『東日流外三郡誌』(つがるそとさんぐんし)は、青森県五所川原氏在住の和田喜八郎氏が、自宅を改築中に「天井裏から落ちてきた」古文書として1970年代に登場して、マスコミにも報道されて、大きな反響を呼び起こした。
編者は秋田孝季と和田長三郎吉次(和田喜八郎の祖先と称される)とされ、数百冊にのぼるとされる膨大な文書は、古代の津軽地方には大和朝廷から弾圧された民族の文明が栄えていたとされる内容である。また、アラハバキを「荒覇吐神」としたうえで遮光器土偶の絵を掲載して、アラハバキのビジュアルイメージが遮光器土偶であるという」いう印象を広めた。
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私たちがこれまでに体験してきたように、支配権力は自分たちに都合の悪い情報をあらゆる手段を用いて、隠ぺいし封殺しようとしてきた。先がけて異星人とのコンタクトに成功したジョージ・アダムスキー氏とビリーマイヤー氏も発表した写真や映像を偽造としてペテン師扱いを受けたのである。
したがって、「東日流外三郡誌は偽書である」というキャンペーンを権威のある学会が展開したとしても、それは竹内文書が偽書扱いを受けたのと同様の隠ぺい工作と見なすべきだと考える。
重要なことは、太古の日本に高度な国際文明が実在したという事実を裏付ける遺跡が日本の各地に残されていて、それは弥生文明をはるかに超えるレベルと規模の文明が実在した可能性が高いという事実なのである。
これまで東日流外三郡誌に好意的な研究者も、縄文時代に宇宙文明とのコンタクトが行われていた可能性に言及する者はほとんどいなかったが、私たちGFLJは、アラハバキ=遮光器土偶を異星人信仰の遺物としてとらえる解釈を確立しつつある。
遮光器土偶を宇宙服を着た異星人であるとする説は、ソビエトのSF作家アレクサンダー・カザンッツエフ氏が1950年代に発表して以来、世界中の宇宙考古学者の注目を集めるようになったとされる。
「古代宇宙飛行士説」は1970年代になって、エーリッヒ・フォン・デニケン氏の『宇宙の記憶』がベストセラーとなり一大宇宙超古代史ブームを引き起こし、一般的に広まった。
デニケンが「縄文土偶のほとんどは宇宙人だと考えられる」と示唆した仮説を最近の動画発表で精力的に検証し続けているのが,はやし浩司氏である。
1950年代に活動した宇宙友好協会【注】は、縄文土偶のUFOLOGYで詳細な検証を発表している。
CBAは、デニケン氏が活動を始める以前にアレクサンダー・カザンッツエフ氏とほとんど同時に古代宇宙飛行士説を発表していたことになる。活動が思わぬ展開でとん挫したことは残念であるが、久保田八郎氏が1961年(昭和36年)に設立したアダムスキー公式研究団体:日本GAPは今もなおネット上で当時の研究成果を保存して今に伝えている。
戦後の日本におけるETコンタクト活動の歴史は思われている以上に長く、真剣な研究が行われてきた。戦後初期の1950年から戦勝国のアメリカ・ソビエトの研究者によって縄文宇宙文明の遺品が奪い去られて、情報の隠ぺいが行われてきたことは、推して知るべきものがある。
アメリカ政府と(旧)ソビエト政府はすでにこの時期に異星人とコンタクトを行っていて、月と火星上に基地を建設し始めていたという事実が、明らかになりつつある。つまり、米ソは宇宙文明の真相をどうしても日本人から隠しておくために、遺物を隠して、真実を伝える記録を「偽書」扱いするように日本政府や日本の学界に指示していたのである。
真相公開(ディスクロージャー)のたたかいは、すでに日本敗戦時から始まっていたのである。
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【注】
宇宙友好協会(Cosmic Brotherhood Association、通称:CBA)は、 1957年(昭和32年)8月、航空ジャーナリストの松村雄亮によって設立される。設立には久保田八郎、小川定時、橋本健らが参加して、空飛ぶ円盤(およびその搭乗者である宇宙人)との接触と交流を目的としており、テレパシーで空飛ぶ円盤に呼びかける観測会を開いていた。
しかし、創立者の松村が宇宙人とのコンタクト成功を主張し始めた1959年(昭和34年)頃より、彼を「種子」と呼び神格化するカルトと化してゆく。
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参照
納得できる古代史ー素晴らしき古田史学(一般向けにわかりやすく解説)
東日流外三郡誌をめぐる真偽論争は社会全体を巻き込んで裁判にまで発展していった。偽書であるという主張もその根拠を示す綿密な内容で、一般の市民には判別が困難である。ここでは、真偽の決着を急ぐよりも、この発見が示唆する意味を深く考えていくことが大切である。
遮光器土偶がアラハバキ=異星人である可能性に目を向けることが、縄文文明の謎を解く有効な手がかりになると私は考えている。
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