特捜ロボジャンパーソン(1993年)という作品を覚えているか?(えっ
生まれてない?)1982年に宇宙刑事ギャバンというメタルスーツを纏っ
た宇宙スケールのヒーローが登場!テレビ局と時間帯は異なるが、1981
年に終了した昭和の仮面ライダー(スーパー1)の単体ヒーローの精神
を引き継ぐ形となった。宇宙刑事シリーズはハイテクヒーロー・メタル
ヒーローとシリーズ名を変えていつしか複数ヒーローとなって歴史を重
ねたものの80年代後半に特撮ファンの青年が大きな事件を起こしたため
(この件には深くは触れない)特撮物やアニメに対する風当たりが強く
なった。そのためかメタルヒーローは1990年から人命救助と犯罪捜査を
同時に行うレスキューポリスシリーズに路線を変更し悪役の怪獣怪人ロ
ボットの登場をほぼ取り止めた(全く出なかった訳ではない)。そろそ
ろ悪を懲らすヒーローを見たいと視聴者とスタッフが思った時は既に悪
役の怪獣怪人ロボットを作る予算は出なかったのだ。ジャンパーソンは
その逆境をアイデアで切り抜けた作品だった。タイトル前半の特捜ロボ
という名称は劇中に出てこない。よく考えるとガンダムも機動戦士とは
名乗ってなく、単に作品ジャンルの提示である。実は 特捜・ロボという
タイトルの創作ヒーロー(タイトルのみコンマが付く)を筆者はジャン
パーソン・ロボコップ以前から同人漫画で既に描いている。こちらは特
捜ロボという名称な劇中で使われている。その特捜ロボというタイトル
からジャンパーソンも警察ヒーローと思われがちだがこの作品はちょっ
と変化球な設定だ。ジャンパーソンの前身はMX-A1という試作の警察
ロボットだったが、破壊本能が強すぎて制御できず危険視され廃棄にな
る筈だった。しかし、心ある…というか仕事に私情をはさんだ女性科学者
の手によりMX-A1は廃棄をされず警察ヒーローではなく自主ヒーロー
のジャンパーソンとして再誕する。なんかヒーローショーの痛んだスーツ
を廃棄せずファンに横流しする管理者を想像してしまう。ウルトラがテレ
ビ復帰を模索中で特撮は戦隊とメタルしかなかった時代にロボコップよろ
しく人間の姿にならないヒーローの登場には驚いたが、それ以上の驚きは
悪の軍団は3組織も一気に登場!怪獣怪人ロボットが出せないのに悪の軍
団を増やすとは何事?既にレスキューポリスの時代から「過去の作品のヒ
ーローや怪人のスーツは5年以上前の物ならマニアには気付かれるがメイ
ンターゲットの子供達は知らないから新作と同じ」とそのままか簡単なリ
ペイントや改造で流用する事は実験的に時々やっており、倉庫の中で朽ち
ていくであろう多くの怪人達に再び光を当てる事が出来たのである。悪の
組織が増えたのは怪人のカテゴリーがバラバラになるので同一の組織出身
にできなかったのだろう。写真のキャラは仮面ライダーブラックRX(19
88年)に登場した斬られ役のチャップ兵を流用したダベ星人。ジャンパー
ソンの劇中でダベ星人は実は宇宙人ではなくエスパーの地球人が宇宙人を
装ったフェイク侵略者だったが、その元キャラのチャップ兵が近く食玩の
SHODOになるのだから、何とかこのブログの記事に活かしたいと考え
ている。やはり…ゴイショッカーの話かな???
~PS~
映像作品の画像を紹介すると、偽善者が暇潰しの正義感で「著作権の侵
害である!」とブログの親会社に通報する事があるので画像紹介は旧ゼ
ロロクを頼るか上に■■■■の画像を載せる事にしました。これなら新着
記事紹介では最初の写真のみ紹介なので■■しか映りません。