福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

残念です 政治とカネの犠牲者となった松岡大臣

2007年05月30日 | オピニオン
昨日から報道は、松岡農林水産大臣が自殺したことばかりです。
ここまで追い詰められ最悪の選択をする前に、辞職すべき(許すべき)ではなかったのか、一端辞任して政治家人生の仕切直しが出来たはずなのに。
それも圧力で叶えられなかったのでしょうか。
こういった結果で幕を引いて欲しくなかったと、残念で複雑な心境です。

今はただ、ご冥福を心からお祈り申し上げます。

松岡大臣には、事務所費のほか緑資源機構官製談合など、様々な疑惑があったことも併せて報道されていました。
談合や汚職で自殺した政治家は、これまで聞いたことがないだけに、国会で追い詰められただけで自ら死に往くことを選んだとは考えられません。
談合疑惑による地検の捜査が、自分自身に及ぶのも時間の問題だと察知していたのかもしれません。


政治とカネの問題は後を絶ちませんが、これでは国民が政治を信用せず、関心を無くしても当然とも思えます。
松岡大臣の自殺の真意の詮索は、憶測の域を出ず不謹慎でもあり止めたいと思いますが、こういった事態を知らされるにつけ、残念ながら日本も末期的な状態に置かれているなと感じざるを得ません。

農水省所管の緑資源機構を舞台とする疑惑は、長年にわたってキャリアOBを始めとした天下り組の口利き(天の声)と利益誘導の仕組みです。
巧みに構築された官製談合の氷山の一角でしょうか・・・。
同様の事が日本中で行なわれていると考えただけで目が回りそうです。

政治や行政の裏側・・・。
公共事業に、政治家や役人が天の声によって特定の業者の受注をお膳立てし、受注した業者からはその利益から政治家への献金が流れ、役人の天下りポストが用意されるという事実。
役人(官僚)に天下り先を準備し、2度3度と役員報酬や退職金の名目で税金を受け取らせ、その見返りが公共工事の受注・・・。
まさに公金(税金)横領的な仕組みが巧妙に作られているわけです。

政治家を志したころの松岡さんの初心も、国民を幸せに導くの一心だったと思います。
やはり伏魔殿のような政治・行政の悪しき一面の誘惑は強く、壁は厚かったのでしょうか。
一身を賭して・・・忘れた何かに気付いて頂きたいと、残された私たちへの無言のメッセージがそこにはあるのかもしれません。

そしてまた緑資源機構の関係者が自殺を選んだとのこと。
残念なことに、政治とカネの犠牲になった人がまた一人増えてしまいました。
まだまだ多くの政治家などが、同じ様な政官業の癒着の構造の中にいるかもしれません。

今回の悲劇を無駄にしないためにも、今度こそそれら因習を根絶していく意義を、国民の皆さんが改めて認識していくことが必要ではないでしょうか。
日本の未来。2ヵ月後の参院選で国民の皆さんにそれが問われます。

国も地方も、私たち政治に関わる者は、闇のような政治・行政とカネの不正を根絶していくことに真剣に取り組まなければならないと感じています。
市民の皆様方には、それらが一歩でも二歩でも進んでいくように、追い風を送っていただきたいと思います。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

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