KFCブログ~Growing old is not shame~

格闘芸術家集団KFCブログ、満を持して復活です。
明るく楽しく真剣に格闘技に取り組む社会人の格闘倶楽部です。

座標

2009-10-18 20:04:44 | 宇宙

生まれ育った街の海を見ていました。真っ青な秋空、紺碧の海。

同級生と会っていました。いつもの元気が少し無くなりかけると、最近はこの同級生の子に電話していろいろ聞いてもらうことが多いのです。時々自分のことが怖くなるのだと弱音を吐きました。たった一度の短い人生を悔いなく生きよう。その姿勢に変わりはない。けれど、そうやっていろいろ精一杯やっているつもりが、いつしかみんなと感覚がずれてしまっているんじゃないのか?道を外れてしまったんじゃないのか?もう取り返しがつかないところまで来てしまったんじゃないのか?そんなことを深く思い悩むこともあるのです。人間にとって大切なバランスと調和。いつも急ぎ過ぎている分、時折神様が悩みを与えて少しセーブするよう調節してくれているのかも知れません。

同級生はいつでもありのままの私を受け止めてくれます。自信とエネルギーに満ち溢れている時も、弱っている時も、同級生のよしみというありがたいバックボーンで、湖のように静かで寛容な心で、どんな話でも聞いてくれます。それだけで、救われます。感謝の念でいっぱいです。素の自分をさらけだす。それがどんなに幸せなことか、どんなに気持ちのいいものか、いろんな自分を演じなければならなくなってしまった今の私は知っています。『武士は己を知る者のために死す。』という言葉はその通りだと思います。それほど、自分を理解してくれる人は得がたいのだということです。

若い頃、絶対にこうはなるまいと反発していた、平凡な普通の人生の中にこそ、本当の幸せがあるのだと思いなおすような歳になってしまったのかも知れません。格闘技を通じて自分という個を永い年月をかけて確立したつもりでも、未だ迷いや悩みはつきません。それどころか多種多様多彩多才な人達と交流を重ねるうちに、そもそも何が普通なのかもわからなくなってしまっています。でも、生涯を懸けるような大きな目標さえあれば、きっと自然の羅針盤が働き、今、自分はどこにいるのか?どこへ向かっているのか?ゴールまでの道程を明るく指し示してくれると信じています。永久に生き続けれるわけではないのだから、いつかこの悩みも終わる時が来るのです。なんかいつもと違う内容になってしまいましたが、この辺でお休みなさい。