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帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

目の前でドカン!(交通事故)

2012年05月18日 | Weblog

朝の通勤時のこと、

「雨は降っているけれど、気持ち良い朝だな~」 なんて思いつつバイクを走らせる。

やがて信号が赤となり僕は停車。

対向側の2車線は一番前が青色の2トン?トラックで荷物にカバーをかけているのと、ハイエーストラックの白が停まっていた。

そして一番左の右折車線には一台の車も無かった。

 

横の信号が少し遅れて換わり、当然の事ながら車が往来し始める、

左から紺色の車が右へ、そして右から左へ銀色の車、そして白、早朝なので少し車が途絶えた。

そんな時、雨が上がっていた事に気がついたりなんかして、青空がわずかに見えてた空をちらりと見たりしていた。

ところが、そんなのんきな朝の雰囲気が一瞬で吹っ飛ぶとは、この時思いもしなかった。

 

空を見ていた視線を再び前に戻すと、対向車線の右折レーンに猛烈な速度で青色のBMWが入ってきたのが見えた。

上がオープンになる、チャラチャラした ホストなんかがよく好んで乗るタイプの車だ。

「お!?」、「え?」、 「いま信号赤だよな?」 と思うまもなく、そのまま速度落とさずに交差点へ進入、「オイオイオイオイ!」と

思う僕、そして急ハンドル。

夜からの雨で路面は完全にウエット状態、そこに速度乗ったままでの急ハンドル、 「これはスリップして横にスライドでこっちへ突っ込んでくるぞ!」

と瞬間的に悟った。

しかし、なにぶん、ほんの瞬時的な事なので、逃げる暇が無い。  頭は回るが体が間に合わない。

「南無三!」 と思った瞬間、 「ドッカン!」 と、とんでもない音その次に来たガラスとプラスチック破片の散らばる音。

 

右から来た黒いオデッセイが、丁度交差点内で斜め角度になったぐらいの青BMWの後ろタイヤ辺りに突っ込んだのですね。

その大きな衝撃と反動で青BMWはくるりと鼻先方向を180度変えてそのまま停車。 

黒のオデッセイは完全にフロント全損。

 

全てが一瞬の出来事、「あ~・・・」と思ったわけだが、こちらに来なかったので安堵。 しかしすぐその次の瞬間、怒りが爆発的に沸いてきた。

オデッセイが横から衝突してくれなければ、ほぼ間違いなくスリップスライドしたこの青BMWがこっちに突っ込んでいたからだ。

バイク故に信号の一番前の停止線を越えた停車していた僕は巻き込まれ、後ろの車との間に挟まれてぺしゃんこになっていたかもしれないからだ。

体がむき出しのバイクで金属の箱で守られているわけでは無いので、こうした危険が当然にある、そしてそれが想像を絶する恐怖感を生む。

 

「張り倒すぞこのやろう!」と思ってバイクを降りようとしたら、その次の瞬間、 青BMWの後ろに銀のワゴンタイプベンツがぴたりと急停車し、中からとんでもない剣幕で

男性が降りてきた。  そして  すぐさま青BMWの運転席サイドに駆け寄って大声で怒鳴っている。

こりゃ~なにかあったな? とも思った僕は少し冷静になり、信号が換わると、少し先の路肩にバイクを停めた。

一言くらい言ってやらねば気が済まない、と僕も駆け寄ると、丁度ベンツの男性と眼があって、その瞬間。

「こいつ当て逃げしたんですよ!」と僕に言う、続けざまに「信号無視して突っ込んだのみましたよね?」と聞いてくる。

青BMWには割と綺麗だが、一目で商売系とわかる女の子が乗っていて、助手席で頭を抱えている。

衝突の衝撃でガラス窓に頭を強打したのだろうと思う。

「逃げた?」、「ん?」、「それならなぜオデッセイが追突した後に逃げなかったのだろうか?」と疑問がわいたが、それも当然。

青BMWのリアタイヤが曲がっている、追突の襲撃で駆動シャフトとサスペンションが壊れてタイヤが脱落、それがホイルハウジングに食い込んでたからだ。

これじゃ~ 動力は伝わらない。 これ以上逃げることは出来なかったわけだ。

 

簡単に上記の要点をまとめると、暴走状態で向こうから走ってきて、車のいない右折車線に進入し、赤信号を全く無視して急ハンドル。

そして横から来た車がドカンと衝突したわけだ。

 

この一部始終をそのまま僕は見ていた。

でも、この青BMW男、態度が変、薬でもやっているのか???。

 

やがてオデッセイの女性が顔面蒼白で降りてきて、多少パニックになっている。

ベンツの人にいきさつを聞くと、青BMWが最初にお釜を掘ったらしく、ところが停まるどころかそのまま逃走。

暴走状態で逃げていたのを、追っていたらしい。   青BMWはというと、それを振り切ろうとして信号無視したわけで、その際に交差点進入時に

青2トントラックが横にいたために交差点が見えないままで進入したわけで。

もし歩行者がいたり、ぶつかったのがオデッセイではなくバイクだったら即死になる。

 

この段階で再び頭に来た僕「何してんだこのやろー!」と怒鳴ると、青BMWの男はちらりとこちらを見て一瞬おびえたような表情をするが

ベンツの男性と口論している。

ただ・・・・・・、おかしい? この青BMWの男、明らかに変だ・・・・

 

こりゃ~まともな人間じゃないと判断した僕、オデッセイの女性が気になり、大丈夫ですか?と側にいくとガタガタ震えている。

怪我などはまったくないのを確認して「この男、少し頭がおかしいから、もし信号無視などしていないと言ってあとで揉める様な事が有ったら、

僕が警察で証言するからと」話した、とりあえず事故そのものに巻き込まれた訳ではないので、いい加減にしないと遅刻になる。

そこでとりあえず僕の電話番号を教えるが、声は震えているし、 あれ?日本語がなんだか変?

まあ、そんなことどうでも良いので、とりあえず警察を呼んで処理してもらうことを勧め、その後現場を離れた。

 

この頭のおかしなBMW男にナンバープレート覚えられでもしたら後で、証言したあとにやっかいなことになる可能性があるからだ。

 

夕方、いえで、パソコンをいじっていたら、電話が架かってきた。

家内がとったが、すぐ僕に換わってと来る。

朝の女性からだ、 お礼を言われ、その後の顛末を話してくれたが。

この青BMW男、飲酒をしていたらしく、 当て逃げ、暴走、信号無視、そして事故ということ、さらに警察官がぴんと来るものあったらしく、

その場で手錠をかけられ逮捕。

警察署で薬物反応検査したところわずかに出たらしくて、そのまま留置、おそらく刑事事件になるであろうとのこと。

もちろん免許はこの一件でパーだ。

女性と銀ベンツ男性がさらに不運だったのは、この青BMWは無保険車だということ。

 

しかし・・・・・・・・・

こんなクズやろうが何食わぬ顔でハンドル握って町中を走っているのかと思うとゾッとしてくる。

いくらこちらが気をつけて運転をしても、信号を無視して突っ込んでくる車まで避けることを逐一考えながら乗ることなど

あり得ないからだ。