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Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

トランスボックスの製作(4)

2024-02-03 21:57:50 | トランス

今日は曇りでしたが、ようやく作りかけのトランスボックスの塗装を行うことが出来ました。

穴あけ時に金属粉と擦れて塗装が剥げてしまいましたので、これをサンドペーパの目の細かいもので少し磨いて、その上からまたプラサフをスプレーします。

ですが、寒さでかスプレーが出にくかったりで、つい大めに塗ってしまいました。

夏場と異なり、乾くにも少し時間がかかってしまいました。

灰色のままにしようかと思いましたが、やはりちょっと寂しく、色を塗ることにしました。

塗り終わり、組み立てに入ります。

これにトランスを載せてみます。

こんな感じで見た目は中々いい感じです。

あとは配線ですが、また明日にでも行いたいと思います。

 

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トランスボックスの製作(3)

2024-01-14 21:00:38 | トランス

昨年の5月ぐらいに安いトランスとジャンク品から取り出した金属ボックスからトランスボックスを製作しましたが、やはり安いトランスではいい音が出ず、しばらくこのボックスは放置していましたが、中途半端だったので早く何とかしたいと思い、トランスを載せ替えることにしました。

使用するトランスは、以前入手したタムラのK113という名称のトランスです。

中古で入手したので、テープの跡が付いたりしていますが、音は安物のトランスよりはいいのではないかと思います。

早速ボックスの穴あけです。

まずは、穴あけ個所の型を取ります。

型に従って穴を開けるところをドリルで穴を開けています。外は寒いので、今回は卓上で使用可能な手回しドリルを使用しましたが、大きい穴を開けるのに苦労しました。

大きい穴のところは、小さい穴をたくさんあけてその上から太いドリルで穴を開けようとしましたが・・・

大きい穴は薄い金属板だと、手回しドリルではなかなかうまくあけられず、結局、2.8㎜のドリルで大きい穴の型通りに穴をたくさんあけていったので、かなり手が疲れました。

空いた穴にヤスリを入れて、穴を成型していきます。

これをすべての穴に対してやっていきます。写真ではあっという間ですが、結構な時間がかかったのと、上述したようにかなり手が疲れてしまいました。

ヤスリで削っている最中にボックスの塗装が金属粉と擦れて剥げてしまいました。

そこで再塗装が必要になりましたので、次週は再塗装をして組み立てたいと思います。

 

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TANGO PB-40で作る真空管アンプ

2023-12-30 23:28:44 | トランス

今年もあと僅か。休みに入りましたが、大掃除や年賀状の印刷やらでオーディオから少し離れています。昼間に大掃除で使っていない機器の保管のため倉庫へ行ったところ、以前、ストックしたTANGOのトランジスタ用電源トランスPB-40が目に留まり、そういえば以前これを使ってアンプを作ったな、と思い出したので、掲載したいと思います。

アンプといっても全部真空管を使用したアンプではなく、前段を真空管、出力段にFETを使用したハイブリッドアンプになります。

早速写真を。2006年5月頃に作ったものになります。

どういう風に作ったかといいますと・・・

こんな回路です。出力段はパワーFETのコンプリメンタリで窪田式の0dBアンプになります。そこにC3mというドイツの通信用真空管を用いて電圧増幅しています。前段の電源は、PB-40のプリアンプ用巻線である24V+24Vの巻線を直列につないで48Vとし、これを倍電圧整流して、抵抗とチョークで平滑して130Vを得ています。

ヒータは、C3mは20V管なので、専用のトランスで40Vを得て、直列に接続して2本分点火しています。

FETのバイアス調整用のトランジスタ2SC1775AEは、下記のように若干の熱結合もしています。

前段との信号の結合は、2μFのコンデンサを使用しています。

ただ、今同じようなアンプを作るとしたら直結できるような回路にすると思います。

製作後、特性はあまり細かく見ていませんでしたが、DFは10以上、周波数特性も広く、良好な結果だったと思います。

TANGOのトランジスタ用電源トランスPB-40は、オークションでもかなり安く、時には1000円ぐらいでも落札できるときがありますので、工夫次第で面白いアンプが出来るかもわかりません。6.3V巻線は0.5Aしか容量がないので、少し容量不足ですが、12AU7クラスの球が2本使えるかなというところです。

PB-40を見かけたら、こんなアンプに仕立てるのはいかがでしょうか。もう少し大出力向きのトランスでPB-80というものもありますので、出力用巻線を倍電圧または3倍電圧に整流して真空管の出力として使用するのも良いかもわかりません。

では、よいお年を。

 

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ナショナル”ETA-68E200”出力トランスの測定

2023-07-09 17:26:46 | トランス

約1年半前、旧松下電器のプッシュプル用出力トランスをシングルアンプ用に改造しましたが、そう言えば、このトランスの周波数特性を測っていなかったな、と今更ながら気が付き、測定してみました。

測定回路は、以前、別のトランスの測定で使用した回路ですが、このトランスの1次側のインピーダンスは10kΩなので、オシレータとの間に10kΩの抵抗を接続しています。

そして結果ですが、下記のようになりました。

測定結果は、茶色の線になります。他の色の線は赤:NOGUCHI PMF-20WS、青:TANGO XE-20S、水色:TANGO H-5Sになります。

これら名だたるトランスと比較するとイマイチの特性ですが、周波数特性はおおよそ、40Hz~40kHzとオーディオ用としては十分な特性です。実際の音を以前聞いたことがありますが、響きがよく、聞きやすい感じの音質でした。

最近部品ばかり集めて、あまりアンプ製作が出来ていませんが、いつかこのトランスにも日の目を見せたいと思います。

 

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旧ノグチPMF-20WS vs TANGO XE-20S

2023-06-04 11:11:21 | トランス

以前のブログで、旧ノグチトランスの出力10Wのシングル用出力トランス(おそらくPMF-10WS)の音がよかったというのを載せましたが、少し気になっていましたので、手持ちにある旧ノグチのPMF-20WSという20Wのユニバーサル出力トランスの周波数特性を測定してみました。

また、測定に当たり、以前測定していたTANGOのXE-20SとH-5Sの特性と比較してみました。

自作真空管アンプマニアならすでにご存じと思いますが、もうノグチトランスはなく、ゼネラルトランス販売株式会社という会社が事業を引き継いでおられます。

そしてこのゼネラルトランスのホームページをみると、出力トランス PMFシリーズ のところには、PMF-20WSは見当たらず、PMF-20WS2(以下、20WS2)という新機種がお目見えになっています。

20WS2の特性表は、ここから確認できます。早速アクセスすると、「旧PMF-20WSも製作可能です。」と記載があることから、まだ完全にPMF-20WSは廃盤になったわけではなさそうです。

では旧機種と何が違うのか確認してみると、トランスの2次側配線に”緑”の線が追加になっており、2.5kΩ時の動作で16Ωのスピーカに対応した巻線が追加になっているようです。2次側巻線が少し追加になったということなのでしょうか。

周波数特性の測定については、下記のような回路で試してみました。

どのトランスも、1次側5kΩ、2次側8Ωで計測しています。そのため、1次側には約5kΩの抵抗を追加し、インピーダンスの不整合が起こらないようにしています。もし、この5kΩを入れていなかったら、恐らくかなりフラットな特性になっていると思われます。また、回路図を見てのとおり1次側にはDCは流しておりません。

測定結果は下記のようになりました。

赤色の曲線が、PMF-20WSで、濃い青がTANGO XE-20S、薄い青が同H-5Sになります。測定結果のグラフは、1kHzの計測電圧を基準に正規化し0dBとしています。

PMF-20WSは、なかなか健闘しております。まず低域特性は、XE-20SよりもよくH-5Sよりほぼ同じか少し下がるかなという程度です。逆に案外、小さなくせにH-5Sの特性がよいことにびっくりします。

そして高域ですが、どのトランスも可聴帯域の20kHzよりもはるかに特性がよく、PMF-20WSで50‐60kHz、H-5Sで70‐80kHz、XE-20Sで100kHz以上となっていますが、XE-20Sは高域で少しふくらみがあります。

一方、PMF-20WSはなだらかに下がっていくタイプで、こちらの方が素直でよいのではと思います。また高域側でもH-5Sが健闘しており、小型なのにすごいトランスだということがわかります。

計測にあたり注意事項ですが、TANGOの2つのトランスの測定は、オシレータが変わる以前に測定したものなので、オシレータの特性でどう変化があるのかはわかりません。古いオシレータの場合は、内部抵抗が恐らくは600Ωほどあると思いますが、計測回路は同じです。

PMF-20WSについては、まだアンプに実装して音の確認はできておらず、どんな音色を奏でるかは分かっていませんが、特性結果からはかなり期待が持てそうです。

それほど値段は高くないのに、良い音だと確認できれば、どんどん利用した方がよいと思います。今後アンプを製作して音質の確認もしたいと思います。

 

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