ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

この歴史的バンドはリアルタイムの時は評判にならなかった。信じられない!Sugar Babe - Down Town

2020-07-18 15:11:30 | なつかしのJポップ

Sugar Babe - Down Town

この音を聴いて、とても1975年の日本の音楽の音とは思えないと思う。とてもオシャレでびっくりする。

凄いとしか言いようがない!

そして、

今や日本の音楽界では押しも押されぬスーパースター山下達郎がいて、大貫妙子がコーラス担当しているという恐るべきこのバンドは、デビュー当時、ほぼ無名だったというのも実に信じられない話だ。

若い人はわからないだろうから、私の一般ピープルとしての実体験で話そう。当時、私は中学3年生で、けっこう音楽少年で友人と音楽の話をする方だったが、このバンドの話をした記憶はない。というか全然、情報はなかった。当時、音楽情報を得るメディアは、テレビとラジオ、ミュージックライフ、FM雑誌だったが、このバンドを取り上げるニュースはなかった。当時の若者が聴く日本の音楽といえば、井上陽水や吉田拓郎のようなフォーク系か、チューリップや甲斐バンドなどのような和製ポップス系だった。また、ヤマハのポピュラーコンテスト系からデビューする連中(チャゲアスや長渕など)もラジオでよく耳に入ってきた。シティ・ポップスに近いかどうかわからないが、かろうじて、荒井由実がデビューしていて、ニューミュージックということばが生まれつつあったという状況。まさか、こんなオシャレなバンドがデビューしていたなんて、ごく一部の先進的な人を除き、ほとんどの音楽ファンは知らなかったと思う。

まあ、当時としては先進的すぎて、マスコミはこのバンドを理解できなかったのだろう。リスナーの方も、たとえ耳にしても、たぶん訳がわからなかったかもしれない。

山下達郎の名前が一般人の目に触れ始めたのは1976年だ。ナイアガラ・トライアングル(山下・伊藤銀次・大滝詠一)による「ナイアガラ・トライアングル」が発売され、音楽雑誌に広告がでたからだ。私は、その広告をはっきり記憶している。これは元「はっぴいえんど」のメンバーで、ナイアガラレーベルを設立し、コロムビアレコードに所属した大滝詠一を、コロムビアレコードがプッシュしたからと思われる。このあたりから、マスメディアと耳の肥えた音楽ファンは大滝詠一の仲間として山下達郎に目を付けたのではなかろうか?

そして、1978~1979年ごろ、私の周りでも「山下達郎はすごい」という友人が出てきた。彼は、かなりの音楽通であり、私なんかは、「ふーん、そうなんだ。」と思うくらいだったが、1980年の「ライド・オン・タイム」のブレイクでたまげることになる。

そう、山下達郎は最初からスーパースターではなかったのだ。

最近、世界で日本の1980年代のシティ・ポップスが人気という話を聴くが、その元祖が山下達郎でありシュガーベイブなんだろうなあって思う。彼がDJを務めるFMラジオ番組を聴けばわかるが、彼はアメリカの古い音楽のものすごいマニアである。その膨大な知識をもとに、それまでの日本になかった「シティ・ポップス」というオリジナルの音楽スタイルを一から作り上げたと想像される。単にアメリカのポップスの真似をするのではなく、整理分解した上で、新たな音楽を創造した。天才が努力してすごいものを作ってしまった。それまでになかったものだから、当初マスコミに受け入れられなかったは無理もない。

それにしても、当時、日本のヒットチャートで流行っていた音楽とはあまりにも音が違うので、改めて、驚く。ギターの音が全然違う。こんないい音のギターのカッティングをするバンドはいなかったのだ。そして、洋楽のいろんなセンスやテクニックを取り入れながらも洋楽とも全く違う音楽でもある。世界に誇るべき作品かもしれない。


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8 コメント

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Unknown (サイコチキン)
2020-07-18 17:10:59
ミュウ様…凄いです。山下達郎さん…日本の音楽界を担って来た方なんですね。竹内まりあの御主人、クリスマスソングの人、堂本兄弟…硝子の少年の作者、としか存じ上げておりませんでした。まだまだ、知らなかった事がいっぱいです🎵
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サイコチキンさんへ (ミュウ)
2020-07-19 16:03:29
そうなんです。
天才中の天才なんですよね。
凄い人です。
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Unknown (ノッチmrng)
2020-07-22 16:18:48
俺たちひょうきん族のエンディングで何か懐かしい曲がかかっているなぁと思って聴いていたのがEPOがカバーしたこの曲でした。
当時オールナイトニッポンのコマーシャルで「二人の夏」(愛奴)はよく覚えていますが、この「Down Town」もかかっていたのかも知れません。
外道(加納秀人が中心メンバー)も何かよくかかっていたと思います。
これは検索したら1978年でしたが「遊星とランデブー」(加納秀人)も好きです。
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Unknown (サイコチキン)
2020-07-24 16:05:38
ミュウ様…最近、つくづく思います。何を信じるか(好きになるか)。人に流されずに、あくまで自己責任で…ですけれど。これは、自由なんですね。音楽にかぎらず、社会生活や人間関係においてでもです。そうさないとね。自分を見失ってダサくなっちゃいますよね。私は、お爺さんになってみて、やっと気がつきました🎵
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ノッチmrngさんへ (ミュウ)
2020-07-29 20:19:04
外道はよく聴いてました!
「かおり」は大好きです。
加納秀人のギターの音はよかったですね。
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サイコチキンさんへ (ミュウ)
2020-07-29 20:20:20
好きなものは好きでいいと思います。
でも他人は他人で別の意見があると思います。
他人の意見を尊重しないといけませんね。
迎合することはないですけど。
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Unknown (サイコチキン)
2020-07-30 18:56:46
ミュウ様…若い頃ね…『ああ…私の選ぶ曲って、なんてカッコ良くて、センスあふれてるのだろう~。う~ん最高⤴⤴なんて、本気で思ってました。人に無理矢理押し付けるなんて事は、しませんが。何気な~くですね…目に付く所にアルバム飾ったり、ラックの一番解りやすい場所にレコードずらしたり、一日に何度か鼻歌で歌ったりしてましたね(笑)。。。
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サイコチキンさんへ (ミュウ)
2020-07-30 20:23:11
若い時はけっこう自信にあふれていますからね。
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