長野県伊那市の大学受験英語専門塾「トラスト英語学院」の福澤です。
英検2級合格を目指す中3生に statistics の用法を指導しました。
statistics 〔単数扱い〕統計学 〔複数扱い〕統計
この単語を見ると必ず思い出すのが、高校3年の時に音読用教材として使っていた『時事英文問題演習』です。現在は、国立・私立大学の英語入試問題の長文はそのほぼすべてが新聞・雑誌からの引用となっていますが、私が大学受験生だった1990年代初頭の大学入試問題の長文は、まだまだ学芸書からの引用が多い時代でした。しかし、難関大学の一部で英字新聞や英字雑誌からの引用が増え始め、入試英文が時事化・長文化していく過渡期でした。そこに着目したのが駿台文庫の『時事英文問題演習』だったのです。
その中に収められている問題演習の最初の長文が、次の一文で始まっていました。
Statistics show that rapid population growth creates problems for developing countries.
解説には次のように記されています。
Statistics show that ...「統計によると...だ」 statistics は複数扱い。
cf. Statistics is taught in our college.(うちの大学では統計学を教えている)
当時は「英語習得には音読が絶対必要」と思い、『時事英文問題演習』に収められている長文を声に出して何回も音読しましたが、最初の数題をやるのみで、一冊を徹底できていなかったなぁ。結局、浪人決定と同時に、所持していた参考書や問題集のほとんどを処分してしまいました。今手元にある『時事問題演習』はアマゾンで購入した中古本です。
当時持っていたけど処分してしまった参考書類の中には絶版になってしまい、現在は中古本だけが高額で取引されているものも少なくありません。自分が英語を指導する仕事に就くなんて微塵も考えていなかった時代でしたから、処分せずに持っていたら、貴重な英語指導資料として重宝したはずです。私が今一番復刻を願うのは『試験にでる英文法』(青春出版社)です。同シリーズの『試験にでる英単語』や『試験にでる英熟語』は改訂を繰り返して、現在も販売されていますが、『試験にでる英文法』は参考書マニアの間では絶賛されている内容なのに、絶版になっています。中古本としてはなんと5,685円からの販売となっており、もともとの販売価格の5倍超です(・_・;)