生意気だ・・・
ろくに弦を弾けない、コードを押さえられない、細くて小さな指ではメロディーを奏でられない。
だから一番柔らかい弦に張り替えた。
それに対する答えは、僕に対しての罵倒だ・・・・
人には力の限界がある、女性の限界と男の限界はギターの弦にも現れる、残念ながら。
自分の力を過信してはいけない、少しずつ自分の出来る事をステップアップしていく。
それしか人にはないのだと・・・でもね、我が娘にはそんなこと分からない。
ミディアムゲージで四苦八苦している、だからエレキ用のライトゲージをアコースティックへ張ってみた
でもね、若さはそんなもの関係ないし・・・
さんざん罵倒され、余計なことをしたと言われ・・・ でもね、それが父親なんだよ・・・
いつの日か、自分の生んだ子と面を付き合わせ、その難しさに心かき乱された時、
親である僕のことを少しでも思い出してくれたら・・・
そのときには僕はこの夜に居ないかもしれない。
世の中なんてそんなものだ・・・
愛する我が娘へ。
ゲージが何であろうが、結局は弾く人間の心しだいでサウンドはいくらでも変わってくるのだと。
ヘビーゲージは今の君には重すぎるんだから。