法隆寺五重塔に次ぐ古塔です 撮影日;2013.09.21
平安時代初期(800年)頃の建立で、「弘法大師一夜造りの塔」と呼ばれています
現存している屋外に建つ五重塔の中では最小の塔です
高さは16m強、初重は1辺の長さ2.5mの小型の塔
興福寺五重塔の3分の1ほどの高さです
日本の他の仏塔では、最上部の九輪の上に「水煙(すいえん)」という飾りが付いています
室生寺の五重塔では水煙の代わりに宝瓶(ほうびょう)と称する壺状のものがあり、その上に八角形の宝蓋(ほうがい)という傘状のものが乗っている珍しい形式です
寺伝では、創建にかかわった僧侶修円がこの宝瓶に室生の竜神を封じ込めたとされます
明治32年に半解体修理が行われ、昭和27年・53年には屋根の葺替え工事が行われました
平成10年に台風で巨杉が倒壊し、四~五層が破損しました
塔脇に切株が残されています
塔は平成12年に修復されています≪国宝≫
初夏には塔前の石段脇に、石楠花が見事に咲きます
★所在地;宇陀市室生78(室生寺の境内)
★交通;近鉄室生口大野駅より バスで室生寺終点下車 徒歩5分
★駐車場;有料
★入山料;大人600円
★問合せ;0745-93-2003(室生寺)