旅は旅先を楽しむだけではなく旅の過程をも楽しむものだ、と思っている。飛行機や新幹線で真っ先に目的地に行くのもよいが、その過程を楽しむのだって旅なのだ。
ブルートレインが次々と姿を消し、寝台特急そのものが少なくなっているなかで、大阪より西に行く寝台はすでにこのサンライズ出雲・瀬戸のみになってしまった。
寝て起きたときには全く別の場所に着いている。そんな寝台特急で旅する楽しさがどんどん減っていくのは寂しい限りだ。
今回はこのサンライズ出雲に往復で乗ることができた。往路に乗る直前に購入した魚眼レンズで動画初挑戦。
ちなみにB寝台も個室で、車掌からシャワーカードを310円で買うことによってシャワー室が利用出来る。ところが水タンク容量の都合で数に限りがあり、途中乗車では売り切れてシャワー利用できないことがある。往路は平日かつ始発だったのでよかったが、復路は休前日で岡山乗車だったためシャワーカードが売り切れだった。検札の時に買うのだが順番的に不公平が生じるような気がしなくもない。確実にシャワー利用したいならA寝台デラックスにしろということなのだろう。A寝台ははじめからシャワーカードがついているしシャワー室も別らしい。あるいは出雲と瀬戸がドッキングする前の倉敷で乗ったほうがシャワーをゲットできる確率が高くなるのかもしれない。
平日利用の往路ではB寝台シングルの下段はほぼ空席だった。昨年で車内販売もなくなったという。これだけ快適な特急でも利用者が少なければいつかは消滅してしまうのだろうか。なんとも寂しい話だ。
余談だが現存する寝台特急のうち、このサンライズ出雲・瀬戸以外は全て青森を通過ないしは終着とする列車だ。カシオペア、北斗星やトワイライトエクスプレスは青森県内に停車駅をもたないが、新幹線開通に沸く青森県はこのへんをもっとうまく活用すべきではなかったのかとも思ったりする。とにかく今は東北新幹線全線開通によって寝台特急あけぼのが消滅しないことを祈りたい。
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晴天を祈りつつ三脚立てて待ちますかね・・・。