George Gershwin - Summertime
何で、このスローな昔の歌を取り上げたのかって?
その前に、この曲を説明しましょう。
アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウインが1935年のオペラ「ポーギーとベス」のために作曲した曲です。劇中で歌われれるブルース調の子守歌とのことです。作詞はデュボーズ・ヘイワード 。現在ではジャズのスタンダードとして知られています。多くのスターがカバーしていて、ビリー・ホリディがヒットさせたほか、コルトレーン、マイルス、ビル・エヴァンス、ハービー・ハンコック、ジョニ・ミッチェル、スティービー・ワンダー、ジャニス・ジョプリン、ゾンビーズ、そして森進一!など、2600を超えるカバーがあるそうです。
で、問題はこれ。
Ricky Nelson Summertime
リッキー・ネルソンのカバーです。このバッキングのリフレイン・・・どこかで聴いたような気がしませんか?
これ、1962年です。
そして、こっちも聴きましょう。
The Blues MaGoos - We Ain't Got Nothin' Yet
サイケのバンドで有名なブルース・マグースのヒット曲ですね。このリフも耳にひっかかります。
こっちは1966年です。
まあ、ブルース・マグースはリッキー・ネルソンのバッキングのアレンジのアイディアを拝借したとしか思えません。
そして、1970年の全英第2位のあの有名曲もリッキー・ネルソンのサマータイムのアイディアを使ったようです。
これって、けっこう有名な話みたいなんですけど、私はつい最近まで知りませんでした。
70年代から知ってる名曲のリフに元ネタがあったとは全然知らなかったとは恥ずかしい限りです。ネットがなかったら、永遠に知らなかったかも。
まあ、全然違う曲に仕上がっているんですけど、でも、あれあれ?って思っちゃいますね(笑)。