塾を主宰して13年が経ちました。これまで、様々な受講生の皆さんの声を確認しています。その数、100名ではおさまりません。この塾には“卒業”という形がなく、いつ復帰しても構いません。13年前の初期の生徒さんの中には、現役生徒に復帰した方もおります。また長期間通った生徒では、5年ほどというのが最長でしょうか。現在、プロとして活躍中です。「プロの声」ということで考察してみますと、もともと地声が強い人が有利であることは確かです。ただし、子供の頃から「声が良く通るね」とか「遠くにいてもハッキリ聞こえる」と言われた人は、その地声の強い人の中でも声のコントロールがうまい人ではないかと思います。ナレーションの声、つまりナレーターには、そのような能力が必要なのではないかと考えています。生まれつきの良い発声のための恵まれた身体のつくり、それと子供の頃の周辺環境が左右しているのではないでしょうか。その後の中学や高校の学生時代で、さらに増幅する環境にあったかどうかも大事でしょう。結局は、そこまでに多くの自然な“声づくり”が行なわれているのです。その天性の声に対抗するには、出来るだけ若いうちに正しい発声練習を重ねることが必要かと。次回は『正しい発声』について考察してみたいと思います。
「ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰・ナレーター伊藤英敏
塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/
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