Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Just the Way You Are

2006年11月15日 | diary
 『クライマーズ・ハイ』を順調に読みすすめているとこ。電車に乗るとたいていは寝こけてしまうのだけど、昨日はそんなこともなかったから、それで。部屋に帰ってからは、ビリー・ジョエルのレコードをかけながらページをめくった。『The Nylon Curtain』と『The Stranger』。

 上司が本音を吐いた後に酔いつぶれるのを見て、主人公は、昔、母親から言われた言葉を想い出す。

「酔わなきゃ本音を言えない人を信じちゃだめだよ。そういう人は本当の人生を生きてないからね」

 そうなのか、と15年ほど酔っぱらって生きてきた僕は思う。で、自分はどうだろうなと考えてみたりする。基本的には、シラフでも酔ってても、思ったことは言う方かもしれない。それがいいことかどうかは、まぁ場合によるんだけど、裏があるように見られたりすることは少ないと思うし、自分でもそういうタイプじゃないとは思う。ただ、すすんで自分のことを話すことはあまりない。個人的なことであればあるほど、また、それが自分の心の大きな部分を占めていればいるほど、話さなくなる。酔っぱらって話すなんて、まずあり得ない。別にそう決めてるわけじゃないんだけど、どういうわけかそうなってしまう。多分、恥ずかしいのだと思う。そんな僕が、もし素直に自分のことを話しているとしたら、きっとその人は特別な存在なのだろう。

 これから先、時間が過ぎていって歳をとったら、僕も酔っぱらって自分のことをしゃべるようになるのかな?「まぁ聞けよ。あんとき俺はさぁー」とかいって。そうなったら、それはそれで気楽かもしれない。