テレサ・テンは、1953年1月29日、台湾中部の片田舎で生誕し、今年で70年を迎えた（享年は42歳）。これを記念して、31日のNHK「うたコン」は、生誕70年記念特集を生放送で届けてくれた。「空港」「愛人」「時の流れに身をまかせ」を若手歌手が歌い、テレサ・テンのファンであった夏川りみさんが、中国の名曲「月亮代表我的心」を日本語（曲名「永遠の月」）で歌ってくれたが、テレサ・テンの美しい歌声には、はるか及ばない印象であった。それほど、テレサ・テンの透き通るような美しい歌声は素晴らしいということの証明である。
台湾中部にあるテレサ・テンの生家（雲林県褒忠郷田洋村にある）は、10年位前までは、公開されていたが、台風でダメージを受けてから、見学もできなくなった。2015年の台湾旅行の際、生家を訪問する計画を立てたが、見学できないことが判明し、やむなく断念し、北部の新北市にあるお墓参りだけをしてきた。テレサのお墓は「鄧麗君祈念公園」として、見晴らしのいい一等地に整備されている。生前の姿のままで埋葬されていることも有名な話である。
テレサ・テンも生きていれば、「古希」を迎える年になったということを思うと感慨深いものがある。70歳のテレサを想像することはできないが、我々にとっては、愛らしい姿と透き通るような歌声のままで永遠のアジアの歌姫として心に残っている。テレサの歌声は、中国人歌手の「陳佳（KEI）」さんに引き継がれているので、彼女の歌声でテレサを思い出すことが可能となっている。二人の歌声比較版のYouTubeも41曲ほど作成しているが、ちゃんと聴かないとどっちがどっちか分からなくなるほどそっくりである。
テレサ・テン ＆ 陳佳（KEI）歌声比較集（41曲 連続視聴）：
