子どものときの記憶。「戦争を知らない子供たち」を初めて聞いたときのこと、歌詞には「♪僕らの名前を覚えてほしい~」というフレーズが何回も出てくる。それを聞きながら「うんうん、覚えてやろうじゃねーの」と待っていた。
私が待っていたのは、この歌を歌っている人の名前である。「三波春夫でございます」とか「森進一です」などと名乗るものだと期待していたのである。僕らというのだから「EXILEです」とか「サザンオールスターズです」などというグループ名でもよかった。ところがいくら待っても名乗らないのである。とうとう歌は終わってしまった。覚えて欲しいと言っておきながら名乗らないのである。ものすごく不満だった。
結局のところ「戦争を知らない子供たち」という用語を覚えてもらいたい、というのが歌詞の主旨だと気付くのに10年以上掛かったと思う。そのころは誰にも話さなかったけれど、「不誠実な連中だなぁ」とずっと思っていた。だって「戦争を知らない子供たち」というのは子どもたちという一般名詞に戦争を知らないという修飾が付いている言葉であって、決して名前ではないのである。
実は今でも少し不満な気持ちが残っている。せめて「♪僕らの呼び名を覚えてほしい~」だったらあのとき誤解しなかったんじゃないかと思っている。歌詞として良いか悪いかとは別次元の話である。
私が待っていたのは、この歌を歌っている人の名前である。「三波春夫でございます」とか「森進一です」などと名乗るものだと期待していたのである。僕らというのだから「EXILEです」とか「サザンオールスターズです」などというグループ名でもよかった。ところがいくら待っても名乗らないのである。とうとう歌は終わってしまった。覚えて欲しいと言っておきながら名乗らないのである。ものすごく不満だった。
結局のところ「戦争を知らない子供たち」という用語を覚えてもらいたい、というのが歌詞の主旨だと気付くのに10年以上掛かったと思う。そのころは誰にも話さなかったけれど、「不誠実な連中だなぁ」とずっと思っていた。だって「戦争を知らない子供たち」というのは子どもたちという一般名詞に戦争を知らないという修飾が付いている言葉であって、決して名前ではないのである。
実は今でも少し不満な気持ちが残っている。せめて「♪僕らの呼び名を覚えてほしい~」だったらあのとき誤解しなかったんじゃないかと思っている。歌詞として良いか悪いかとは別次元の話である。