日生

「ひなせ」とよぶ。生命保険会社ではない。
瀬戸内海に面した備前市の一地区だ。岡山から赤穂線にのって揺られること40分あまり。降り立てば何のことはない海に面した小さな町だ。

サンライズの発車時刻まで時間があったので何か岡山ならではのものを食べたいな～と名物をググッてみると「えびめし」と「かきおこ」という4文字コマンドがでてきた。前者は岡山市内のレストランの名物らしいが駅から結構離れているし最近じゃあまり流行っていないときく。一方後者の「かきおこ」は要するに牡蠣の入ったお好み焼きのことのようで、この日生地区の名物らしい。想像しただけで美味そうだ。瀬戸内海の牡蠣が今シーズンじゃないことは分かっている。だが町おこしのネタとして頑張っているのならばきっと冷凍保存とかで通年メニューになっているに違いない、とJRに飛び乗ったのだ。なかでも老舗は「安良田(あらた)」という店らしい。駅から歩いて10分ぐらい。行ってみようじゃないの。

閉店かよっ！

いきなり出鼻をくじかれたため一気にテンションが下がるorz。
駅方面に戻りつつ他の店を探す。駅に最寄と思われる店を発見。

　オレンジハウス

かきおこやってますか？と聞くとシーズンじゃないのでやっていないという。さらに地区内の他の店ではどうなのかときくと隣町の店なら冷凍モノでやっているという。こっちは電車だ、そんな小回りは出来ない。
このシーズンはこの海域で獲れるエビをのせた「えびおこ」が「かきおこ」の代わりなんだそうな。それも美味そうじゃないか。じゃ、それひとつ。

　おばさん(この地区では”おねえさん”と呼ぶらしい)がせっせと鉄板で焼いている。
キター！iPhoneで撮ったので画質ご容赦。

メニューにはそばかうどん入りを選べるようになっていた。そばとはラーメンの麺のことらしい。
エビは小ぶりだが美味い・・・つーかこれって普通においしいエビ入りを選んだお好み焼きだよな・・・と思いながらも美味しいのでmgmg。青のりやマヨネーズを好みでかけて食べる。テーブルにあった辛口どろソースもなかなか良い。わざわざ食べに来た甲斐があった。今度絶対に冬に来てかきおこを食ってやる、と心に誓ったのだった。

日生は小豆島をはじめ近隣の島々への船が行き来する港町らしい。
フェリーもある。
普段の足に船が欠かせない場所なのだ。
しかし、このマリンジェットはどうやって乗降するのかが知りたいw。

見慣れない風景にカメラを構えていると1台の軽自動車が港にやってきた。車から降りた男性は港に停泊中のプレジャーボートの男性に声をかけて一緒に船に乗り込み・・・

　軽自動車を放置して出港してしまった！

これはどうやら海上タクシーという乗り物のようだ。定期船の時間がなくなったのだろうか、たぶん自分の島に帰っていったのだろう。確かに地図を見れば近辺には小さい島がいっぱいある。なるほどこういった島の人たちはクルマは本土で行き来は船にしたほうが楽に決まってる。気になったのは軽自動車はどうみても「駐車」ではなく「乗り捨て」みたいな置き方だったことだw。