外食産業の低価格競争には加わらない方針の企業と、さらなる低価格戦略を行く企業。今後の行方はどうなるのでしょうか。
おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経MJに次のような記事がありました。
「松屋、低価格戦略一段と」
・10月にハンバーグ定食の期間限定値下げを開始、低価格品の拡充も検討中だ。
・「毎月のように実施したセールが客数の増加につながった」。10月29日に開いた2010年4~9月期決算の記者会見で緑川源治社長は牛めしの期間限定値下げを柱とする最近の販売促進策に手応えを示した。
・ハンバーグを対象としたことでファミリーレストランなどに対しても価格優位性を示せるようになり、牛めしでは取り込めなかった客層を開拓できるようになった。
・さらに「200円台の商品は需要が強い」と290円程度の低価格商品の販売も検討しだした。
(引用:2010/11/05 日経MJより)
とのことです。
290円程度の新商品の検討は個人的には良いと思います。
前にも書いたことがありますが、基本的にレギュラー商品、主力商品の値下げには賛成しませんが、「低価格商品の拡充」は私的にはOKです。その代わり、通常価格(あるいは高めの)新商品も同時に投入して売り込むようにしたいものです。
ファミリーレストランとは利用動機が異なると思いますので、ハンバーグの値下げが直接ファミレスと競合するわけではないと思いますが、ゼンショー、吉野屋、松屋と3つの選択肢であった場合には低価格のバリエーションが多いというのは脅威ですね。
しかしながら、過去に松屋では「豚めし」や「牛めし」を200円台で提供し、その後原材料価格の高騰や産地の変更などで値上げし、現在の主力商品価格が300円台になったとき「一定割合の客が来なくなってしまった」との記載もあります。
今までと同じ商品が高くなるのは誰しもいやなものですから、やめたときの反動は気になるところです。
この業界しばらく注目したいと思います。
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