Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Escondido

2006年11月12日 | diary
 雨の土曜日。この日は姪っこの七五三だった。ただ、僕は神社には行かず、遅れてみんなが集まる兄貴の家に向かった。僕が着いた頃には既に食事も終っており、「遅いんだよ」と言われた。義姉がビールを出してくれて、お刺身と一緒にいただく。美味い。僕が来るまで、姪っこが服を着替えないで、きれいなかっこうのまま待っていてくれた。とてもかわいかったので、僕は姪っこの頭をなでた。にっこりと笑う姪っこは本当にかわいい。

 行くのが遅くなったのは、髪を切ってたからだった。バリカンとハサミでちょこちょこと。あまりうまくいかず、切ってはやめ切ってはやめを繰り返し、てきとうなところであきらめた。義姉の母親からは「手先が器用なのねぇ」とほめられたが、実の母親からは「矢沢永吉みたい」と言われ、大きなショックを受ける。

 帰り道、地元のレコード・バーでビールを1杯だけ飲んだ。時間にして30分ほど。軽い息抜きみたいなもの。

 部屋でJJ.ケールとクラプトンの『The Road to Escondido』を聴く。何年か前に出たロバート・ジョンソンのカヴァー集『Me & Mr. Johnson』と、伝わってくる空気がなんとなく似ている気がした。リラックスしていて、無理をしていなくて、JJ.ケールと彼の音楽に対するエリックの尊敬と愛情が伝わってくる。おそらくエリックは、死ぬ前に(なんて言うと縁起でもないけど)、自分が影響を受けた音楽ともう一度、優しい気持ちで向き合っておきたいのかもしれない。そんな気がした。それはそれでとてもエリックらしいと思うし、人間らしいことだと僕は思う。ビリー・プレストンも参加していて、このアルバムは彼との想い出に捧げられている。そんなところも嬉しかった。ちなみにジョン・メイヤーも参加してたりする。金曜日に彼のライヴを観たばかりだっただけに、ブックレットの写真に彼の顔を見つけたときは、普通にびっくりした。なんかのご縁かな?そんなことねーか。

 今日は友人からの電話で起きた。で、その5分後に彼は僕の部屋にいた。自分の寝起きがいい方でよかったと思った。しばらくしょーもない話をして、転職が決まった友人に電話をかけて、感じの悪い親父がやってる近所の中華屋に行ってビールを飲んだ。チャーハンが割と美味かった。それから部屋に戻って、杏仁豆腐を食べて、洗濯機をまわしてから、レコードを何枚かかけた。ピーピーと洗濯が終わったのを知らせる発信音に合わせて友人は帰っていき、僕は洗濯物を外に干して、もう1回洗濯機をまわしてから(2週間分たまっていたもんで)、奥田英朗の『イン・ザ・プール』を読んだ。まぁまぁだった。テーブルに最近読んだ文庫本が積み上がっていく。それをぼんやりと眺めて、なんていうか、ちょっと不自然な気分になった。読み過ぎなのだ。

 でも、きっと明日また別の小説を買うのだと思う。ふむ…。