Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

HY-69(P)シングルアンプでのオーディオオフ会

2022-04-10 22:21:31 | オーディオオフ会

今日は、真空管アンプ同好会のオフ会でした。場所は、いつもの小野市S氏宅。

スピーカシステムは、いつもお馴染みの構成。プリアンプ類は、MCのヘッドアンプをいろいろ入れ替えていますが、パワーアンプの比較の際は、6R-R8を使用した同じアンプを使用しています。

主に比較するソースは、中本マリのアルバム。

そして今日参加するアンプ群。下記の他、6BM8プッシュプルとそれ専用のプリアンプの計5台がノミネートしました。

アンプは、I氏の6BM8プッシュプル、和歌山の雄F氏によるC3gプッシュプル、そしてY氏のR120(メッシュプレート)シングル、H氏の6GB8シングル、そして拙作のHY-69 5結シングルになります。

まずは、I氏作による6BM8プッシュプルから。

6BM8とプリのセットのハーモニーが美しい。そして音も。6BM8の音にはいつも驚かされます。こんな小さな球なのに、なんてふくよかできれいな音がするのだろうと。

次に拙作のHY-69シングル。前回307Aでしたが、今回は、HY-69に差し替えてみました。特に差し替えた理由はないのですが、エミッションが一番良好なHY-69にしたまでです。そして、前回、音が今一と書きましたが、その原因を探ろうと、気になる箇所を色々現場で調整。そしてついに原因が判明しました。

次にF氏作によるC3gプッシュプル。出力トランスにデカいケースが使われていますが、なんとケースは自作された様。メーカ品を購入したのかと思いました。中身はカットコアのトランスだそうです。音は、ちょっと濁り気味でしたが、出力段の入力部の回路が間違えていたようで、現場で調整し、音が見違えるように変わりました。ほんの少しの間違いだったのですが、この修正でガラリと変わりました。

そしてここからは大御所の登場です。

Y氏のR120シングルです。 あの浅野勇氏もフランス美人と称した3極管。内部の電極は4極管構成ですが、第2グリッドが内部でプレートに接続された3極管になっています。わかりやすいところでいうと、6R-A8の造りと同じです。低域から高域まで、きれいに伸びた音質です。さすが大御所!

そして最後に超大御所のH氏による6GB8シングル。

6GB8は大飯喰いで知られた球で、シングルでは市販品の出力トランスに適合するものが少ないですが、大飯食べさせてあげようということで、シングルにもかかわらず、1次側に200mAも流せる巨大な出力トランスが使われています。カットコアのダブルコアで、見た目300-500VAぐらいのコアボリュームです。このトランスは太い線の手巻きなので巻き目が粗く高域が少し出にくいかも、とのことでしたが、如何せん馬力含め音質も相当なもの。一同驚愕しました。

さて、先述の拙作のアンプで音質が悪い部分の原因ですが、それは、初段から引き継いだカソフォロ回路が原因でした。この回路をバイパスすることで、高域の濁りがなくなりクリアな音に。カソフォロも気になってはいたのですが、双3極管を使用しているので、空いた片方は使わにゃもったいないと貧乏根性が出てしまい、つい使ってしまうのですが、H氏によると、増幅率のないアンプが一番難しいとのこと。カソフォロは、100%帰還なので分かりにくいが、うまく動作点をあわせないといけないと。アドバイスをもらいました。

ということで、今回のオフ会は3回目の正直ということで、音質がしっくりこなかった原因も判明し、実りのある試聴会となりました。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 6DJ8単管アンプケース作成(5) | トップ | 6DJ8単管アンプB電源の製作 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

オーディオオフ会」カテゴリの最新記事