房総にはその昔、有名な彫り物師たちがいて、
今でも寺社仏閣や、お祭りの山車などにその見事な彫刻を見ることができる。
しかし現在はそうした活躍は難しく、
それは日本全土を見渡してみても同様で、そうした職人技の手工業が残っているところは数少ない。
でも彫刻でいえば、富山県の井波にはいまだ彫り物師の集団が
生業として、そうした伝統の技をつなげている。
井波は日本家屋の欄間彫刻が盛んで、現在でも職人数は200人を超えるという。
私も昔ちょっと調べたことがあるのですが、
彫刻の学校があり、その学校と彫り物組合が一緒に後進を育てるために、
学校+職人の親方の家での修行がセットになっているシステムに感銘を受けたことがある。
井波の詳細については、
ちょうど明日にテレビ放送があるそうなのでチェックいただきたい。
■ BS日テレ 壇れいの名匠の里紀行
2012年10月29日 22:00~22:54
さて、今日は
そんな井波から現代の名工彫り物師「南部白雲」氏がお越しになり、
講演+実演があるというので拝聴しに行ってきました。
今回の講演は、
鴨川に昔いた彫り物師「通称 波の伊八」をテーマに街おこしを行っている団体が
企画したものです。
波の伊八については、
よろしければ過去のブログ記事を読んでみてください。
→「人相」
→「命のしぶき」
伊八については、この南部白雲師でさえその彫り物を見たとき「度肝を抜かれた」
とおっしゃっていました。
その作品が、称念寺のこれ
http://www.google.co.jp/imgres?um=1&hl=ja&sa=N&rlz=1T4SNJB_ja___JP483&biw=1245&bih=579&tbm=isch&tbnid=wyvYnrZ6i2EnrM:&imgrefurl=http://edobori.fan-site.net/stile.htm&docid=ufzRTXmyxkLWQM&imgurl=http://edobori.fan-site.net/01i_jiin/MYOUNENJI_SHOUMEN.jpg&w=676&h=480&ei=sQONUNCRJ-iOmQXHtICgCg&zoom=1&iact=rc&dur=370&sig=102533230635461353030&page=3&tbnh=134&tbnw=175&start=41&ndsp=24&ved=1t:429,r:44,s:20,i:264&tx=152&ty=89より引用
http://www.google.co.jp/imgres?um=1&hl=ja&sa=N&rlz=1T4SNJB_ja___JP483&biw=1245&bih=579&tbm=isch&tbnid=erZzU6Lyn2U1cM:&imgrefurl=http://plaza.rakuten.co.jp/yukainanet/diary/200912070000/&docid=gRWaNzOLXM51ZM&itg=1&imgurl=http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/25/0000002225/99/imgb3048c72zik1zj.jpeg&w=1280&h=853&ei=sQONUNCRJ-iOmQXHtICgCg&zoom=1&iact=hc&vpx=542&vpy=158&dur=583&hovh=183&hovw=275&tx=208&ty=106&sig=102533230635461353030&page=3&tbnh=134&tbnw=185&start=41&ndsp=24&ved=1t:429,r:41,s:20,i:255より引用
その技術もさることながら、
構図が一般の彫刻の常識の枠から飛び出しているそうです。
「普通はこれはない」
というやつです。
完全に彫り物がその空間を作っている、
「きっと小さな子供が見たら泣いてしまうのでは」とも言っていました。
南部氏いわく、かの有名な左甚五郎(なかば伝説化していて実体がつかめないそうです)に匹敵するとして、
出版社の編集の際に推薦をされたこともあるそうです。
自身もこの構図から影響を受け、あるお寺での彫刻原図をおこした図面も見せてくださいました。
と、まあ伊八自慢はこれくらいにしておいて。
かの南部白雲氏の講演もまた見事でした。
謙遜はされていましたが、きっといろいろなところでご講演の経験があるのだと思います。
業界を引っ張る優秀なリーダーは、
技術+発信力(伝える力)も兼ね備えているというのが私の考えです。
「伊八は憧れであり、ライバル」
「真似と影響を受けたは違う」
「歳を追うごとに人も作品も変わるのは当たり前」
「職人は勘が必要」
「命ある限り、階段を上っていくような人生を全うしたい」
「彫り物にも遊び心を忘れない」
「勉強できない、スポーツ不得意、でもモノづくりは好きという人が食べていける社会を作ろう」
など、一部私の解釈を入れた言葉もありますが、
有意義なお話を頂きました。
私もいつか井波を直接訪れてみたいと思います。
南部白雲先生ありがとうございました。
今でも寺社仏閣や、お祭りの山車などにその見事な彫刻を見ることができる。
しかし現在はそうした活躍は難しく、
それは日本全土を見渡してみても同様で、そうした職人技の手工業が残っているところは数少ない。
でも彫刻でいえば、富山県の井波にはいまだ彫り物師の集団が
生業として、そうした伝統の技をつなげている。
井波は日本家屋の欄間彫刻が盛んで、現在でも職人数は200人を超えるという。
私も昔ちょっと調べたことがあるのですが、
彫刻の学校があり、その学校と彫り物組合が一緒に後進を育てるために、
学校+職人の親方の家での修行がセットになっているシステムに感銘を受けたことがある。
井波の詳細については、
ちょうど明日にテレビ放送があるそうなのでチェックいただきたい。
■ BS日テレ 壇れいの名匠の里紀行
2012年10月29日 22:00~22:54
さて、今日は
そんな井波から現代の名工彫り物師「南部白雲」氏がお越しになり、
講演+実演があるというので拝聴しに行ってきました。
今回の講演は、
鴨川に昔いた彫り物師「通称 波の伊八」をテーマに街おこしを行っている団体が
企画したものです。
波の伊八については、
よろしければ過去のブログ記事を読んでみてください。
→「人相」
→「命のしぶき」
伊八については、この南部白雲師でさえその彫り物を見たとき「度肝を抜かれた」
とおっしゃっていました。
その作品が、称念寺のこれ
http://www.google.co.jp/imgres?um=1&hl=ja&sa=N&rlz=1T4SNJB_ja___JP483&biw=1245&bih=579&tbm=isch&tbnid=wyvYnrZ6i2EnrM:&imgrefurl=http://edobori.fan-site.net/stile.htm&docid=ufzRTXmyxkLWQM&imgurl=http://edobori.fan-site.net/01i_jiin/MYOUNENJI_SHOUMEN.jpg&w=676&h=480&ei=sQONUNCRJ-iOmQXHtICgCg&zoom=1&iact=rc&dur=370&sig=102533230635461353030&page=3&tbnh=134&tbnw=175&start=41&ndsp=24&ved=1t:429,r:44,s:20,i:264&tx=152&ty=89より引用
http://www.google.co.jp/imgres?um=1&hl=ja&sa=N&rlz=1T4SNJB_ja___JP483&biw=1245&bih=579&tbm=isch&tbnid=erZzU6Lyn2U1cM:&imgrefurl=http://plaza.rakuten.co.jp/yukainanet/diary/200912070000/&docid=gRWaNzOLXM51ZM&itg=1&imgurl=http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/25/0000002225/99/imgb3048c72zik1zj.jpeg&w=1280&h=853&ei=sQONUNCRJ-iOmQXHtICgCg&zoom=1&iact=hc&vpx=542&vpy=158&dur=583&hovh=183&hovw=275&tx=208&ty=106&sig=102533230635461353030&page=3&tbnh=134&tbnw=185&start=41&ndsp=24&ved=1t:429,r:41,s:20,i:255より引用
その技術もさることながら、
構図が一般の彫刻の常識の枠から飛び出しているそうです。
「普通はこれはない」
というやつです。
完全に彫り物がその空間を作っている、
「きっと小さな子供が見たら泣いてしまうのでは」とも言っていました。
南部氏いわく、かの有名な左甚五郎(なかば伝説化していて実体がつかめないそうです)に匹敵するとして、
出版社の編集の際に推薦をされたこともあるそうです。
自身もこの構図から影響を受け、あるお寺での彫刻原図をおこした図面も見せてくださいました。
と、まあ伊八自慢はこれくらいにしておいて。
かの南部白雲氏の講演もまた見事でした。
謙遜はされていましたが、きっといろいろなところでご講演の経験があるのだと思います。
業界を引っ張る優秀なリーダーは、
技術+発信力(伝える力)も兼ね備えているというのが私の考えです。
「伊八は憧れであり、ライバル」
「真似と影響を受けたは違う」
「歳を追うごとに人も作品も変わるのは当たり前」
「職人は勘が必要」
「命ある限り、階段を上っていくような人生を全うしたい」
「彫り物にも遊び心を忘れない」
「勉強できない、スポーツ不得意、でもモノづくりは好きという人が食べていける社会を作ろう」
など、一部私の解釈を入れた言葉もありますが、
有意義なお話を頂きました。
私もいつか井波を直接訪れてみたいと思います。
南部白雲先生ありがとうございました。