元々スーパーマーケット出身者なので、大パックをガンガン売り込むのが好きなタイプなのですが、最近は緻密な分析でサイズマーケティングがなされているようです。
おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経MJに次のような記事がありました。
「食品サイズ変身ぴたり」
・ここ数年は世帯人数の減少に合わせた「大から小へ」、割安感を打ち出す「小から大へ」の容量変更が主流だったが最近になって緻密な分析を元に隠れた需要を掘り起こす「攻め」の新サイズが台頭。
・電子レンジで温めて食べるパック米飯は~~テーブルマークがサイズの「二正面作戦」に打って出た」。
・新商品は1食分150g入りの半円形トレーを二つ繋げた形。「売上は右肩上がり」。
・同じ発想で今度は「大サイズ」の250gを発売した。想定するのは食欲旺盛な若者と「中高年夫婦2人」の家庭の需要。150(夫)+100(妻)の足し算だ。
「初心者お試し誘う 洋風スパイス ハウス食品」
・全体のシェアはエスビー食品が約6割と圧倒し、ハウス食品は3割程度。これが福岡や札幌などの一部スーパーで逆転しているのだ。
・ハウス躍進の原動力が昨年9月発売の1回使い切り型「GABANミニパックシリーズ」
・発売当初は小売のバイヤーから「単価が下がる」と懸念する声があがった。だがハウスは「複数組み合わせて買う人が多ければ売価は上がる」と説得した。
・ふたを開けてみればこの仕組みが好評で、実際に複数購入する消費者も多い。売上は月を追うごとに伸び、人気商品は1年前の2倍以上に。
(引用:2010/11/13 日経MJより)
とのことです。
米飯パックの例では、従来200gというのが1人前ご飯のスタンダードだったのを150gの商品と、150+100=250の商品を開発しています。
たきたてご飯 新潟県産こしひかり(分割) 4食
たきたてご飯 国産米使用 大盛 3食
ホームページを見ると、180gという微妙な量のパックもあるようで、どれほどの違いがあるのか多少選びにくいような気はいたします。
しかしながら、量目のバリエーションは消費者にとっては便利ですね。
ハウス食品の例も今までありそうでなかなかなかったサイズでしょう。
洋風スパイスってたまに料理のモチベーションがあがってくると、使いたくなることもありますが、和風のだしや調味料と違って、そうそう毎日、または沢山使うものでもありません。
また、変わったスパイスがあるとちょっと使ってみたいけど、あまらせてしまうのはどうか・・・といった商品でもお試し買いサイズを用意すると、いろいろと複数買うのでは?といった仮説?が見事に奏功しています。
今まで当たり前だと思っていた昔ながらの規格やサイズを見直してみることも必要ですね。
さあ、あなたのビジネスでも、商品サイズの見直しをしてみませんか。
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