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自民党議員による官房機密費に関する断言発言に批判が集中

2024年05月17日 07時34分57秒 | ショッピング

5/13のYahooニュースで、12日放送の「日曜討論」のなかでの自民党の鈴木馨祐衆議院議員による官房機密費を「選挙で使うことはない」という断言発言に批判の声があがっている旨のニュースが報道されていた。鈴木氏は、政治資金規正法改正に向けた法整備を担当する党の作業部会の座長として番組に出演した。そのなかで官房機密費の話題が出た際、鈴木氏は「先ほど、官邸の機密費がどうという話がありましたが、それは全面的に否定をいたします。当然、選挙目的、党目的で官房機密費を使うことはありません。そこはまず、断言させていただきたいと思います」と語ったという。「官房機密費は、国の施策の円滑かつ効率的な推進のためにあるもの。国政の運営上、必要な場合に、官房長官の判断で支出される経費のことである。ただし、領収書が不要で、原則的に使途が公開されることがないため、以前から使い道に疑問を呈する声があがっており、過去には、官房機密費からマスコミ関係者や野党に金が配られていたという指摘も出ており、当然のことながら、選挙に使っていいはずがない」と政治担当記者も語っている。官房機密費の毎年の予算額は、約12億円。そのうち領収書不要で官房長官の判断で使うことができる「政策推進費」は、約11億円という。原資は税金で、あくまで内閣が施策を円滑かつ効果的に進めるための経費である。

官房機密費については、『日曜討論』の2日前、5月10付の中国新聞が、一面で「国政選挙に機密費」とスクープしたばかりだった。記事の内容は、2000年以降に官房長官を務めた自民党の元政権幹部のK氏が、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際、内閣官房機密費から100万円を渡したというものである。元官房長官は、中国新聞の取材に対し、「厳密に言えば選挙ではいけないと思う。税金だから」と答えていたというから驚きである。鈴木氏の断言発言は、いわゆる「悪魔の証明」が必要である。「悪魔の証明」とは「○○がないことを証明できないなら、○○は存在する」「△△であることを証明できないなら、△△だ」といった、「ない」ということを証明しようとする論法のことを指す。 「ある」ということを証明するのであれば、実際に事例を紹介すれば事足りる。官房機密費は非公開であるから、それを「選挙で使うことはない」ということを証明することは不可能であり、官房長官をやったこともない鈴木氏の発言は、完全に破綻している。その程度の人が、今回、政治資金規正法改正に向けた法整備を担当する党の作業部会の座長をやっているのだから、話にならない。また、鈴木氏は、「自民党の力をそぎたいという政局的な話がごっちゃになっている」とも発言し、野党から大反発を受けたが、どう見ても政治家としての資質に疑問がある。 

とにかく、自民党がいかに裏金問題に後ろ向きであることが明らかになってきた。二階氏が使途を明らかにする必要がない5億円もの多額の政策活動費を持っていたことが大きな問題になっているが、裏金の実態も解明しないまま、政策活動費には手を付けずに、政治資金規正法改正に向けた法整備をしようという自民党の姿勢ぶりには呆れるばかりである。自民党の体たらくぶりが続けば続くほど墓穴を掘っているわけだから、政権交代にとっては明るい材料である。政治改革に後ろ向きの姿勢を貫いてほしいものである。

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