久々にうちに遊びに来た最愛の甥と姪に戦闘訓練を施しました。“何が起きるかわからない今の時代、いざという時のために刀を磨いでおくことは必要不可欠。それも早いうちから丹念に鍛え上げておくと良い。たとえ一生に一度も抜くことがなかったとしても、それでいい。有事の際に抜くことができる剣をいつでも良く切れるようにしておくことに意義がある。”こういう信念を持って彼らに伝えようとしました。明るく楽しく真剣に。やっていることは人を効率良く倒すための技術なれど、私が得た武の本質はさにあらず。自尊の気概、試練を通じて知った自分の弱さ、その克服の繰返しの過程で少しづつ蓄積された揺るぎない自信、たくさんの素晴らしい人との出会い、人の気持ちを思いやる優しさ、生きる意味…。 格闘技から享受したものはどこまでも限りなく、今も日々新たな気付きを得る毎日。願わくば、この子達が何かを見つけるきっかけになってくれればと思います。そして自分が得た何かを、今度は下の世代に伝えて欲しいです。そうすれば、もし私がいなくなっとして も、私の思想は誰かの中に生きるのです。
