翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

野茂の大リーグ昇格は確実?

2005-02-25 16:15:24 | メジャーリーグ
野茂、紅白戦初戦に先発へ=デビルレイズキャンプ

時事通信によると、「野茂は大リーグ昇格が確実視されている」らしい。どこでそういう情報を仕入れたのだろう?

セントピーターズ・タイムズは2年間のリハビリに耐えた同年齢のニーグルの好調を伝えている。有望な若手投手も多数キャンプに参加している。過去の実績では群を抜く野茂だが、球速が戻らなければ早い段階での解雇もありうる。それがマイナー契約だ。

野茂は挫折から何度も立ち上がった。6つのチームを渡り歩いた。そのたびに、必死に投げ、必死に打ち、必死に走り、その地のファンの心をつかんだ。去年はどうしても球速があがらず、登板のたびに打ち込まれた。そして、今また、野茂英雄はセントピーターズバーグで若手に混じって走り込みをし、汗まみれになって厳しいトレーニングに耐えている。ただメジャーのマウンドに戻るために。

新聞は、スポーツ選手のファンサイトではないはずだ。野茂が置かれている厳しい現実と、そこから這い上がろうとする野茂の懸命な努力を、読者に的確に伝えることがジャーナリストの使命である。

わたしたちは真実が知りたいのだから。

HOW TO DAD

2005-02-25 11:42:27 | 文学
子供が授けられたとき友人から"HOW TO DAD"という本をもらった。娘を背中におんぶして息子に自転車の乗り方を教えているお父さんが表紙に描かれている。父親が子供に教えること、たとえば、平べったい石で水面を切る方法、みみずに釣り針を刺す方法、ボートのこぎ方、ネクタイの結び方、敵チームを恐怖に陥れる野球選手のメーキャップ方法(目の下を炭で黒くしてマジックで無精ひげを描く) などをイラスト入りで説明している。この本の前書きがちょっと素敵。ご紹介しよう。

~ こどもが産まれるってこころにボーリングレーンができたようなもの ~

こどもが産まれるってことは、世界がひっくりかえるようなできごと。だって、自分よりも愛せるものがこの世にあらわれたんだ。

この本は、「おとうさんの三原理」をもとにしています。

第一原理は「ノスタルジー」。自分がおとうさんに教えてもらったことを、自分のこどもに伝える。すると、あのときの、たのしい記憶がどーっとあふれてくる。

第二原理は「ピーターパン」。40才でメリーゴーランドに乗ったり、砂の城を作ったりなんって、ふつうじゃできない。でも、こどもと一緒なら大丈夫。もういちどこどもになれるさ。

第三原理は「ミスターロジャース」。おとうさんっていうのは、こどもに対して権威を持ちたいもの。それと同時に、こどもの友だちでもありたいもの。友情はいろいろな笑い、経験、機会、時間を共有するなかで育まれる。

この本では、石投げや魚釣りや野球っていう昔遊びみたいなものから、写真の撮り方、オムレツのひっくり返し方、体操選手になる方法っていうモダンなことまで説明してます。クールな握手や風船ガムのふくらませ方やキャンプファイヤの組み方やトランプの切り方や最新式のネクタイの結び方も載せてます。

でも、この本で一番言いたいことは、こどもと一緒に楽しもう、笑おうっていうことです。

「こどもが産まれるってこころにボーリングレーンができたようなもの」って書いたけど、息子が自転車に乗れるようになった!娘が二塁打を打った!こういうのは、ボーリングで300点をだすよりもっともっと感動的なことだよ。