英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

人生を変える一冊に出会うために

2017年12月21日 | 指導現場にて
ある出版社の営業担当の方とお話しする機会がありました。

高校の先生たちからの要望で授業や課題で使う副教材を提供する一方で、「生徒たちはやり切れず、そのほとんどが表面的なもので終わり、明らかに消化不良を起こしている」とおっしゃっていました。以前、進学校とは言えない偏差値50前後のある高校が、進学実績を上げるために次から次へと生徒の学力水準に相応しくない高いレベルの副教材を与え続けた結果、生徒は消化不良を起こして進学実績が下がった高校を目にしたことがあります。

生徒たちの弱点が分かると、また対処療法的に副教材を与える・・・という負のサイクル。先生たちも一冊を何度も繰り返す意義は分かっていても、授業や課題に新鮮味がなくなってしまうため、新たな教材を模索してしまうのかもしれません。結局のところ、与えられた教材を吟味し、どれを徹底して繰り返すかは、生徒の選択にかかっています。

私も高校時代にあまたの副教材を学校から渡されました。しかし、3年間で渡された数多くの副教材の中で、何度も繰り返し英語力の礎になったと言えるのは、桐原書店の『標準英語構文 160』しかありません。その他のものは、手元にすら残っていないという現実。

すべての人に良いと言える副教材はありません。もちろん、自分で購入する参考書や問題集も言わずもがな。様々な人の意見や体験記を参考にしながら、人生を変える一冊に巡り会えるといいですね。


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高校入試でスピーキング導入

2017年12月20日 | 指導現場にて
都立高校の入試で、英語にスピーキングが課されるニュースが話題になりました。以下、朝日新聞デジタルからの引用です。
都立高校入試、英語にスピーキング導入へ、19年度以降に

東京都立高校の入試で英語を話す能力を測る独自のスピーキングテストを実施するよう、都教育委員会の検討委員会が提言をまとめた。都教委は、2019年度以降の試行に向け、具体化のための検討を進める。

教育内容を定めた国の学習指導要領は、中学英語で「読む・書く・聞く・話す」の4技能の基礎を育むとしている、しかし、現行の都立高入試に「話す」を測る試験がなく、学校で話す力の指導に影響しているという指摘があった。

このため、英語教育に関する有識者会議が昨年9月、都立高入試で4技能を測る試験に実施について検討するよう提言。これを受けて、今年7月から検討を始めた大学教授や都教委幹部らによる委員会は、検定試験などを実施する民間団体と連携して独自のスピーキングテストをつくり、受験者が1回だけ受けられる仕組みを提言。配点や実施時期などの具体的な内容は、都教委が来年度検討し、19年度以降に試行する考えだ。

公立高入試では、大阪府教委が英検などの外部試験の結果を入試に反映させる仕組みを導入している。しかし、都教委では、外部試験の場合、学習指導要領に沿っていなかったり、経済的事情で受験回数に差が生じたりする課題もあるとし、全員が都独自の試験を受けられる形を目指すという。
(以上、朝日新聞デジタルから引用)

長野県でも、県立高校入試の在り方を考える「県高校入学者選抜制度等検討委員会」の議論がヤマ場を迎えています。いくつかの検討課題の一つが英語でのスピーキングテストの導入です。2020年度導入の大学入学共通テストの英語で「読む・聞く・話す・書く」の4技能を評価する狙いで民間検定試験導入が決まっており、そうした国の動向を踏まえた考え方です。

理想論としては高校入試へのスピーキング導入はいいと思いますが、試験を作成し実行する時間と費用や、各中学校で生徒一人一人に対策するにはほぼ不可能という点を考慮すれば、現実論として、私は懐疑的です。大学入試と同様に、英検などの民間検定試験を利用するのが現実的ですが、たとえそうしたとしても、中学卒業レベルである3級のスピーキングは、質問文に対して単語一語だけで答えたとしても5点の配点で4点を取れるため、スピーキングという形式だけを取ってはいるものの、そもそも本当に話す力を計れるかは疑問です。

個人的な考えとしては、中学のうちは文法と音読を中心とした勉強で、読む力をじっくりと作り上げていけば十分と考えます。もちろん、話すトレーニングを行わなくていいということではなく、それはそれで少し時間を割いてアウトプットも心がければいいと思います。英検3級に合格していれば、高校入試で加点があるようにすれば、モチベーションアップにもつながるかも知れません。高校入試そのものでスピーキングを課してしまうと、その対策ばかりに気が取られ、語学力の基本である読む勉強が軽視されるのを危惧しています。


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結果を残す共通項

2017年12月19日 | ランニング・筋トレ
昨日は快晴無風の最高の冬晴れで、午前中に12.3kmを77分かけて走りました。今月は既に100km以上を走れています。午後はプッシュアップバーを使って腕立て伏せを110回。そして、その後に仕事を8時間こなしましたが、疲労を感じずに一日を終えられました。

英語も筋トレもランニングも、結果を残す共通項は「継続」です。陳腐だけど偉大な黄金律ですね。

塾講師仲間でFBで懇意にさせていただいているN先生が、興味深いブログ記事を紹介されていました。
>>これから筋トレを始める女性に贈る4つのこと

継続していくと筋肉が眠らなくなるという感覚が分かるようになればしめたもの。成果がすぐには現れなくとも、継続していれば見えないところで確実に変わっています。


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状況の好転

2017年12月18日 | 指導現場にて
高校時代、英語のK先生が「昔の学生は、通学途中でも歩きながらでも参考書を開いていたもんだ」とおっしゃたのを間に受けて、通学時に『標準英語構文 160』の徹底暗記を始めました。
結局、それが自信につながり、今も英語を話す際の基本英文のストックになっています。

仕事柄、勉強方法についてのアドバイスを求められます。そのアドバイスを真に受けるかは学習者に委ねられますが、アドバイスをまずは実行してみることで自分自身の勉強スタイルの確立につながります。状況の好転は、まず行動に移すことから始まります。


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まずは「読む力」を

2017年12月17日 | 英語勉強法
先週は天気もよく、土曜日を除く毎日走れて、一週間で43kmを走ることができました。これで今月は82.5kmを走れています。

久しぶりに、母校・伊那北高校を巡るコースを走りました。センター試験まで一ヶ月を切ったこの時期、後輩たちは必死になって追い込みをしていることでしょう。
私は、共通一次が大学入試センター試験に変わった1990年の時に高3生だったセンター試験1期生ですが、当時は参加する私立大学がほとんどなく、私立文系だった私は受けませんでした。あれから27年、ほぼすべての大学が参加するようになった現行の大学入試センター試験は、客観的な学力を測定できる良くできている試験だと思います。なくなってしまうのはもったいないです。

英語に関しては「話す力」が加わった4技能重視の趨勢は変わらないでしょう。しかし、最近は「話す力」が付け焼き刃でつくような教材が出回っているのも事実。指導経験上、揺るぎない「読む力」がないと「話す力」はつきません。まずは、しっかりとした文法力に依拠した読解力を培いましょう。


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懐かしき京大式カード

2017年12月16日 | 英語勉強法
勉強の基本は暗記。基礎的な知識がなければ、論理的思考なんて出来るわけもありません。

だから、私も大学受験の時は徹底して暗記に努めました。その時に使ったのが「京大式カード」でした。これは『偏差値50から早慶を突破する法』で紹介されていたものをそのまま真似たものでしたが、早稲田合格の大きな力になりました。
 
大きなカードだったので色々な情報を書き込め、知識が加速度的に増えていったのを覚えています。

カードを使った暗記は、留学していた時の語彙暗記にも役立ちました。

留学時に利用したカード
暗記の仕方は人それぞれですが、カードは効果的な暗記には最適ですので試してみる価値はあります。ただし、カードを作ることで勉強をやった気になって満足して、結局暗記していなかったとなると本末転倒ですので、要注意(笑)。


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英語の速読とは

2017年12月15日 | 英語勉強法
大学入試センター試験まで一ケ月となりました。高3生たちは、少しずつ増してくる緊張感と共に充実した勉強の毎日を送っています。そして、そんな姿を見て「今度は自分たちの番だ」と高2生たちにも受験生としての自覚が芽生えてきています。

センター試験や国公立二次試験・私立一般入試の英文は、昔と比較できないほど読ませる量が増えています。英語を勉強している中で、「速読」の必要性に駆られます。

「速読」とは、単語の意味をつなげて速く読むことではありません。それは、主語と動詞を中心とした英文構造を瞬時にとらえて、英語の語順通りに読むこと。ゆっくりやって出来ないことは速くやっても出来ません。まずは文法に依拠した構文把握を心がけるべきです。英語を読み、書き、聴き、話す時、常に「S・V」を意識しましょう。


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TOEICにどっぷり浸かる

2017年12月14日 | 英語勉強法
TOEIC関連の問題集と参考書の新刊が手元に届き、何物にも代えがたい高揚感とともに、今まで以上にTOEIC浸けの日々が始まりました。
まずは言わずと知れた『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 3』。TOEICの受験者と指導者の両方にとってマストな一冊。TOEIC対策は公式問題集に始まり公式問題集で終わると言われています。1回解いただけでは何の意味もありません。英文を精読し、不正解の選択肢まですべてチェックし、本文を繰り返し音読して使い倒すことで、その効用を初めて感じることができます。TOEICで目標点をクリアーできていない人は、公式問題集を持っていても新品同様なのが特徴です(笑)。

次に、西田先生の『「音読」で攻略 TOEIC L&Rテスト でる文80』。TOEICに頻出の語彙と構文が80の例文にまとめられています。西田先生は前著『英語力はメンタルで決まる』を書かれているように、安易な方法では英語力を手にするのは無理で硬派なやり方で英語力を構築する必要性を説かれているアツい先生です。本ブログでも2017/7/5に「メンタルを鍛えろ」で書いておりますが、英語力は一朝一夕にはつかないので、日々の鍛錬とその継続が必要です。時に単調にさえ思えてしまうことを続けていくには、強い精神力(メンタル)が必要で、それを実行できた人だけが、成果を手にできます。

その日々の鍛錬のルーティーンにこの『でる文80』の音読を取り入れると最高です。一文は後半ほど長くなってきますが、それでも20語程度ですので、ちょっとした時間でも取り組むことが出来、勉強の継続力を養うには最適な教材です。

TOEICで結果を残せていない学習者は、次から次へと参考書類を購入して表面的に取り組んだだけではTOEICのスコアが伸ないのは当たり前で、英語力すら養えていません。とにかく「これ!」と決めた一冊に徹底して取り組みましょう。


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合格への流れを創る

2017年12月13日 | 指導現場にて
センター試験まで約1ヶ月。高3生たちの表情が変わってくるこの時期、来年度に受験を控えた高2生たちもスイッチが入り、進路や勉強法について考え込む時期でもあります。

どんな進路を取ろうが、どんな勉強法をやろうが、大切なのは流れを創ることです。

その流れは千差万別で人それぞれ。しかも、その時は気づくことができず、合格して振り返った時に「そう言えば、あのことが起点となって合格への流れができた」と結果論的に感じられるものです。

流れの起点となるものは英検合格かも知れないし、たまたま読んだ新聞記事かも知れない。先輩の合格体験かも知れないし、大学見学かも知れない。何がきっかけになるか分からないからこそ、興味を持ったことに積極的にかかわっていってもらいたいと思います。


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第225回TOEICの結果

2017年12月12日 | TOEIC・英検など
先月受験した第225回TOEIC L&Rの結果がでました。
LとRでそれぞれ5点(=1問)足りないという失態。一番悔しいスコアです。Rの方は満点を確信していたので、どこが間違ったか分かりませんが、常に満点が取れないということは、まだ何かが足りないという証なので、トレーニングを続けるのみです。

これで今年受験予定だったTOEICが全て終わりました。長野県は奇数月の年の6回しか行われませんが、そのすべてを受験することが出来たのは家族の協力や健康のおかげです。今年は新形式で初めて満点を取ることができました。6回の平均点は、L:490、R:488.3、T:978.3となりました。

しかし、満足できるものではありません。常に満点を取るには、受験時の「強い心」を作ることのように感じています。そのための日々の勉強であり、自分を律することのできる力を養うしかありません。

昨日、 『公式問題集3』が届きました。1月の第227回TOEICに向けて気合いを入れ直します。


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