浪漫飛行への誘(いざな)い

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定年後5月病とは

2024年05月18日 06時35分23秒 | 健康

5月17日のテレビ朝日の羽鳥慎一モーニングショーでは、精神科医の和田秀樹氏をゲストに迎え、「定年後5月病」について特集していた。毎日、朝は、「テレ朝検定」あるので、モーニングショーを見ることが多い。ニュース検定、お天気検定等4種類の検定があるので、楽しみながら何となく定番となっている。特集は、いろいろな話題を取り上げているが、今回は、「定年後5月病」なる聞き慣れない病気で、高齢者の味方、和田先生が解説していたので、しっかりと見た。

3月末で定年を迎えた人が、仕事も肩書もなくなったという喪失感から、5月頃にイライラ・不安感などの症状が目立ち、意欲がなく無気力になったり、家でパジャマを着たままゴロゴロして外出しなくなったり、体重減少があったり、軽いうつ病の兆候が出てくるのが「定年後5月病」であるという。恐らく現役時代、企業戦士として活躍していた人ほどかかりやすい病であるようである。新社会人の五月病と違って、何か対策しないとそのままの状態が続くので、より深刻であるという。

40代、50代から年を取るほど幸せホルモンのセロトニンの分泌が減り、気分が沈みやすい状態になるが、特に男性は、男性ホルモンの分泌が減り、意欲が低下する傾向にある。60代は、喪失するものが多い世代で、①定年退職~居場所、人間関係を失う ②親~介護に多くを捧げるほど親をを亡くすと深い喪失感があるという(個人的には70代ともなると親ではなく、配偶者と考える)。

一方、女性の方は、閉経後、男性ホルモンの分泌が増え、活動的になるが、夫が退職してずうっと家にいると奥様の方もストレスがたまり、いわゆる「夫源病」(夫が原因でストレスがたまり、心身の不調をきたす病気)にかかる恐れがあるという。先生によれば、定年後5月病の対策、予防策としては、「定年前に定年後やりたいことを決め、定年後の準備をしておくこと」「何もしない期間を極力作らないようにすること」「なんでも気軽に試してみること」が大事であるとアドバイスしていた。これで思い出したのが、リタイア後の高齢者にとって大事なことは、「きょうよう」」「きょういく」であるという多胡輝さんの言葉である。「きょうよう」とは「今日、用事・用件があること」、「きょういく」は「今日いく所があること」 である。まさにその通りであると実感している。

自分自身の定年後を振り返ってみると、幸いにも「定年後5月病」とは全く無縁であった。和田先生のアドバイスではないが、定年前に定年後やりたいことを決め、その準備を実践していたのである。定年3年位前から、海外語学留学を計画し、留学資金の貯金・資金計画、候補地の下見等をやっていたので、定年が来るのが楽しみであった。幸運にも長年貯めていた休暇を利用し、定年前に約6カ月もの長期休暇を取ることができた。その間に、クロアチア・スロヴァキア旅行、ニュージーランド・ブリスベン下見旅行、ブリスベンでの1ヵ月の短期留学及びカナダ(ビクトリア)への下見・メキシコ旅行という4回もの海外旅行を行うことができた。

それに、定年後4日後には、ビクトリア大学への留学のため、日本を後にしていたので、忙しく充実した定年前後の日々であった。1か月後の5月といえば、大学の勉強で忙しく、予習、復習の毎日であった。定年退職という喪失感は全くなく、約6カ月のわたるロングステイ期間中は、英語の勉強、ゴルフ、テニス、旅行三昧という充実した日々を過ごすことができたのは、大変、ラッキーであった。
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