ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

カンタベリー・ロック特集15 Soft Machine 7は過渡期のサウンド

2022-06-19 15:16:22 | カンタベリー・ロック

Soft Machine • Nettle Bed •

カンタベリー・ロック特集を続けています。

この作品は1974年の発表。CBSからの最後の作品です。マイク・ラトリッジがキーボード、ロイ・バビントンがベース、カール・ジェンキンスがオーボエ、サックス、キーボード、ジョン・マーシャルがドラムですね。元ニュークリアスが3人もいるということで、初期のソフトマシーンとはかなり変質しています。なかでもカール・ジェンキンスが志向するミニマリズムが主張してきて、独特の音世界を展開しています。

まずご紹介する 「Nettle Bed」は1曲目のナンバー。繰り返しを使うミニマル・ミュージックの手法が使われているようですね。この曲はジャズ・ロックというより、明らかにロックという感じはします。ロック系のインストって感じですね。もしくはフュージョンかなあ?聴きやすくなったというイメージが湧く1曲目ですね。

 

Soft Machine - Carol Ann

この曲「 Carol Ann」はしっとりとしたフュージョン風の曲。静かで、ある意味キャメルやフォーカスを想起させます。微妙にクールで、甘くはなりません。なぜかドラムははいっていない・・・。最後のシンセが印象的です。プログレ度が高くなります。

 

Soft Machine - Seven - 03 Day's Eye ~ 04 Bone Fire~ 05 Tarabos

すっかりフュージョン的になりましたね。聴きやすい。ちょっとおしゃれな雰囲気にかじを切ったソフト・マシーンかな?まあ、次のアルバムが例の「収束」ですから・・・。フュージョン・バンドになろうとしているところかな?

 

こうしてアルバムの一部だけ抜粋して聴くと、聴きやすい作品かもしれません。でも、アルバム全体ではイマイチしんどいです。単調な部分が長かったり、静かすぎる部分が長かったりして、エンタメ性に乏しい面があるからです。メリハリが弱いアルバムです。それでも、毎回音を変えてくるこのバンドをワクワクして聴くマニアもいるでしょうね。ソフト・マシーンは次作「収束」で、あの、アラン・ホールズワースを迎え入れ、ついにギターレスバンドを脱却します。そのことを考えると、この「7」は節目の作品ですね。

 

コメント (11)
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