2021.08.25撮影
一昨日からムラサキ科(Boraginaceae)の属を取り上げています。昨日と一昨日は、ヒメムラサキ属(Pulmonaria)でした。今日はルリジサ属(Borago)です。
上の画像は、ルリジサ(ボリジ)の花を裏側から見た画像。花びら以外は毛だらけですね! 雨後に撮ったので、このように水玉ができています。わたしの住むバンクーバーで雨が降るのは常のことなので、雨は特筆するに当たらず、降っていない時に「晴れた、晴れた」と喜びます。
ルリジサは、バンクーバーでは、6月〜10月に咲きます。これは、1個体が3ヶ月も4ヶ月も咲き続ける、というわけではなく、発芽の時期が個体でずれていて、ずれた分だけ順番に花をつけ始め(そして、順番にタネをこぼし)、結果、花期が全体として長くなるもようです。少なくとも、それがわたしがわたしの庭から得た観察です。
2021.07.24撮影
ルリジサ(ボリジ)の花の色は、ややあせた青紫です。撮影の時の光の加減では、上のように、水色〜薄い空色、に写るときもあります。昨日と一昨日のヒメムラサキ(プルモナリア)の、目に飛び込んでくるような濃い青とはやや異なります。
それと、ヒメムラサキは、多くの花が一度に咲きそろうので、特に花の色が印象的なのでしょう。それに対し、少なくともわたしの観察では、1株のルリジサに多数の花が一度に咲き誇ることはありません。つまり、まばらに咲きます。
学名 Borago officinalis
英名 Borage
和名 ルリジサ(瑠璃苣)
別名 ボリジ(英名から)
ムラサキ科(Boraginaceae)ルリジサ属(Borago)
和名のルリジサは、「瑠璃色(の花)のチサ」で、「チサ」はレタスのこと(つまり、食べられる!)です。学名のうちの種小名 officinalis は、「(薬や食料を)貯蔵してあるオフィス」から「薬用の、食用の」という意味で用いられます。
実際、ルリジサは、花も葉も食べられます。以下の記事で、「食べ方」をいくつか挙げておきました。
今日の記事の内容と画像は、上にリンクした記事の内容と画像と被るところもありますが、今日のテーマは、ムラサキ科の花、ということで、主に、その花の色の変化について書きたいと思います。
2021.09.06撮影
ルリジサ(ボリジ)の花の色は、ヒメムラサキ(プルモナリア)の花の色と同様、咲き始めは、ピンク〜桃色、です。そして、時間が経つにつれ、青くなります。
庭にルリジサを育てるようになってから、花は、青?? ピンク?? 混在している?? 途中で変わっている?? どっちからどっち?? 中間の色もある?? とわたしは何年も混乱していました。でも、ある年、これ以上こんな状態は続けられない、と思い、ついに決意して、いくつかの花に印をつけておいて、観察しました。
結果は、明らかに、ピンクから青、でした。
先の画像の、ほぼ右手にある、やや割れ出したツボミをご覧ください。ピンクがのぞいています。
次の画像は、あまり良くないのですが、ツボミをお見せしたく、掲載します。
2021.10.04撮影
画面中央手前下に、花びらの一部がはみ出しているツボミがあり、それはピンクです。また、右奥の方には、もっと成長したツボミがあって、花びらはまだ閉じたままでガクから頭を覗かせています。
2021.06.25撮影
もっとツボミが開いてくると、上の画像左のようになります。上の画像には、そのほかにふたつ、ピンクの頭を出しただけのツボミも見えます。画面中央最上部と、画面右です。
明日につづく。