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アネモネ・ブランダ

2024年04月01日 08時00分00秒 | キンポウゲ科
2024.03.17撮影

この花は、アネモネ・ブランダです。古い学名 Anemone blanda から取られた名前です。

学名 Anemonoides blanda
旧名 Anemone blanda
英名 Balcan anemone「バルカンのアネモネ」
和名 アネモネ・ブランダ
キンポウゲ科(Ranunculaceae)アネモノイーデス属(Anemonoides

アネモネ・ブランダは、現在、学名で Anemonoides blanda と呼ばれます。Anemonoides の語尾の -ides というのは「〜のような」という意味なので、Anemonoides(アネモノイーデス)というのは、Anemone に -ides がついて「アネモネのような」という意味になります。

アネモノイーデス属Anemonoidesに含まれる多くの種(しゅ)は、以前、アネモネ属Anemone)に入れられていました。

アネモネ・ブランダは、日本の固有種キクザキイチゲ(Anemonoides pseudoaltaica)にそっくりですね。「キクザキイチゲ」の「キクザキ」というのは、「菊咲き」キクザキイチゲ - Wikipedia

 2022.10.01撮影(エリゲロン)        2021.05.05撮影(アネモネ・ブランダ

アネモネ・ブランダが、そして、キクザキイチゲも、キクの花みたいなので、キク類の一例として、上に Erigeron karvinskianus(エリゲロン・カルヴィンスキアヌス)を、アネモネ・ブランダといっしょに並べてみました(上の画像2枚)。

両者の大きな違いは、
キク類
・「花」ひとつに見えるものは、花の集合体
・「花びら」1枚に見えるものが花
・中心は花びらのない花
アネモネ・ブランダ
・これでひとつの花
・中央にメシベ、その周りにオシベ

では、アネモネ・ブランダのふくらんだツボミをご覧ください。以下の画像は、今年2月から3月にかけてのものです。

 
2024.02.23撮影               2024.03.09撮影

 
2024.02.19撮影               2024.03.04撮影

アネモネ・ブランダも、他の植物同様、今年は早く咲き出しました。1月末に最初のツボミが現れました。

上の画像は、ツボミが色づいて、開く前の段階です。花柄の上部が曲がって、ツボミが頭を垂れています。細かいところを見てみると、花びらが花柄についている部分は、黒っぽいリングになっています。

2024.03.04撮影

上の画像は、花がもう少し開いてからですが、まだ頭を垂れています。葉の方は、葉っぱが1本の葉柄に「3枚」ついているのが見えます。そして、その葉柄は、軸から3本出ます。

次の画像は、花を上から撮影したものです。花びらがより開き加減になり、花柄の曲がり方も90度ほどに持ち上がってきています。

2024.03.20撮影

以下の画像では、後ろ姿を捉えてみました。両方とも雨に濡れています。

 
2024.03.09撮影               2024.03.09撮影

アネモネ・ブランダは、
・白
・薄い水色
・薄い藤色
・藤色
・薄いピンク
・薄い紫
・赤っぽい紫
・青っぽい紫
・濃い紫
というような色の幅で咲きます。以下は例です。

 
2024.03.21撮影               2024.03.21撮影

 
2024.03.14撮影(花びらの根本が赤っぽい)  2024.03.21撮影

 
2024.03.21撮影               2024.03.21撮影(花びらの根本が白っぽい)

 
2024.03.21撮影               2024.03.09撮影

2024.03.21撮影

次は、アネモネ・ブランダの花が、一部(右下4分の1)、陽に照らされた様子です。

2023.03.14撮影

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