Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

難しいこともある

2006年11月26日 | diary
 僕は仕事でCD屋さんをまわることが多いのだけど、今はビートルズの『Love』がどこへいっても大きくディスプレイされている。で、お店によっては店員さんが「ねぇねぇねぇ、どうだったどうだった?」と話しかけてくる。例えば、都内の某ショップにて。

 店員さん:「MIYAIさん、待ってましたよー。さぁ、どう思いました?」
 MIYAI:「え、あーいや、僕はですね、その、まぁまぁというか…」
 店員さん:「あれ、そうなんですか?僕は想像以上に良かったけどなぁ」

 と、ここからは店員さんの熱い『Love』トークがつづく。「まさかあそこで“In My Life”が出てくるとは思いませんでしたね。この曲はほんとに大好きだから、もうびっくりしちゃって」と興奮気味に語る彼に向かって、「あれは蛇足だったと思いますよ」とはやっぱり言えない。しかも「自分にとってのビートルズ・ベスト3は、“Strawberry Fields Forever”、“All You Need Is Love”、そして“In My Life”なんです」とまで言われちゃうと、これはもう、絶対的になにも言えない。「うーんと、僕は“You Won't See Me”が一番好きかなぁ」という自分の言葉が、ひどく言い逃れっぽく聞こえたり。それでも、「あーそっかー。今回使われてませんよねぇ。うーん、そっかー」と、彼はとても残念がってくれたのだった。

 なんつーかね、『Love』の話は苦手だ。好意的な意見に対して一緒になって盛り上がれないし、かといって、否定的な意見にもできることなら同調したくない、みたいな。

 結論:ファンってけっこう大変なんです。

 まぁ、いいや。今夜もポールのDVDを観よう。『The Space Within Us』を観よう。これはもうどうしようもないくらいに、無条件幸福的に、素晴らしいと思う。