3回シリーズの石油ストーブ修理? 今回で完了です。 
結果としてどうなったか?ですが、完全に直りました (笑)
えへへ

これは火力最大時の状態ですが、以前は 炎が大きく上がって、 調整ノブを一番最小にしても少し炎が小さくなる程度
と、ほぼ調整無しの状態、オマケに消火装置を働かせても、火が消えずにくすぶり続けるという最悪の状態でした。
なので石油が燃し尽くされるのを待つか、炉筒を持ち上げて思いっきり息を吹きかけて消すかという状態で、
大きな部屋だから良いけど、小さいな部屋なら確実に一酸化炭素中毒になる。
まあその前に部屋中灯油臭くなりますが・・・・・
*修理のために分解されたストーブ

何が原因だったのか?というと、 以前話した消火装置の動作不良は 単に汚れの問題と作動部のオイル切れだったわけですが。
火が消えない問題はやはり芯でした。
ところが~、これ! 正直 欠陥製品でしょ? 
理由は次の通りですが、簡単に言うと、 下の写真のように芯自体がずれてしまうことから起きる現象。
芯は内側に金属製の筒を持つ構造で、上下は 正面の金属製穴の中に 金属製製のアームが入り込んで上下させている。
燃焼するのは写真の左側部分なのですが、黄色いカバーらしき物で巻かれた内側にて不燃フェルトと接合されている。
問題は このフエルト部分が金属筒内側から固定されているのだけど、ストーブを使っている内に黒矢印の用に上へずれ
上がってくるのです。
ストーブ点火の際は動きが穏やかなのだけど、消化の際は一気に金属製の筒が下がる。
当然、それを何度も繰り返しているうちにだんだんとフェルトはずり上がりさらには伸びてくるというお粗末な物。
上に伸びているのですから、消したくても消えない状態になるのはこのせい。
僕からすると完全な危険製品、欠陥製品なんです。
メーカー側はどう考えているか知らんし、クレームとか無いんだろうか?と思うのだが、7千円くらいの品物。
駄目だと 交換という事になるのだろうが、 トヨトミのファンヒーターが9千円前後で買えること考えると。
この単純至極な構造製造コストから考えてどれだけこの会社が儲かっているか?という事が分る。
せめて少しだけで良いから、そのもうけを安全面にコストを振り分けてもらいたいものです。
この芯の新品の値段だが 2300円前後する、 品質と新品のストーブの価格を考えると 本来なら500円でも良い品物では
無いかと思うのだが、どうみなさんは思われますか? 
で、2300円払って、芯を買い換えるまえに検証を兼ねた修理をして見ます。
7000円のストーブに2300円の交換部品、万が一芯交換して炎が直らねば完全にストーブ捨てにゃ~ならんですから。
ここから先は 真似をしないでくださいね、新品の芯に交換するのが正道で、実験的にこれを行なっただけで、
後できちんと新しい芯に帰る予定ですから。
あくまで、僕だけがやったもので、同じ事して問題おきても、一切責任はとりません。
ずれているのなら その分カットしてしまえば良いではないか?
それが、当たり前なので、芯の上の部分を約4mmほどカットします。 それだけだと駄目なので、芯がほぐれないように縫っている
二番目ライン 上まで縦カットします。 丁度芯の色が変るすぐ上くらいまでです。

手で充分にしごいて、余分なグラスウールを取り除いて修正したのがこれ。
かなりカットしているので、これでも炎が上がるまでフェルトが伸びたら完全に新品へ交換となります。
後は芯を元の位置へ戻して、外装を取付けない状態で何度も上げ下げして引っかかりなどが絶対に出ないのを充分に確認。
その後に組み立て。
最後に出来るだけ少ない燃料と、屋外にて点火し 炎の状態見ながら数時間運転。更に問題なく消火出来るのを確認したら
終わりです。

結果としては良好。
炎の調整も新品の頃に戻り、消火も一発。
しかしな~ 芯の交換したくても、家内が騒ぐので(赤ん坊に危ないからと)、 すでに新しいファンヒーターを買ってしまった。 
トヨトミの製品で、 8980円で売っていた物で、火力は8畳ていどの部屋を暖める位の能力なんだけど、高気密
高断熱の 増築建物側で使うには火力が大きすぎるくらいだ。
で、半分お払い箱になってしまった このストーブだが、 電源無しで当然燃せる貴重なものゆえ、屋根裏収納にて、
保管することとなりました。