福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

苦境の時 = 心を養い変革を生む機会

2009年01月17日 | オピニオン
年末からこのお正月、お声掛けいただいてお邪魔する忘年会や新年会の席での挨拶では、
「先が見通せない世の中…、浮かない景気だけどせめて私たちは元気に威勢よく意気軒昂にいきましょう!」とか、
「つらい時こそ伸びる力を蓄える時…春の来ない冬はない…」
といったフレーズがよく聞かれます。

お料理も例年よりひと回り質素でしょうか(気のせいかな)。
ただし、無駄に余分なものを注文してタップリと残すといったことが多かったこれまでの宴席の姿は確実に様変わりしていますね。

良し悪しは別として、ヒトの心・価値観に変化が起きていることを感じます。

順調で健康で好景気の時は、マネー・イズ・パワー。お金が一番。お金があれば幸せはつかめる、といった危うい考え方が大勢となりがちです。
しかし、いったん景気が下向くとなると、実は世の中にはお金では買えない大切な事柄がたくさんある(あった)ことに気付かされる。

身近で小さなこと、あたりまえに思っていたことにも改めて思いを馳せて、謙虚に感謝できたり、今更ながらに幸せを感じたり。
幸せの定義や、生きる意味を真剣に考える心を養う機会なのかもしれません。


そして社会不安・生活不安が蔓延する時こそ、他人事のように思えていた政治や行政のことについても、
自分たちが政治のあり方を決め・あるいはこれから決めていく有権者の一人であることにも、
改めて思いを馳せる機会であるともいえます。

派遣労働者の大量首切り
年越し派遣村
選挙目当ての定額給付金
後期高齢者医療制度
障害者自立支援法
社会保障費の切り下げ
消費税増税…etc

ひとたび風向きが変われば、雇用や住まいや暮らしが望むような保障に守られたものではないことを痛いほど知らされます。
セイフティーネットを社会の仕組みとして整備しておくべきだった…、これからの政治には是非それを望みたい…と思う方が少なくないと思います。

今のような真に痛みを感じる人が多い中で、変革は生まれるのかもしれません。
モノやカネよりも大切なものを心の奥底で確認しながら…。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp