奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

史跡三井「赤染井」

2007年04月08日 | 史跡
 聖徳太子が開掘した三基の井戸のひとつ「赤染井(あかぞめい)」だと伝えられています 撮影日;2005.7.6
 
 この井戸は、明治年間には埋没していました
 昭和7年の発掘調査で、深さ約4.25m、上部直径約91cm
 側壁は中膨れの筒状をしているそうです

★所在地;生駒郡斑鳩町三井
★交通;JR法隆寺駅より 徒歩35分
★駐車場;法輪寺の駐車場利用
★入場料;見学自由
★問合せ;0745-74-1001(斑鳩町教育委員会)

 三井の地名は聖徳太子がわが子の産湯に使うため
 三つの井戸(御井、赤染井、前戴井)を掘ったことから三井と呼ばれるようになった言われます
 古代朝鮮の井戸の形式を伝え日本に現存する最古に属する井戸と言われ
 今も水が湧き出ているそうです(国史跡)

 法輪寺の別称「三井寺」の由来の井戸です




 史跡「三井」
 赤染井 史跡「三井」説明板
 2010.12.18撮影の画像を追加

『史跡三井』 斑鳩町ホームページより
この井戸は、法輪寺旧境内の範囲に含まれ、聖徳太子が開掘した三基のうちのひとつだと伝えられており、法輪寺の別名である「三井寺」や「御井寺」についても、この井戸に由来しているようです。
この井戸は、明治年間には埋没していましたが、昭和7年に発掘調査が実施され、深さ約4.25m、上部直径約91cmであることがわかりました。
構造としては、底部に4個の石を方形に組み合わせて、その内外の隙間より水が湧き出るようになっており、側壁は中膨れの筒状を呈してあり、底面より約1.15mの高さまでは乱石積みで構築し、その上約3mを長弧長約29cm、短弧長約23cm、長さ約23cm、厚さ約7.6cm扇形の「せん」を積んでありました。
法輪寺より出土する瓦には「王井」の文字を刻印した瓦が出土しており、せん積みというその特異な構造ということからも、法輪寺とこの井戸とはかなり密接な関係があったと推察されます。