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台湾列車事故 考察

2021-04-04 10:42:49 | 鉄道

台湾で鉄道事故が有り、51人の方が亡くなった。

鉄道事故と言えば、日本でも2019年9月5日に起きた、京浜急行の踏切事故が記憶に新しい。

鉄道は安全な乗り物、そんな安心感を持っている人は多いと思う。

でも、この日本の事故も、ひとたび事故が起きれば悲惨な状況になるという事を、多くの人が再認識したと思う。

 

今回の原因は工事用トラックが線路内に入って、それに特急列車が突っ込んで「トンネル内で」脱線した為。

と報道されている。

でも、脱線が原因だけど、トンネル内では無く、トンネル直前で起きたために、この惨事になった模様。

 

動画からピックアップしたものを抜粋してアップさせてもらいます。

まず、私が見た最初の映像。

これで、死者が出た? なぜ?

トンネルは単線。

脱線しても、トンネル内壁に当たるから、ひっくり返る事はまずないはず。

ひっくり返れば死者は出ると思うけど、普通にトラックと衝突した場合、物理的に負けるのはトラック。

事実、先ほどの京浜急行踏切事故の場合も、電車もかなり変形してはいたが、それに対して大型トラックは原形をとどめていなかった。

 

ところが、このトンネル内の先頭車両の映像を見て目を疑った。

ええっ! トンネル内壁に当たって、こんな状況になるか!?

110~130km/hで走っていて、脱線して傾いてトンネルの内壁に当たると考えても、斜めに当たる形になるから 変形はしても原形は留まるはず。

これ、完全にもぎ取られている。

 

因みに、本来の先頭車両の形はこちら。

この矢印の小窓に注目してください。

改めて、先ほどの写真を見ると、その小窓はこの矢印のところ。

つまり、本来なら黄色い線の様に車体が存在していた事になる。

 

これでは、死者が出て当然だけど・・・、トンネル内壁に当たっただけでこうなるものなのか?

 

これは変だと思い、次に注目したのがこちらの画像。

トンネル入り口。車両の左側。

線路に入ってしまったトラックは黄色い荷台で、車両の右側でスクラップになっていた。

すると、次の写真の下側の矢印で示す残骸は何だろう。

トラックの色とは違う。

むしろ、トンネルの壁?

と言うか、上の矢印の部分、良く見ると白い色が斜めに線状についていて、上下についている配管と思われるものが、その線を境に下側が押し潰されている様に見える。

そして、このトンネル入り口左側を映した映像には、電車の色に近いパネルの様なものが散乱していた。

これらを考えると・・・

 

トラックと衝突した先頭車両は、それに乗り上げて脱線し、はずみで45゜位左に傾いた形でトンネル入り口左側に正面から衝突。

100km/hは出ていたであろうから、当然その場でストップせずに、左側を入り口に残したままトンネル内に侵入して止まった。

 

と言う事か・・・。

すると、亡くなった方の殆どが1両目で、そのうち半分の人はトンネル入り口に衝突した際にほぼ即死だった、って考えられます。

 

この事故現場が、仮に平地でトンネル入り口から遠い場所だったら、脱線だけで死者が出なかった事故だったのではないか、そう思えます。

なんと言うか、不幸な状況が重なって起きてしまった参事、そう言えそうです。

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。


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