英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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限界効用を逓増せよ

2018年10月08日 | TOEIC・英検など
経済学には「限界効用逓減の法則」という考え方があります。
限界効用逓減の法則
財の量を増加するに従って、その財の限界効用すなわち効用の増加率は、次第に小さくなるというもの。
『ミクロ経済学入門』(西村和雄著・岩波書店)より
風呂上がりの生ビールの1杯目は格別に美味しいものです。2杯目も確かに美味しいかも知れませんが、1杯目ほど美味しいと感じないことが普通です。つまり、財(ここではビール)の量を1単位増加したときに得られる追加的効用(=満足度)は小さくなっていくという考え方です。

今月、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4』が発売されSNS上で話題となっていますが、果たして、これまで発売された公式問題集を購入した学習者のうち、どれだけの学習者が使い倒せているのか疑問に思います。

買っただけで満足しては当然、何の意味もありません。数回繰り返しただけでも、以前の自分と変わりません。いつまでたっても目標点をクリアーできないTOEIC学習者の特徴は、公式問題集などの手持ちの問題集・参考書が購入当時と変わらず綺麗なまま。中には付属のCDがついたままの人もいます。これは明らかにやっていない証拠。だってCDがついている状態では、学習時に邪魔になって仕方ありません。

公式問題集は繰り返してこそ意味があります。そこでは、限界効用逓減の法則はあてはまりません。むしろその逆で、何度も繰り返してこそ揺るぎない英語力の礎が構築され、その効用はジワジワと逓増していきます。これは実行した人にしか分からないことです。

私はようやく『公式問題集 3』が90回目になったので、もう少ししてから『4』を購入します。ちなみに、TOEIC990点満点を初めて取得した時に使っていた旧形式の『TOEICテスト新公式問題集Vol.5』は180回以上繰り返しました。だからこそ、90回程度ではまだまだです。

TOEICで目標点をクリアーしたい諸君、公式問題集を繰り返し、その限界効用を逓増せよ!


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