=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

トタン先輩をなめていました。

2015年12月15日 | 【志事】独立を選んでからの日々
トタン先輩なめてました。

「どうせトイレだから屋根はトタンでいいか。」

そう、トタン屋根はもっとも安価で打ち付けるだけの簡単作業と思っていたのですが、
そんなことはありません。
トタン屋根も奥が深いんです。

まず値段、
たしかに安いほうだと思うのですが、
中央にかぶせる棟や巴、屋根の端を覆う等の特殊な形をした部材を全部そろえると結構します。
私は中央部分だけで我慢しましたが。

そして施工も、
下穴あけ(これもトタンの山に開けるので滑ってしまう。それに対応する穴あけ道具を作りました)も結構大変だし、
トタンを重ねる向きなども雨漏り対策には重要で、いろいろコツが必要です。
中央部分は雨が入ってこないように、トタンの谷をひとつひとつ折り曲げたり
(これも予め下でやっておけばもっと楽にきれいにできたのですが)
面戸という波型のスポンジみたいなのを貼ったのですが、
これが自分の張ったトタンと山の大きさが合わないという不測の事態に。
何にも注意書きしてなかったし、トタンって規格サイズではなかったのでしょうか。
それともガルバリウムにしたので、大きさが違うのかわかりませんが、
おかげでスポンジをちぎりながら貼りつけるはめに、とても汚い・・・



やはりなんでもそうなのですが、
中央部分や角や端の部分など、モノとモノが合わさるところ等いわゆる「おさまり」というところを
どう仕上げていくかというのが大変です。
家具も同じですね。



とにかくトタンをなめていたというのが私の実感でした。
トタン先輩すみませんでした!

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