奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

二階堂の落羽松

2012年09月18日 | 巨樹
二階堂の落羽松
 天理市立二階堂小学校の校庭北隅に立っています 撮影日;2012.07.08

 昭和47年に県自然環境保全条例保護樹木に指定されています

 明治20年5月21日二階堂高等尋常小学校(現在の二階堂小学校)が開設
 明治24年に落羽松が植樹されています
 当時は約2mの苗木であったそうです
 
 樹齢は、約120年
 現在、高さはおよそ28mです
 根元は、クスノキと癒着しています

池越しに見える二階堂の落羽松 クスノキと癒着している根元

 ★ラクウショウ「落羽松」
 地上に気根(呼吸根)が出て奇妙な姿形をしているスギ科ヌマスギ属の落葉針葉樹の高木です(50mほどに育ちます)
 樹形は広円錐状に茂ります(メタセコイアに似ています)
 スギの仲間なので、葉は線形で葉は互生してつきます
 秋に葉が紅葉し、冬に葉が高所から鳥の羽のように落下します
 沼や湿地等のジメジメした木陰を好むので別名でヌマスギとも呼ばれます

★所在地;天理市二階堂南菅田町640-1
★交通;近鉄二階堂駅下車 徒歩10分
★駐車場;スペース有り
★問合せ;


 参考;ウィキペディア

佐味田石塚古墳群

2012年09月14日 | 古墳
佐味田石塚2号墳
 ナガレ山古墳の少し北に移築保存されています 撮影日;2012.09.01

 公園の西側を走る県道工事に伴い確認された三基の小石室です
 いずれの古墳も墳丘は削平されていました
 元の場所は、北西100mの馬見丘陵公園の入口辺りです

 1号墳「10D-167」(保存)は小振りの石材を積んだ竪穴式小石室です
 床面に平瓦を敷き詰めていました
 築造は7世紀中頃と考えられています

佐味田石塚1号墳

 2号墳「10D-169」(保存)は6世紀末の築造
 3号墳「10D-168」には円筒棺が有ったようです

 すぐ西側には、径60mの大きな円墳「佐味田坊塚古墳」が有ったそうです 

★所在地;北葛城郡河合町佐味田字石塚
★交通;近鉄池部駅下車 徒歩20分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;


北今市古墳群

2012年09月13日 | 古墳
北今市1号墳移築石棺
 馬見丘陵公園に1号墳と2号墳の石棺が保存されています 撮影日;2012.09.01

 葛下川西岸の南から北へのびる低い丘陵上に3基(北今市1~3号墳)の古墳が築かれていました
 古墳時代後期の古墳群です
 
 中和幹線(桜井市から香芝市田尻に至る)の建設に伴い、平成17年に発掘調査されました
 参照;北今市古墳群 現地説明会資料資料(2005年9月4日)

 1号墳「10C-8」は径20mの円墳です
 主体部は南南東に開口する小型の石材で築かれた横穴式石室です
 全長11m、玄室長5m・幅1.6m・高さ2.8m、羨道長6m・幅0.9mの両袖式横穴式石室
 羨道の前には墓道があり、排水溝が設けられていました
 玄室内に凝灰岩製の組合せ式家形石棺が2つ南北に並んで納められていました
 鉄刀・金銅製単鳳環頭・馬具破片・多量の須恵期類が出土
 墳丘北西裾から年代の古い円筒埴輪棺が出土し、既存の古墳を破壊して築造された可能性があります

説明板 1号墳

 2号墳「10C-6」は1辺15mの方墳です
 3基中最も新しく、凝灰岩製の組合せ式家形石棺を2基直葬していました
 北棺はすでに破壊されていましたが、南棺は未盗掘で完存していました
 蓋石は3枚からなりますが、形状が不揃いで、石材を寄せ集めて造られた印象です。 熟年男性と4~5歳児の2体分の人骨が遺存していました

 3号墳「10C-7」は2号墳と一部周溝を共有する径10mの円墳です
 南南西に横穴式石室が開口
 全長4m、幅1.1m・高さ1.5m、床面に礫を敷き詰め、石室前に墓道が続いています
 遺物はほとんど残っていませんでした 

北今市2号墳移築石棺はベンチにされています

★所在地;香芝市北今市3丁目 MAP
★交通;近鉄下田駅またはJR香芝駅下車 徒歩10分
★駐車場;なし
★問合せ;



モエサシ3号墳

2012年09月12日 | 古墳
モエサシ3号墳の後円部
 公園の大半を占める前方後円墳です 撮影日;2012.09.01

 3号墳「10B-16」は、全長74mの前方後円墳です
 後円部径38m・前方部幅23m・同高さ1.5m
 後円部墳丘頂部に盗掘孔と思われる陥没穴があります
 墳丘斜面には埴輪片が散在してたようです(円筒埴輪が埋まったままのようです)

モエサシ3号墳の前方部 モエサシ3号墳の墳頂

 1号墳「10B-17」は径35m・高さ3.5mの円墳です
 墳丘の東側が破壊されています
 須恵器の破片が採集されていることから古墳時代後期の築造と考えられています
 2号墳「10D-150」は径25m・高さ2mの円墳です
 墳丘形態から古墳時代前期の築造と考えられています

★所在地;北葛城郡広陵町みささぎ台17
★交通;近鉄築山駅下車 徒歩7分
★駐車場;なし
★入場料;見学自由
★問合せ;


黒石13号墳

2012年09月11日 | 古墳
黒石13号墳の石室
 みささぎ台公園内に移築保存されています 撮影日;2012.09.01

 モエサシ3号墳の前方部東側に横穴式石室が移築されています

 元は南東250mほどの所に有りました
 南北約19m・東西約16mの円形墳でした
 遺物は土師・須恵器、勾玉、鉄鏃など
 古墳時代後期の築造です 

★所在地;北葛城郡広陵町みささぎ台17
★交通;近鉄築山駅下車 徒歩7分
★駐車場;なし
★入場料;見学自由
★問合せ;


エガミ田3号墳

2012年09月10日 | 古墳
エガミ田3号墳
 黒石公園に墳丘が保存されています 撮影日;2012.09.01

 エガミ田3号墳は、径26m・高さ4.25mの円墳です 
 以前は全長55mの前方後方墳(前方部幅25m・前方部高2.5m、後方部長25m・後方部高3.5m)とされていました
 墳頂部に盗掘孔と思われる陥没部が見られます

 公園内には6基保存されています
 1号墳「13B-15」は径17.5m・高さ4mの円墳
 2号墳「13B-75」は一辺15m・高さ4mの方墳
 4号墳は径10.5m・高さ2mの円墳
 5号墳は径18m・高さ2.5mの円墳
 6号墳は径11m・高さ2.25mの円墳(以前は3号墳の前方部とされていた)

 遺物は見つかっていませんが、いずれも古墳時代後期の築造と考えられています

6号墳 2号墳

★所在地;北葛城郡広陵町みささぎ台
★交通;近鉄築山駅下車 徒歩8分
★駐車場;なし
★入場料;見学自由
★問合せ;


近鉄郡山駅前交番

2012年09月09日 | 名所
近鉄郡山駅前交番
 城下町・大和郡山市の玄関口にふさわしい?建物です 撮影日;2012.08.27

 昭和57年4月にオープン

 モデルは姫路城でしょうか?
 一階は土蔵風な造りに見えます

 管轄区
 大和郡山市のうち柳1~6丁目まで、朝日町、藺町、今井町、魚町、永慶寺町、大宮町、冠山町、北郡山町の一部(通称大手前、木屋の口、五軒屋敷、幸町、城東、花菱)、北大工町、車町、紺屋町、堺町、雑穀町、塩町、城内町、城南町、城見町、新紺屋町、新中町、天井町、洞泉寺町、豆腐町、奈良町、新木町、西岡町、東岡町、藤原町、本町、南郡山町、南大工町、箕山町、矢田町通、柳町、綿町 

★所在地;大和郡山市南郡山町520-17
★交通;近鉄大和郡山駅下車 徒歩すぐ
★駐車場;有りません
★入場料;
★問合せ;0743-52-4258


大職冠の楠の巨樹 

2012年09月08日 | 巨樹
大職冠の楠の巨樹
 郡山城の西の台地に聳え立っています 撮影日;2012.08.27

 表示板には、樹齢500年・樹高25m・幹周り5.7mとなっています
 (昭和63年の調査では、樹高約18m、幹周り5.15m)

 県道9号に面し、歩道を3分の2ほど占領しています 

根元 枝

★所在地;大和郡山市南郡山町
★交通;近鉄大和郡山駅下車 徒歩15分
★駐車場;なし
★入場料;見学自由
★問合せ;

 北西500mほどの所に大織冠鎌足神社が有ります


石峯古墳群

2012年09月07日 | 古墳
石峯古墳群の小石室
 天理市民会館の前庭に移築された石室が二つ並んでいます 撮影日;2012.09.01

 名阪国道天理東インターチェンジの南側(石上町字シヤミケ尾)に有りましたが、道路建設のため消滅しています
 石上北A9号墳の少し南側です

 径10mほどの円墳だったようです
 石峯4号墳「8D-258」と3号墳「8D-354」のようですが?
 鉄鏃・馬具・土師、須恵などが出土しています
 築造は古墳時代後期

★所在地;天理市川原城町739
★交通;JR・近鉄天理駅下車 徒歩5分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★休館日;水曜日(市民会館・やまのべホール)
★問合せ;


西田家住宅

2012年09月06日 | 文化財
西田家住宅 
 昭和前期の和風建築です 撮影日;2012.08.27

 平成16年2月に国の登録有形文化財に指定されています
 高石垣の上に建つ昭和初期の建築で、市内における代表的な近代和風建築です
 主屋のほか離れ座敷・土蔵・祠社・拝所などの付属屋も登録されています

 主屋中央棟は、木造2階建て・入母屋造桟瓦葺
 東側側面の屋根は八棟造で、二階の階高が高く豪華さを演出しています
 玄関の車寄せは唐破風の桧皮葺です
 北東端に位置する「竹の間」は八畳の書院座敷で、大和の指物師として有名な川崎幽玄の創作です

 主屋南棟は木造平屋建・瓦葺
 座敷は床・棚・書院を備える本格的なつくりで、洋大規模住宅の離れ座敷の好例です

 主屋西棟は木造平屋建・入母屋造
 北側に内玄関が有り、扉の両脇に特徴的な七角形の飾り窓が付けられています

 離れ座敷は2間四方規模の平屋建・入母屋造・銅板葺の小規模な建物です
 敷地の中で唯一江戸間を用いています
 西側壁面には丸窓を設け、天井は棹縁を放射状に配するなど数寄屋風の瀟洒な意匠を持ちます
 書院風の主屋などと対照をなす建物です

 内蔵は主屋西棟と主屋南棟を結ぶ南北棟の土蔵で、2階建・切妻造・本瓦葺の置屋根形式です
 東側の廊下に面する壁のみ海鼠壁で、敷地景観の核となると共に精緻な装飾を備える土蔵の好例です

西田家住宅の石垣
 石垣は正門の東側から外周の北・東・南側に総延長160mに亘って築かれています
 最も高い場所では高さ2mを超えます
 城下町大和郡山の戦前の景観を今日に伝える建造物です

★所在地;大和郡山市箕山町37
★交通;近鉄大和郡山駅下車 徒歩5分
★駐車場;有りません
★入場料;内部は通常非公開です
★問合せ;