英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

stem にジュテーム

2022年01月27日 | 実用英語
青山学院大学文学部で出題された長文に次の一文があります。

The truth is that my indecision stemmed from self-consciousness and a fear of the unknown.
(私の優柔不断さは、自意識過剰と未知への恐怖が原因だったというのが、実のところである)

stem を名詞「茎」で覚える人は多いですが、これまでの私の英語人生においては、名詞よりも動詞 stem from ~「~から生じる、~に由来する」 の方に多く出会っています。

stem from
to develop as a result of something else

私が最初にこのイディオムに出会ったのは、1990年春、代ゼミLE科の中核的テキスト「精選構文演習」の以下の文中でした。

The reason may well stem from the psychological law of the dislike by the like for the unlike.
(その理由は、おそらくは似た者同士が似ていない者たちを嫌うという心理学の法則に由来するであろう。)

高校時代にこんなイディオムには出会うことなく(否、「出会うほど勉強していなかった」と言う方が正しい)、浪人生活に入った4月に代ゼミLE科のテキストで stem from に出会った衝撃は、担当された潮田五郎先生の卓越した英文解釈の講義とともに、今でも忘れることはできません。余談ですが、当時の代ゼミLE科の上位クラスでは、潮田五郎先生の他に、鬼塚幹彦先生、原秀行先生、宮尾瑛祥先生が教鞭をとられており、現役時代に参考書や問題集で見た名前の講師がズラリといました。あの頃の予備校講師はキラキラ輝いて見えました。

そんな約30年前に覚えた stem だからこそ、自分のものになり、愛してやまない語彙の一つです。ネイティブとの英会話や英文メールでも普通に使いこなせています。若い頃に覚えた知識は一生モノですね。

気合入ってっか~、受験生!
(TBSドラマ『予備校ブギ』より)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする