消耗します。


「2001年宇宙の旅」が、あの圧倒的な映像美と視覚効果、そして観衆が負う解釈のバッファの桁外れの大きさ故に神格化された映画であるとすると、この「シャイニング」もそれに通ずるものがあると言えるでしょう。そーゆー映画が好きか嫌いかは、また別の話です。


まぁ、ムズいことはさておいて、一番身近であるはずな人がトチ狂って己の命を脅かす存在と化していくというホラーとして、映像美に酔いしれながらボーっと観るのが、きっとキューブリック監督が一番喜んでくれる観方なんじゃないかなと思うのです。さぁみんな、ボーっとしようじゃないか。


作品紹介はこちら

時計じかけのオレンジ

2011-08-07 | ふつう
博士の異常な愛情」、「2001年宇宙の旅」と並び、キューブリックSF3部作と称されている本作、「博士の~」の時に予告した通り、早速キューブリック作品を観てみることにしました。


しかしコレ、タイトル聞いたことあっても、どんな映画か全く知らずに観たんだよね、傑作傑作言われているだけに、どんな感じなのかなと。






なるほど、観てみると実にキューブリック監督のこだわりがあちこちにものすごい。音楽が入るタイミング、その楽曲、、こだわってるんだろうなー。主役が話すよく分からないスラング(ナッドサット語と呼ぶらしい)がなんだかオシャレ。そして視覚的にオシャレ。出てくる人達の服や髪型や、要するにビジュアルがオシャレ。そして建物や家具がオシャレ。家の中や、クラブがオシャレに作られているのはもちろん、刑務所までやたらにオシャレ。こんな刑務所なら、王様のブランチで紹介されちまうぞ。ブラン娘に「ここすごいオシャレ~、カワイイ~!」とか言われちまうぞ。


それはそうとテーマとしては、化学実験による人間の暴力性の排除という「人間が人間の人格を創ることは許されるのか?」という倫理的なテーマを掲げているかと思いきや、結局は「権力って奴はその維持のためにはある個の人間の人格すら利用するんだよね」という全体主義に対するアンチテーゼで落ち着くような、SF3部作と言う割にはやたらコレだけ現実に向き合い過ぎちゃいねーかという印象を抱きました。まぁ3部作ってのは、どっかの誰かが言い出した後付けであって、キューブリック監督自身は3部作的な認識全く持っていなかったらしいが。






「博士の~」が実にすごい、ある意味「2001年~」よりも強烈な映画だったので、それを期待して観たらこれはちょっとイデオロギー的な映画だったという。

やや肩透かし受けた感じはあったけれども、キューブリック作品の看板のひとつな映画を観られたことは収穫でした。ていうか「映画ブログやってんならコレくらいは観とけよっ!」的な作品ってのがどんなものなのか、未だによく分かってないことに気づいてやや愕然としているところなう。


作品紹介はこちら


ホステル

2011-07-09 | ふつう
キューブ」「ソウ」と並び称される、新世代ホラー御三家のうちのひとつ、「ホステル」をようやく観ることができました。


「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」「死霊のはらわた」と言った80年代ホラーは、ホラーと言うよりスプラッタであって、ただ血が現実離れした勢いでピューピュー噴き出したり、想像以上の勢いで首やら何やらが吹き飛んでいったりで、視覚に訴えかけることに主眼を置いたような、「グロい映画を創れる技術ができたので、グロい映画を創りました!皆さんこんな映像観た事ないでしょ?楽しいでしょ?楽しんで下さい!」って意図を感じるところが大きい。が、上記の新世代ホラーは、とりあえず「キューブ」や「ソウ」を観る以上シチュエーション的な恐怖を煽ってくれて、観る側を物語の中にグイグイ引き込んでくれる感が強い。きっとこの「ホステル」もそのノリなのであろう。


しかしなぜかコレ、なかなかCSでもやってくれなかったんだよね。仕方ないのでレンタルしましたよ。ネットで注文、おうちに届き、ポストへ返却。50円で貸してくれてありがとう楽天レンタル。


どうしてCSでもなかなかやらないのか、、それを考えると理由はただ一つ。





恐らく、桁外れにグロいのであろう。





ソウ5」の時に「俺はホントはジュエルペットで言ったらサフィーが好きなのに」と思いながら、漢を奮い立たせ「嫁も子供もいるんだからこんなの何でもないんだからねっ!」と深夜に一人根性一本で踏ん張って観たのを思い出す。

今回もきっとそんなことになるのであろう。文字通り「怖いもの見たさ」の一点で、恐る恐る再生ボタンをポチっとなとやったのである。





観終えた感想としては、思ったよりは全然グロくなかった。女目当てでスロバキアまで流れ着いたメリケンバックパッカーが美人局にダマされ殺されかけるが運よく逃げおおせるフツーのハリウッド映画を観るノリで見られました。やや思っていたのとは違いました。要するに座椅子はいささか物凄いものを想像しすぎたようである。

とか言っても、グロ耐性まるでない人が観たら、恐らく結構な勢いでトラウマになるだろうからマジで気をつけろ。



まぁ座椅子も、ゴーカイイエローとゴセイイエローを選べと言われたら本気で大長考するくらいなので、グロ耐性なんかあまりないのですが、何にせよこれにて「キューブ」「ソウ」「ホステル」全て観ましたので、ちょっとした達成感だけは得たのでありました。
例えて言うならば「さよならみどりちゃん」を観終えた時の感覚に似てますね。


作品紹介はこちら