福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

市民協働・市民自治のまちづくりを探る!

2012年08月21日 | 活動報告
宇都宮市の市民自治に関して、「市民協働のまちづくり」への支援のあり方を探るため、日立市のコミュニティ組織の取組みを視察しました。(5/22)

○宇都宮市との違いは?
宇都宮市では地域ごとに単位自治会の集合体である連合自治会を組織されており、加えて地域ごとにまちづくり組織が設置されているのに対し、日立市では単位自治会はあるが連合自治会といった組織はなく、ほぼ小学校区を範囲とした地区コミュニティが組織されていました。


日立市の中でも優れたコミュニティである「塙山学区住みよいまちをつくる会」へ伺い、意見交換をさせていただきました。


○イベント型から、365日型へ
「塙山学区住みよいまちをつくる会」では、草創期から無いものねだりするのではなく、あるもので、どうしても必要なものは、自分たちの知恵と工夫と行動することで獲得しようという精神で活動が進められており、現在はイベント型の活動から365日型のコミュニティ活動へと転換してまちづくりの活動を進めています。

住民への情報提供を重視して、学区内全世帯へ広報紙「住みよい塙山かわら版」を毎月発行していました。
また、住民の意向を確実に活動へ反映させるために生活環境と住民意識アンケート調査を30年間に8回実施して、その結果をもとに「塙山まちづくり計画」(現在、第4次)を5年ごとに策定し、新しい事業へ絶えず挑戦する活動を実践していました。


塙山コミュニティの会長は、
人、モノ、金、情報などコミュニティ活動の条件は自ら作り出していくこと。
今まで以上に市民が行政に依存しながら日常を維持していくことは困難であり、まして、災害時は、行政の対応を期待する事はすでに限界である。
限界行政、無限のコミュニティとの新たな協働の枠組みが地域社会を復興させる!
と熱く語っておられました。

これらの課題を解決していくには、住民の正しい問題意識と情熱、そして行動力にかかっているとの認識を持ち、活動しているのが印象的でした。


宇都宮市でも、掛け声ばかりの協働ではなく、真に市民協働を支援する仕組みを考えていきたいと思います。